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乳酸菌は殺菌しても効果は変わらない!死菌の効果や乳酸菌の殺菌力を徹底解説!

乳酸菌   114 Views

乳酸菌は殺菌されていたとしても、その素晴らしい効果は変わりません。

乳酸菌入りの商品には時々、「乳酸菌飲料(殺菌)」や、「殺菌された乳酸菌を使用しています」という表示を目にすると、次のような疑問を感じるかもしれません。

「乳酸菌が殺菌されていたら、乳酸菌食品の意味がないのではないだろうか?」

それで今回の記事では次の点について解説します。

・殺菌とは何か
・殺菌された乳酸菌がなぜ効果があるのか
・殺菌された乳酸菌と殺菌されていない乳酸菌との違い
・乳酸菌そのものがもつ殺菌力や効果

せっかく効果があるものでも、「これは害がある」と思って食べると本当に悪い影響を及ぼすことがありますので、この点をはっきり理解しておくのは大切です。
※この現象は、一般的にノシーボ効果といわれています。

ぜひ、最後まで読んで、乳酸菌についての理解を深めてください。

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Contents

乳酸菌の殺菌とは

乳酸菌とは、体の健康に寄与する善玉菌に部類しますので、あえて殺菌しなければならない理由はありません。

ではなぜ、乳酸菌は殺菌されてしまうのでしょうか。どのような過程で乳酸菌は殺菌されるのでしょうか。

殺菌とは

殺菌とは、食品に含まれているウィルスや悪玉菌を死滅させることです。

目的は、乳酸菌のような善玉菌を殺菌することではありませんが、悪玉菌を殺菌することで必然的に乳酸菌も殺菌しています。

乳酸菌飲料の殺菌方法

乳酸菌飲料の殺菌方法はいろいろありますが、大きく分けて100℃以下で加熱する「低温殺菌法」と100℃以上で加熱する「高温殺菌方法」があります。

牛乳の殺菌を例にとって考えてみましょう。

牛乳の殺菌は、「超高温瞬間殺菌法」という殺菌方法が一般的で、日本で市販されている牛乳の9割以上がこの方法で殺菌されています。

この殺菌法は120℃~130℃の高熱を2~3秒で素早く殺菌する方法で、これだけで善玉菌悪玉菌に関わらずほとんどが死滅します。

この他にも、63℃~72℃という低温で数十秒~30分間殺菌する方法もあります。この方法でも、私たちにとって有害な殺菌は死滅しますが、全ての細菌は死滅ませんので保存期間が短くなってしまいます。

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乳酸菌の殺菌温度

乳酸菌の殺菌温度は、乳酸菌の種類によっても異なりますが、48℃から殺菌されてしまいます。

60℃の熱を30℃以上加えると、ほとんどの乳酸菌は殺菌されてしまい、80℃を超えると数秒で、そして、100℃を超すと一瞬で殺菌されてしまいます。

このように、乳酸菌は熱に非常に弱いため、悪玉菌を殺菌するときには大抵乳酸菌も殺菌されてしまいます。

植物性乳酸菌と動物性乳酸菌の殺菌温度

同じ乳酸菌でも、植物性乳酸菌と動物性乳酸菌では殺菌に対する抵抗力が異なるのは興味深いところです。

動物性乳酸菌とは、栄養豊かな動物の乳を原料として育っていますので、いわば温室育ちの「お坊ちゃん」です。弱くて殺菌されやすく、わずかな温度の上昇で殺菌されてしまいます。

