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酵素の種類は数が膨大!生化学で分類する重要な酵素の働きや特質を徹底解説

酵素   30 Views

生物の身体の中では生命を維持するために、様々な酵素が触媒を分担し連携しながら休みなく働いています。

そのため体内には、多種多様な酵素が存在しています。

酵素の種類は、生化学と酵素栄養学では分類の仕方に違いがあります。

 

酵素栄養学では「体外酵素」と「体外酵素」の2つに分類されます。

  • 体内酵素・・・「消化酵素」「代謝酵素」の2つが全ての代謝に関わっている
  • 体外酵素・・・「食物酵素」が消化酵素のサポートをする

 

生化学では、酵素の触媒作用(=酵素の反応)によって分類されます。

特に、『加水分解酵素』グループは重要な成分を分解する酵素です

加水分解酵素グループには「3大栄養素の分解酵素」や、「生命活動エネルギーの源ATPを生成する酵素」など重要な働きをする酵素が属しています。

代謝に必要な栄養素は、十分に消化・分解されなければ吸収できないためエネルギー生成もできません。

つまり、酵素栄養学でも生化学でも、私たちが生きていくためには「消化」に関わる酵素がとても重要になるのです。

 

消化に関わる酵素は、栄養素によって酵素の種類が異なります。

また、分泌される臓器によっても異なり、それぞれの性質に最も適した場所で働いています。

消化活動は、エネルギー全体の70%を使用するだけに身体への負担が大きいため、少しでも内臓に負担をかけないようにすることが大切になってきます。

ここでは、生化学から分類した酵素の種類をベースに、酵素栄養学で分類される酵素の種類も含めて、重要な酵素の種類の働きや特性などの正しい知識を徹底解説していきます。

 

さらに、「酵素力を高めるための知識」として

  • 細胞内で生成される酵素の種類と役割や酵素の特質
  • 『加水分解酵素』グループの重要な酵素のより詳しい知識
  • 消化酵素の種類や働く場所と特質
  • 体内の酵素の働きを阻害する酵素の種類
  • 酵素の働きを阻害する食品と活性化させる食品の種類
  • 酵素製品の選び方や酵素力の確かめ方

など、生化学の知識も取り混ぜて、詳しく解説していますので是非参考にしてください。

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Contents

酵素の種類は今もなお発見され続けている!

酵素は、体内で行われる化学反応の全てに関係しています。

酵素は食べたものを消化吸収するばかりでなく、息をしたり筋肉を動かしたりと、あらゆる生命活動に関与している重要な物質です。

現在認められている酵素だけでも7000種類見つかっています。

それら全てが違うタイプの形で、違う反応をする重要な役割をもっています。

 

酵素の種類は生物によって違う!

 

生物は個々の環境に適応しての形態や代謝系をもっています。

そのため人間にあって、ほかの動物にはないものも多くあります。

動物は種類が違うと、同じ酵素でもアミノ酸配列が違うことが多くあります。

植物の葉緑体には光合成に関する酵素があり、核にはDNA合成に関する酵素があります。

唯一、動物と植物に共通するミトコンドリアには呼吸に関する酵素があります。

 

酵素の種類は数千にもなるため、ここでは健康やダイエットに関係する酵素の種類を取りあげていきます。

これらの酵素は、私たちの身体にとって重要な役目を果たしてくれています。

正しく酵素を知るうえでも、また私たちの身体を知るうえでも知識として知っておきましょう。

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酵素は細胞内で生成される

 

酵素は遺伝子の設計図を基に、必要な時に必要な酵素が細胞内で生成されています。

体内の細胞は普段でも少しずつ壊れて新しい細胞に置き換わっています

酵素の主成分はタンパク質なので、タンパク質の性質を大きく引き継いでいます。

酵素の生成には良質なタンパク質が必要不可欠ですが、酵素が働くにはビタミン・ミネラル(補酵素)が必要不可欠です。

 

細胞内にある酵素の種類と役割

 

細胞内にある酵素の種類のなかでも、細胞膜の酵素は重要な働きをしています。

また細胞内には、人間にとって大切なタンパク質が存在しています。

酵素はタンパク質が主成分であるため、タンパク質とは密接な関係があります。

 

そこで、細胞内の酵素で知っておきたいのが、生命活動のエネルギーとタンパク質に関わる酵素です。

●「ATP合成酵素」・・・生命活動のエネルギー源であるATPを作り出す酵素

食事から取り入れた栄養素は、生命活動のために実際に使える形のエネルギーにする必要があります。

 

●「プロテアソーム」・・・細胞機能に関わる重要なタンパク質の維持をする酵素

プロテアソームは酵素複合体で、合成の失敗や失活したタンパク質など不要なタンパク質を認識して分解する働きをします。

また、細胞周期・DNA修復や細胞機能制御など、様々な生理機能にも関わっています。

 

酵素のタンパク質に関しては「酵素にはタンパク質以外の補酵素が必須!分解酵素の種類や働き変性を徹底解説!」で詳しく解説しています。

タンパク質が主成分となる酵素とタンパク質は、様々な形で深い関係があります。

こちらの記事では、「酵素とタンパク質の関係」「タンパク質の機能と働きや消化の仕組み」「タンパク質分解酵素が多く含まれる食品」など、分かりやすく解説していますので、こちらも参考にしてください!

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ミトコンドリアにある酵素の種類と役割

ミトコンドリアは、生命活動に必要なエネルギー源(ATP)生成の役割を担っています。

またそれ以外にも,細胞情報伝達や増殖・分化・細胞死(アポトーシス)といった様々な生体内プロセスにも関与しています。

ミトコンドリアには、電子伝達に関わる酵素やATPアーゼ(ATP合成酵素)があり、その他にもそれらをサポートする多くの酵素が存在していて、細胞内エネルギー代謝の中枢となる機能を果たしています。

 

人間の生体内では何千種類もの酵素が働いている

 

人間の身体は巨大な化学工場のようなもので、生命維持活動のために何千種という化学反応が休むことなく同時に進められています。

私たちは、これらの化学反応を「代謝」といっています。

 

酵素は化学反応をスムーズに進める触媒として働く物質

 

酵素は、生体内で起こる化学反応を「触媒」する物質です。

触媒は,自分自身は変化することなく,反応速度を速めるものです。

酵素の働きにより化学反応に必要なエネルギーを少なくし、短い時間で反応を起こすことができます。

 

酵素の全ての種類は決まった基質=物質としか結合しない!

 

酵素には、それぞれ決まった物質にしか働かない「基質特異性」という性質があります。

結合できる相手物質を「基質」といいます。

それぞれの酵素にピッタリ合う基質だけが酵素と結合して、化学反応を受けることではじめて生成物が産み出されます。

 

一つの酵素は一つの物質と一種類の化学反応だけを行う!

人間の身体は、多くの酵素が集合した巨大な化学工場のようなものですが、一つの酵素は一つの基質としか反応せず、一種類の化学反応だけを行います。

ちなみに酵素が1分間に合成・分解する数は100~1万にのぼり、なかには億単位で新しい物質をつくり出す酵素もあるといわれています。

それらの膨大な数の化学反応は、酵素の特異性により整然と行われているのです。

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酵素が働くには、適正な体内環境と補酵素が必要不可欠!

酵素が働けるようになるには、補酵素が必要不可欠です。

ビタミン・ミネラル類を補酵素といいます。

なかでもビタミンB群は、三大栄養素の代謝に大きく関わっています。

また、ATPエネルギーが合成される過程において、コエンザイムQ10が必要不可欠な補酵素として関わっています。

 

そして、もうひとつ大事なのが酵素の働きやすい体内環境です。

酵素を最大限に活性化させるには、適正な温度とhpの体内環境が大切になります。

 

■適正温度⇨37℃前後  適正hp⇨中性に近いhp7 

 

酵素の働きについては「酵素の働きなしでは生物は生きられない!ダイエットから化学反応まで徹底解説!」で詳しく解説しています。

こちらの記事では、「酵素の特質と酵素が働ける環境条件」「酵素の生体内の働きと種類別酵素の働き」「酵素の働きを活性化させる食品」など、分かりやすく解説していますので、こちらも参考にしてください!

 

生化学では酵素の触媒作用の種類によって分類される

 

酵素は生化学の分野では、酵素の触媒作用(=酵素の反応)によって分類されます。

 

◆加水分解酵素・・・物質に水を加えて分解する反応を触媒する

加水分解酵素には、アミラーゼ、ペプチターゼ、ATPアーゼ(ATP分解酵素)などがあります。

 

◆酸化還元酵素・・・物質を酸化したり還元したりする反応を触媒する

酸化還元酵素には、デヒドロゲナーゼ(脱水素酵素)、オキシダーゼ(酸化酵素)、カタラーゼ(過酸化水素分解酵素)などがあります。

 

◆転移酵素・・・物質から化合物に特定の性質を移す反応を触媒する

転移酵素には、トランスアミナーゼ(アミノ基転移酵素)などがあります。

トランスアミナーゼは、各種有機酸とグルタミン酸から、各種アミノ酸の合成に働く酵素です。

 

脱炭素酵素・・・二酸化炭素を離す反応を助ける酵素

脱炭素酵素には、ピルビン酸デカルボキシラーゼ(酵母などアルコール発酵をする微生物に存在する酵素)やアミノ酸デカルボキシラーゼ(アミノ酸の脱炭酸反応を触媒する酵素)があります。

 

酵素の種類は多種多様ですが、なかでも一番分量が多くて重要な『加水分解酵素』グループについて知っておきましょう。

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酵素の種類で一番分量が多くて重要な酵素は加水分解酵素

 

食物を栄養素として吸収するには食べたままの形だと吸収されないため、酵素の働きで分解して吸収しやすくする必要があります。

加水分解酵素は、もともと2つ以上の材料が結合してできている化合物に水を加えることで、ひとつひとつの材料に分解するのをサポートしている酵素です。

 

このほかにも多くの酵素がありますが、『加水分解酵素』グループは特に重要な成分を分解する酵素です。

 

加水分解酵素グループには三大栄養素の分解酵素が属する

 

吸収された栄養素は、様々な酵素によって形を変えていきます。

最終的には必要な生成物となり、必要とされる場所に送り届けられ酵素を介して消費されていきます。

 

【加水分解酵素の重要な酵素の種類】

炭水化物加水分解酵素

■タンパク質加水分解酵素

■脂肪加水分解酵素

■ATP分解酵素

 

これらの酵素の種類や特徴を、もう少し詳しく紹介していきましょう。

 

炭水化物加水分解酵素の種類と特質

炭水化物加水分解酵素には、「アミラーゼ」「スクラーゼ」「ラクターゼ」があります。

なかでも良く知られているアミラーゼは、中性付近の環境で最も活性化するのが特徴です。

唾液の中では働きますが、強酸性の胃の中では働くことができない酵素です。

 

・「アミラーゼ」・・・デンプン+水→デキストリン+マルトースを助ける

・「マルターゼ」・・・マルトース+水→グルコース+グルコースを助ける

・「スクラーゼ」・・・スクロース+水→グルコース+フルクトース助ける

・「ラクターゼ」・・・ラクトース+水→グルコース+ガラクトースを助ける

 

タンパク質加水分解酵素の種類と特質

タンパク質加水分解酵素には、「ペプシン」「トリプシン」「キモトリプシン」「ぺプチダーゼ」があります。

これらを、まとめて「プロテアーゼ」とよんでいます。

酸性の環境で、最も活性化するのが特徴です。

デンプンには何もしませんが、タンパク質だけは徹底的に分解する酵素です。

 

・「ペプシン」・・・タンパク質+水→いくつかのペプチドを助ける

・「トリプシン」・・・タンパク質+水→いくつかのペプチドを助ける

・「キモトリプシン」・・・タンパク質+水→いくつかのペプチドを助ける

・「ぺプチダーゼ」・・・ペプチド+水→いくつかのアミノ酸を助ける

 

脂肪加水分解酵素の種類と特質

脂肪加水分解酵素には、「リパーゼ」があります。

・「リパーゼ」・・・脂肪+水→脂肪酸+グリセリンを助ける

 

ATP分解酵素の種類と特質

ATPからエネルギーを出す酵素です。

・「ATPアーゼ」・・・ATP+水→ADP+リン酸+エネルギーを助ける

※ADP とは、ATPからエネルギーを取り出した後の使い古しのATPです。

リン酸も同様に、エネルギーを取り出した残りカスです。

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酵素栄養学で酵素は2種類に分けられる

 

酵素栄養学では、酵素は「体内酵素」と「体外酵素」の2種類に分けられます。

 

❶体内酵素・・・体内で自ら作り出す酵素

私たちの体内で自ら生成する酵素で、潜在酵素ともいわれています。

体内酵素は、必要な時に必要な酵素が常に生成されています。

そのためにも体内酵素の生成を促すには、必要な栄養素を十分に補う必要があります。

 

❷体外酵素・・・体内酵素をサポートする食物酵素

食物酵素は、体内酵素の働きを助ける役目をします。

食物酵素は、生の野菜や果物・発酵食品に多く含まれていて、消化を助けてくれるため消化酵素の負担を軽減してくれます。

 

体内酵素の種類には消化酵素と代謝酵素がある

 

体内酵素は、大きく分けると「消化酵素」と「代謝酵素」の二つがあります。

摂取した食物から栄養を吸収するためには、最小単位の栄養素に変化させる必要があります。

これらの栄養素を消化・分解する役割を担っているのが「消化酵素」です。

吸収した栄養素を体内の全ての代謝に、必要不可欠な役割を担っているのが「代謝酵素」です。

 

消化酵素は食物を消化・吸収するのに必要なもの

消化酵素は私たちが毎日食べる食物を消化して、栄養素を吸収しやすいように分解する役割を担っています。

消化酵素には多くの種類があり、栄養素によって違った酵素が働きます。

 

<消化酵素の主な種類>

アミラーゼ・・・デンプンをブドウ糖に分解する消化酵素

比較的熱に強い種類が多く存在します。

プロテアーゼ・・・タンパク質をアミノ酸に分解する消化酵素

種類によって最適 pHが多様であることが特徴です。

リパーゼ・・・脂肪を脂肪酸に分解する消化酵素

熱に弱いものが多く失活しやすい酵素です。

 

このほかにも様々な酵素が存在していて、分泌される臓器や分解する栄養素によって、さらに細分化されています。

 

代謝酵素は生きるための全ての代謝に必要なもの

代謝酵素は、消化酵素によって消化された栄養分をエネルギーに替えるなど、生きていくために必要な代謝の全てに必要な酵素です。

 

<代謝酵素の働き>

①   新陳代謝を促す

②   体内の毒素や有害物質を体外に排出する

③   身体の修復や病気を治す自然治癒力を促す

④    免疫力を高める。

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ダイエットや健康に関わる種類は代謝酵素

 

生体内で起こる化学反応をまとめて代謝といいます。

大きく分けると分解してエネルギーを得る異化と、エネルギーの元となる物質をつくり出す同化があります。

この代謝には、酵素が全て関わっています。

もちろん脂肪を燃やすにも、酵素が必要です。

酵素が不足すると、効率よく脂肪を燃焼することができなくなるので、太りやすくなるのです

細胞を新しく作り出す作用、臓器を正常に働かせる作用、毒素を排出する作用、自然治癒力や免疫力を高める作用など、消化酵素が担う部分以外の生命活動のすべてに代謝酵素が関与しています。

 

▶酵素栄養学や酵素については「酵素の効果を徹底解説!酵素栄養学の医学的根拠と酵素を摂る本当の意味」で詳しく解説しています。

こちらの記事では、「酵素の様々な効果」「酵素の特徴」「酵素栄養学について」「酵素を減らす生活習慣」など、分かりやすく解説していますので、こちらも参考にしてください!

 

種類が多い消化酵素は最も適した場所で活動している

 

酵素には多くの種類がありますが、それぞれの性質に最も適した場所で働いています。

なかでも消化に関わる酵素は、分泌される臓器によって異なります。

また、内臓にも活動時間と休憩時間があり、その時間帯は臓器によって違いがあります。

消化に関わる酵素の種類別活動場所や、活動時間を知ることで少しでも内臓に負担をかけないようにすることも大切なことです。

 

では、消化に関わる酵素の活動場所や、活動時間を見てみることにしましょう。

 

口内にある酵素の種類と特質

食物の消化は、口の中に入れたときから始まります。

唾液はデンプンや糖質を分解して麦芽糖にして、より体内に吸収しやすい状態にします。

●唾液に含まれる消化酵素・・・アミラーゼ(ジアスターゼ)

よく噛むことで唾液の分泌が増え、消化機能も促進させ肥満予防にもなります。

唾液には口の中をつねに中性に保とうとする働きがあります。

酸性やアルカリ性のものが口に入っても、10分程で元の状態に戻ります。

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胃にある酵素の種類と特質

胃では1日1,5~2.5ℓの胃液が分泌され、消化酵素と混ぜ合わせてタンパク質を消化・吸収しやすい状態にします。

●胃の消化酵素・・・プロテアーゼ(ペプシン、トリプシン、キモトリプシンなど)

胃の活動は午前中から徐々に活発になり、お昼過ぎ~夕方にかけて最も活動が活発で、夜になると活動が低くなってきます。

 

小腸にある酵素の種類と特質

小腸は、栄養素の吸収や免疫システムを司る大切な器官です。

小腸での消化は膵液と小腸に含まれる消化酵素の2つによって行われます。

●小腸の消化酵素・・・プロテアーゼ(ペプシン、トリプシン、キモトリプシンなど)・

リパーゼ・マルターゼ

小腸では最終的に消化しきれなかった栄養素を最終的に消化するために、タンパク質・脂肪・糖質の消化酵素が揃っています。

 

肝臓にある酵素の種類と特質

肝臓は、私たちの身体の様々な代謝を担う臓器で、500以上の働きをしています。

これらの働きには、2000種類もの酵素が働いています。

肝臓では、消化を助けるための胆汁を、1日700~1000㏄作り出しますが、胆汁には消化酵素は含まれていません。

胆汁は脂肪を乳化し、消化・吸収させやすい形に変化させる働きをします。

 

≪肝臓の働き≫

  • 代謝・・・胃や腸で消化・吸収された栄養素は一旦肝臓に貯蔵され必要な形に合成される
  • 解毒・・・体にとって有害な物質を分解して体外に排出させる。
  • 胆汁の生成・・・脂肪の分解や脂溶性ビタミンの消化・吸収を助ける胆汁の生成を行う
  • 栄養分の貯蔵・・・小腸で吸収された栄養素はグリコーゲンとして肝臓に貯蔵される

 

グリコーゲンはブドウ糖に変換され、身体を動かすエネルギー源になります。

脂肪酸はコレステロールに変換され、中性脂肪を合成する材料になります。

タンパク質は必要なタンパク質に再合成されて、身体の組織を作る成分として使われます。

 

肝臓は午前中~お昼前にかけて最も活動が活発になり、夜は休憩状態になります。

 

🔶【参考】🔶実は、肝細胞が破壊されると酵素が大量に漏れ出します。

血液検査での肝機能を示す値GOTやGPTは、肝臓内にある酵素を意味しています。

 

膵臓にある酵素の種類と特質

膵臓は各種の消化酵素の分泌や、ホルモンの分泌・消化機能などの抑制をする重要な臓器です。

膵臓は消化酵素である膵液を、1日500~1000㏄分泌します。

また膵液は、胃酸で酸化された消化物をアルカリ性にする働きがあります。

 

■膵液に含まれる消化酵素

  • アミラーゼ・・・糖を分解する⇨ブドウ糖や果糖
  • プロテアーゼ・・・タンパク質を分解する⇨アミノ酸
  • リパーゼなど数種類の酵素・・・脂肪を分解する⇨脂肪酸やグリセリン

 

膵臓では、インスリン・グルカゴン・ソマトスタチンなどのホルモンを産生します。

  • インスリン・・・ブドウ糖を分解して活動のエネルギーし余分は脂肪とグリコーゲンに変えて肝臓に蓄える
  • グルカゴン・・・グリコーゲンをブドウ糖に戻し脂肪をエネルギー源に分解する
  • ソマトスタチン・・・成長ホルモンの分泌抑制をする

 

膵臓の活動時間は午後から活発になり、18時頃にピークを迎え夜遅くなるほど活動は低下していきます。

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消化吸収能力が低下すると身体に不調をきたす

 

消化活動は、エネルギー全体の70%を使うほど身体への負担が大きいものです。

風邪などで胃に負担がかからないものを食べるのは、消化活動に使うエネルギーを軽減させて自己治癒力を高めるためです。

アミノ酸が吸収されないと、筋肉量が減少し病気や傷の治りが遅くなります。

また脂肪が吸収されないと、ビタミンAやビタミンDなどの脂溶性ビタミンも欠乏します。

 

血中にある酵素の種類や量で病気や障害が予測できる

 

血液中には、様々な酵素が存在しています。

それらの酵素の多くは、細胞の中の酵素が血中に流れ出したものです。

酵素と疾患には、深い関係があります。

臓器が炎症や障害などでダメージを受けると多くの細胞が壊れ、酵素が大量に血中に出てくるのです。

これを逸脱酵素といいます。

疾患で増加する特殊な酵素もありますが、疾患があると血液中の酵素が増加したり減少したりします。

つまり、細胞の種類によって含んでいる酵素が違うため、血清中の酵素の活性値を測定することによって障害のある臓器や、その障害の程度を調べることができるわけです。

 

<血清酵素検査>

・肝硬変・・・肝細胞で合成されるchE酵素

・アルコール性肝障害・・・γ-GT

・閉塞性黄疸・・・ALP・LAP・γ-GT、

・急性膵炎・・・アミラーゼ・リパーゼ、

・心筋梗塞や筋疾患・・・CK・LD

 

血清酵素検査にはGOT・GPTをはじめ、ALP・LDH・アミラーゼ・リパーゼなど、そのほかにも多くのものがあります。

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生体内には酵素の働きを抑える種類の酵素が存在している

 

生体内には、血圧や血糖値を上昇させる酵素が存在します。

通常はこれらの酵素の働きを抑える作用があるのですが,その力が弱くなると高血圧や高血糖を引き起こすことがあります。

 

■血圧上昇にかかわる酵素・・・アンジオテンシン変換酵素(ACE)

アンジオテンシノーゲンは、肝臓で作られるタンパク質です。

このタンパク質が、腎臓から分泌される酵素「レニン」により分解され、さらにACEによって分解されることでアンジオテンシンⅡになります。

このアンジオテンシンⅡが受容体となることで、血管収縮やホルモン(アルドステロン)分泌を促進することにより血圧が上昇します。

 

※アルドステロンが分泌されると、ナトリウムの再吸収を促進して水分の再吸収と血圧上昇に繋がっていきます。

 

■血糖値上昇に関わる酵素・・・α-グルコシダーゼ(AGH)

α-グルコシダーゼ(AGH) は、糖質を分解する酵素です。

食品から摂取したデンプンは,まずアミラーゼによってオリゴ糖に分解されます。

そのオリゴ糖は AGH により、さらにグルコース分解され血液に吸収されます。

そのため,AGH が活性化しすぎると、血中グルコース濃度が高まり血糖値が上昇します。

 

酵素の働きを阻害する種類の食品や飲み物

私たちの身近には体内酵素の働きを乱したり阻害したり、酵素力を低下させる食品が多く存在しています。

まず、食物の酵素は、加熱調理や食品加工などによって活性を失います。

そのほかにも

  • アルコール
  • カフェイン
  • 野菜や果物の残留農薬
  • 食品添加物

などは、酵素の働きそのものも低下し栄養素の吸収を妨げます。

 

また、木の実や種子類・豆類などには酵素やミネラル類が多く、タンパク質・脂質なども含まれていますが、同時に酵素の働きを抑えこむ「酵素抑制因子」も存在しています。

これらの「酵素抑制因子」は、体内の酵素の働きに悪影響をおよぼし様々な身体のトラブルに繋がります。

 

大豆には、トリプシン・インヒビターという阻害物質が含まれています。

この阻害物質により、膵臓から分泌されるタンパク質分解酵素“トリプシン”の働きが阻害されます。

ちなみに、豆乳にはトリプシン阻害因子が13%残っています。

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酵素抑制因子の対策方法

 

トリプシン阻害因子は、タンパク質なので熱を加えることで壊れます。

ただし、加熱することで豊富な酵素も壊してしまうというデメリットもあります。

そこで、木の実、種子類、豆類は、「スプラウティング」(発芽)をお勧めします。

最近では、スプラウティング野菜も市場に数多く出回るようになりました。

貝割れ大根やブロッコリースプラウトなどがそれにあたります。

これらは発芽させることにより、酵素活性が何倍にもなり栄養価はよりUPします。

発芽がはじまると分解酵素が増え、タンパク質はアミノ酸やペプチドに分解されていきます。

 

また、発酵によってトリプシン阻害因子は破壊されるため、発酵食品を毎日の食生活に上手く摂り入れるのも有効です。

 

酵素の働きをサポートする種類の食品

 

一方、私たちの身近には、酵素の働きを活性化させる食品が多く存在しています。

豊富な酵素が含まれる種類の食品には、酵素を活性化する力がありますが、加熱すると失われてしまいます。

加熱調理には消化を良くし、栄養の吸収を良くするなどのメリットがある一方、加熱によって効果が失われる成分もあります。

酵素パワーを発揮させるのであれば「生」で利用しましょう。

手軽にフレッシュな野菜や果物の栄養をとれるのが生ジュースです。

酸化しやすいため、作りたてをすぐに飲むのも栄養を逃さないコツです。

食物酵素を多く含む食品の代表とされるのが「野菜」「果物」「発酵食品」です。

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果物には特に豊富な酵素が含まれる

 

新鮮な生の果物には、酵素が豊富に含まれています。

代表的なものが、

「パイナップル」・・・タンパク質分解酵素が豊富

クエン酸も豊富に含まれているため、胃液を分泌して消化を助け、胃腸を健康に保ってくれるのです。またカルシウムの吸収を助けるマンガンを豊富に含有。牛乳と一緒に食べると骨粗鬆症や骨折の予防に効果的です。

■「グレープフルーツ」・・・柑橘類のなかでビタミンCの含有量が多い

疲労回復をはじめ、二日酔い、美肌効果、かぜの予防、ストレスの解消などに優れた効果があります。

■「キウイフルーツ」・・・レモンに匹敵するビタミンCと食物繊維のペクチンが豊富

ビタミンCには、かぜの予防はもちろん、抵抗力増強やガン予防にも効果が期待されるほか、ストレスから来る自律神経や中枢神経の興奮を鎮める作用もあります。

またタンパク質を分解するアクチニジンが含まれており、食後に食べると消化が良くなって胃もたれしなくなり、食物繊維のペクチンが腸の働きを助けて便通を促してくれます。

 

🔶果物のなかでも「パパイヤ」は分解酵素を最も豊富に含んだ植物

パパイヤの酵素「パパイン」は、タンパク質分解酵素の一種です。

パパインは、どんな種類のタンパク質でも分解する強力な能力をもっています。

しかも青パパイヤの酵素の量は、熟したパパイヤの約10倍にもなります。

またパパイヤにはパパイン酵素だけでなく、多くの種類の酵素が含まれています。

 

<パパイヤに含まれる酵素の種類>

・カタラーゼ・・・活性酸素を消去しアルコールの分解を促す酵素

・アミラーゼ・・・でんぷんを分解する酵素

・リパーゼ・・・脂肪を分解する酵素

・プロテアーゼ・・・タンパク質を分解する酵素

・トレハラーゼ・・・体内のインターフェロンの働きを高め免疫力を高める酵素

 

野菜には酵素と豊富な抗酸化成分が含まれる

 

野菜には、もちろん酵素も含まれていますが、抗酸化成分を多く含んでいます。

抗酸化成分は、活性酸素を除去する成分です。

本来、活性酸素は体内の酵素によって分解されますが、活性酸素の生成量が多いと無毒化が間に合わず身体にダメージを受けてしまいます。

そんなとき、活性酸素から身体を守ってくれるのが抗酸化成分です。

 

■代表的な抗酸化物質・・・ビタミンA・ビタミンC:ビタミンE・コエンザイムQ・ポリフェノールなど

 

また近年では、機能性に注目した野菜のチカラが注目されています。

【野菜の3つの機能性成分】

⓵抗酸化力・・・体内に発生した活性酸素を消去し、体の老化をくいとめる

活性酸素は、身体に入った病原菌から防衛する生命活動を維持する重要なものですが、多量に発生すると身体を酸化させ老化の原因や病気の原因になります。

『抗酸化』の機能性がある野菜

トマト・ほうれん草・パプリカ・にんじん・ブロッコリーなど

色の濃い野菜に多く含まれます。

 

②免疫力・・身体の異常を監視して細菌やウィルスや癌細胞から身体を守る

様々な器官や組織が協力し合って『免疫システム』として働いています。

免疫細胞は白血球で作られ、免疫が最も集結している場所が腸の内壁です。

野菜は白血球を活性化し、腸の活動に働きかける良い影響を与えてくれるのです。

『免疫力』の機能性がある野菜

レタス・はくさい・きゅうり・チコリなどの淡い色の野菜

オクラ・モロヘイヤなどのネバネバした野菜やきのこ類などに多く含まれています。

 

③解毒力・・・身体の中から毒性のある様々な物質を排出する(デトックス)

有害物質が体内に蓄積されるとアレルギー、ホルモン異常、肝臓や腎臓の障害、癌など

様々な障害の原因になります。

この解毒の働きを司るのが肝臓=『解毒力』です。

『解毒力』の機能性がある野菜

キャベツ・レタス・玉ねぎ・ねぎ・にんにく・しょうが・みょうが・やまいも・ダイコン・レンコンなど

西洋や東洋のハーブ・香辛系野菜などに多く含まれます。

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発酵食品は多くの種類の酵素や機能成分を作り出す

 

発酵食品は、「酵素の宝庫」といわれます。

発酵食品は、微生物の働きによって物質が分解されたり変化して、豊富な栄養素や有効成分を作り出します。

また、発酵することによって保存性がよくなり,独特の香りやうま味を生み出すというメリットもあります。

 

発酵食品には微生物が関与する発酵食品と,関与しない発酵食品があります。

 

■微生物が関与する発酵食品・・・代表的な微生物「かび」「酵母」「細菌」

  • かび(麹菌)・・・日本酒,味噌,醤油,みりん,かつお節など
  • 酵母・・・パンやアルコール飲料など
  • 乳酸菌・・漬物,チーズ,ヨーグルトなど
  • 酢酸菌・・・酢
  • 納豆菌・・・納豆

 

■微生物が関与しない発酵食品・・・原材料そのものがもつ酵素が作用して発酵する

  • 紅茶,魚醤・塩辛 など

 

なかでも麹菌は、デンプンをブドウ糖に分解するアミラーゼ、タンパク質をアミノ酸に分解するプロテアーゼ、脂肪を脂肪酸に分解するリパーゼの3大消化酵素を豊富に生み出します。

その麹菌を使った発酵食品で、日本酒の製造過程でできる「甘酒」があります。

甘酒には、ビタミンB₁・B₂・B₆・葉酸・食物繊維・オリゴ糖・アミノ酸・ブドウ糖が豊富に含まれ、「飲む点滴」と呼ばれています。

 

食べ合わせる種類の食品で変わる消化時間

 

消化にかかる時間は、平均して3~4時間かかるといわれています。

胃の負担を減らすことは消化のエネルギーを減らし、胃腸の調子を整えるだけでなく排泄や新陳代謝を促進するためダイエットにも繋がります。

食物酵素を豊富に含む食品は、消化をサポートしてくれるため消化にかかるエネルギーを軽減してくれます。

 

ところが、食べ合わせによって消化時間が変わってしまうのです。

いくら消化が早い食べ物でも、消化が遅い食べ物と組み合わせると遅くなってしまいます。

 

◆消化にかかる時間の栄養素の順番

ビタミン・ミネラル < 炭水化物 < タンパク質(動物性油脂食品を含む)

 

ちなみに消化が早い食べ物は、脂質や食物繊維が少なく、軟らかく調理した食べ物で約1時間~2時間で消化します。

酵素や豊富な栄養が多い果物や野菜は、新鮮なうちに生ジュースで飲むのをお勧めします。

 

酵素が豊富な食品については「酵素を食品から効果的に利用する方法や作り方などを徹底解説!」で詳しく解説しています。

こちらの記事では食品の酵素の効果を最大限に引き出すために「酵素を生成して活性化させる栄養素」「食品の酵素を阻害する調理方法や注意点」「食品の酵素を効率よく吸収させる食べ方」など、分かりやすく解説していますので、こちらも参考にしてください!

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酵素サプリやドリンクは3種類すべて含むものが良い!

 

酵素サプリやドリンクの原料には、動物由来のものと植物由来のものがあります。

動物由来は胃の強い酸性環境に弱いものが多いので、植物由来をお勧めします。

 

3大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)は、それぞれ違う種類の消化酵素によって分解されるため、全ての種類が含まれているものがベストです。

3大栄養素のなかでもタンパク質の消化は特に重要なので、多種類のプロテアーゼを含むものが良いです。

 

また消化酵素は、種類によって活性が高まる最適なpH値が異なるため、幅広い範囲のpH値に適合するものを選びましょう。

◆アミラーゼ=最適pH値6.5 / リパーゼ=最適pH値5.0~7.5

 

酵素の分解力を調べる方法

 

外から補う酵素の働きで最も重要視すべきは、食べたものを消化分解するパワーです。

酵素活性が高いものや、分解力がすぐれているものを「力価が高い(=分解力が高い)といいます。

消化酵素のサポートや体内酵素の活性に繋げるには、力価の高い酵素製品を選ぶ必要があります。

そのためにも、分解力を調べる方法を知っておきましょう。

 

【酵素のタンパク質の分解力を調べる方法】

タンパク質はデンプンにくらべ構造が複雑なので若干時間がかかります。

卵はタンパク質の代表とされる食品です。(脂質も含まれています)。

❶常温に置いた卵を用意する

❷2つのカップに1個ずつ生卵を割り入れて十分に溶きほぐす

❸片方のカップにだけに酵素をカプセルから出してよく混ぜる

❹そのまま20~30分放置する

※卵をいくらよく溶いても白味のかたまりはそのままですが、酵素を入れた方は白身のかたまりは分解されてなくなっています。

❺もう一度よくかき混ぜてから、両方のカップに一気に熱湯を注ぐ

※卵だけの方は、瞬時に卵が固まった状態になります。

酵素を入れた方の溶き卵は、酵素がタンパク質を分解したことで固まらず液体になります。

 

【酵素の炭水化物の分解力を調べる方法】

❶片栗粉(大さじ山盛り1)をカップに入れ適量の水で溶く

❷熱湯150㏄程度を入れ透明の固まりになるまでかき混ぜる

❸この固まりに酵素のカプセル1粒をあけて振りかけてかき混ぜる

片栗粉はデンプン(炭水化物)です。

酵素サプリに含まれるアミラーゼが働いて、デンプンを分解すると水になります。

分解する時間と酵素の量で、酵素の力価を見ることができます。

ちなみに液体の酵素飲料を入れてみると、何の変化も起こりません・・・・・つまり酵素の分解力がないということです。

 

酵素飲料は、体内に吸収されやすいアミノ酸やビタミン・ミネラル・などがたっぷり含まれる健康にいい“発酵飲料”です。

これを飲んでも体内の酵素を補えるわけでもなく、食物を消化分解してくれるものでもないのです。

 

酵素サプリは、食物酵素同様の働きをして消化酵素のサポートや、体内酵素が最も働きやすい状態を作ってくれます。(食物酵素と同様の働きを求めるなら生酵素サプリに限ります)

 

酵素サプリや酵素ドリンクについては「酵素サプのお勧めは生酵素!ダイエット効果を酵素ドリンクと徹底比較!」「酵素ドリンクダイエット効果効能が凄い!断食・ファスティング・割り方など徹底解説!」で詳しく解説しています。

こちらの記事は「生酵素サプリのと酵素ドリンクの違い」「酵素サプリや酵素ドリンクの正しい選び方や飲むタイミング」「酵素サプリや酵素ドリンクを飲む本当の理由など、分かりやすく解説していますので、こちらも参考胃してください!

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様々な分野で利用される酵素の種類と使われ方

 

私たちの身の回りでも酵素は、様々なところで利用されています。

主な分解酵素別の働きや、代表的な種類と利用のされ方を簡単に紹介します。

 

■デンプン分解酵素・・・デンプンを糖に分解する酵素

代表的なのが、α-アミラーゼ、β-アミラーゼ、プルラナーゼなどがあります。

膵液や唾液に含まれ、胃腸薬としても利用されています。

 

■糖質関連酵素・・・ある種類の糖を別の種類の糖に変化させる反応を触媒する酵素

乳糖をグルコースとガラクトースに分解するラクターゼや、砂糖をブドウ糖と果糖に分解するβ-フラクトフラノシダーゼなどがあります。

・ラクターゼ⇨乳糖不耐性症の治療に利用される

・β-フラクトフラノシダーゼ⇨フラクトオリゴ糖の生成に使われている

 

■タンパク質関連酵素・・・一般的に「プロテアーゼ」と呼ばれる酵素

パイナップルから得られるブロメライン・胃液にも含まれるペプシン・膵臓に含まれるトリプシンのほか、子牛や子羊の第4胃に存在し、チーズ製造に利用されるキモシンなどがある。

アルカリ耐性を高めたアルカリプロテアーゼは洗剤にも使用される。

 

■アミノ酸関連酵素・・・様々なアミノ酸の製造に関わる酵素

合成甘味料であるアスパルテームの製造や、各種うま味調味料作りに使われている。

 

■脂質関連酵素・・・脂肪を分解して脂肪酸とコレステロールに変える酵素

脂肪を分解するリパーゼは、油脂や乳製品の加工、消化薬、臨床検査薬などに利用される。洗浄剤へ配合すると油汚れの除去に効果がある。

 

■セルラーゼ・・・セルロースを分解して糖に変える酵素

木材からバイオエタノールを作る研究もされている

洗剤にもよく配合され、Gパンの洗い加工(バイオウォッシュ)にも使われる。

 

このほかに、

・核酸に関する酵素

・医療分野で臨床分析に利用される酵素

・化学品の合成に関わる酵素

・殺菌漂白に役立つ酵素

などがあります。

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まとめ:酵素の活性化と代謝の高さは消化酵素が鍵となる!

 

生化学や酵素栄養学での重要な種類の酵素は、「消化」や「生命活動のエネルギー生成」に関わる酵素です。

特に、消化活動には全エネルギーの70%が使われるため、身体にとっても大きな負担となります。

触媒作用で分類する生化学では「加水分解酵素」グループが重要とされます。

このグループには、3大栄養素を分解する消化酵素やエネルギー生成に関わる酵素があります。

消化に関わる酵素は栄養素によって、また分泌される臓器によっても異なるため多くの種類が存在しています。

  • 唾液に含まれる消化酵素・・・アミラーゼ⇨デンプンや糖質を分解
  • 胃の消化酵素・・・プロテアーゼ⇨タンパク質を分解
  • 小腸の消化酵素・・・プロテアーゼ⇨タンパク質・脂肪・糖質の3大栄養素を分解
  • 肝臓の消化酵素・・・胆汁は消化酵素が含まれていない⇨脂肪を乳化する
  • 膵臓の消化酵素・・・膵液は消化酵素⇨タンパク質・脂肪・糖質の3大栄養素を分解

 

また、生命活動のエネルギー源であるATPは、細胞膜にある酵素が作り出します。

そのエネルギーを生み出し、代謝に必要な栄養素は食事から摂取します。

ただし摂取した食物は、十分に消化・分解されなければ必要な栄養素を吸収できません。

栄養素は吸収されてはじめて、代謝に必要不可欠な酵素が生成・活性化されるのです。

酵素は細胞で生成されますが、それぞれの酵素の性質に最も適した場所で働いています。

なかでも血液中には細胞の中の酵素が流れ出すため、様々な種類の酵素が存在しています。

そのため、疾患があると血液中の酵素の量が上下するので、疾患を推測する目安として利用されています。

 

これらの重要な種類の酵素の正しい知識は、酵素の力を最大限に引き出す役に立ってくれるはずです。

酵素を意識した生活をすることは、ダイエットや健康を後押ししてくれます。

酵素の働きを阻害する食品に気を付けて、新鮮な生の野菜や果物・発酵食品を積極的に摂り入れ”代謝力の高い”身体作りを目指しましょう。

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