一方植物性乳酸菌とは、植物についている乳酸菌で大地の風嵐の中で育ったいわば「苦労人」で、生命力が強いという特徴があります。

植物性乳酸菌の中には、90℃を超えても殺菌されることなく生き延びている菌がいるほどで、体の胃酸にもやられることなく生きて腸まで届きます。

なお、乳酸菌と熱の関係については「乳酸菌は熱に弱い?上手に利用する方法や耐熱温度、繁殖について徹底解説!」で詳しく解説していますので、あわせてお読みください。

乳酸菌(殺菌)とは

乳酸菌(殺菌)という表示がある場合、その商品はすでに殺菌処理を施されているということになります。

この場合、乳酸菌もすべて殺菌されています。

乳酸菌飲料を殺菌するのはなぜか

私たちが食べたり飲んだりする、食品には多かれ少なかれ菌が入っています。その中には、乳酸菌のような善玉菌もいますが、体の健康を損なわせる悪玉菌もいます。

特に、身体に有害な影響をもたらす悪玉菌が多い乳製品は、法律によって63℃以上の殺菌処理が義務付けられています。

この場合もやはり、乳酸菌もすべて殺菌されているのがほとんどです。

加えて、乳酸菌を徹底的に殺菌させることには、流通にも関係しています。

容器の中から乳酸菌を含めたすべての菌を殺菌することにより、常温で流通することが可能になります。

流通経路が確立している日本ではあまりみかけませんが、海外では牛乳は常温で販売されているのが一般的です。

これは何か薬が入っているわけではなく、あくまで殺菌処理方法の違いですので安心して飲んでください。

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殺菌処理された後の乳酸菌飲料に生菌はいるか

殺菌処理されていたとしても、その乳酸菌飲料に、生菌が必ずいないというわけではありません。

殺菌処理というのはあくまで、悪玉菌を殺菌するのが目的ですので、殺菌処理をした後、生菌である乳酸菌を入れれば、その中で繁殖を始めます。

ヨーグルトはその一例です。日本で販売されている牛乳は、殺菌処理によりほとんどの乳酸菌は殺菌されています。

しかし、その後大量の乳酸菌を入れて発酵させることで、牛乳に含まれているタンパク質がかたまり、あのドロドロとした酸味のある「ヨーグルト」となります。

乳酸菌の殺菌条件

乳酸菌の殺菌条件は、基本的に「温度」ですが、それ以外にも「アルコール」や「胃酸」も殺菌効果があります。

アルコールのよって殺菌される乳酸菌

弱い度数のアルコールでは、乳酸菌は全く殺菌されませんが度数が高くなるにつれて徐々に殺菌されていきます。

5%以下では、ほとんどの乳酸菌に影響はありませんが、10%を超えると動物性乳酸菌は殺菌され、20%を超えると全ての乳酸菌が殺菌されます。

ちなみに乳酸菌は体内でアルコールを分解するという働きもあり、二日酔い防止効果もあります。

また乳酸菌入りの日本酒や、カルピスのような風味が人気の韓国のお酒マッコリなどもあり、アルコールと乳酸菌は、ケンカもすれば友達にもなる不思議な関係です。

このような、アルコールと乳酸菌の不思議な関係や、その効果については「乳酸菌のアルコール耐性や殺菌・相性など徹底解説!」で詳しく解説していますので、あわせてお読みください。

胃酸によって殺菌される乳酸菌

乳酸菌のもうひとつの大敵は、胃酸です。

植物性乳酸菌は、胃酸に比較的強いのですが、動物性乳酸菌は、胃酸に弱く食べた後ほとんどは胃酸で殺菌され、腸に届くころには死菌になっています。

乳酸菌を胃酸から守るためには、食後やコーヒーを飲んだ後など、胃酸が分泌される時間帯に乳酸菌食品を食べないようにする必要があります。

また、チョコレートを一緒に食べると胃酸に殺菌されることなく、多くの乳酸菌を生きたまま腸に届かせることもできます。

この嘘のような本当の話は、「チョコレートは乳酸菌と一緒に食べると健康的になる!良質のチョコレートの選び方も解説!」で詳しく解説していますので、あわせてお読みください。

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殺菌された乳酸菌の需要が高まっている

このように、乳酸菌はいくつかの条件で殺菌され腸に届くころには死菌になっているのが多いのが現状です。

しかし、実は殺菌された乳酸菌には殺菌された乳酸菌ならではのメリットや効果があります。

乳酸菌が生きたまま腸に届くのは意味がない?

「生きたまま腸に届く」とうたっている乳酸菌食品は少なくありませんが、これには意味が全くないと唱えている専門家も多くいます。

理由は次の3つの点がありますので、この点を1つずつ解説していきます。

① 死菌にも生菌と同程度の効果がある
② 生菌でも腸内で繁殖しない
③ 死菌しかいないはずの乳酸菌食品で乳酸菌の効果が出ている

①死菌にも生菌と同程度の効果がある

乳酸菌は、死菌でも生菌と同程度の効果があることがわかっています。

なぜなら、乳酸菌は乳酸菌を食べて増殖する習性があるからです。

私たちの腸内にはすでに幾兆もの乳酸菌が生息していますので、何億という新しい乳酸菌を摂取しなくても、乳酸菌の死菌という食料を与えることによって、すでにいる乳酸菌に乳酸菌の数を効率よく増やすことができます。

興味深いことに、乳酸菌は種類によって効果が違いますが死菌でもその効果は失われることはありません。

例えば、「コレステロール値を低下させる」という効果がある乳酸菌を、「死菌の状態で」食べた時、腸内ではすでにいる別の種類の乳酸菌が、その死菌を食べることになります。

この時の乳酸菌のもつ効果が何であるにせよ、「コレステロール値を低下させる」という効果は依然として変わることはありません。

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②生菌でも腸内でほとんど繁殖しない

意外と知られていなことですが、生菌の状態で乳酸菌を腸に届けても生息できるのは数日であり、ほとんどは増殖することなく死滅するか、便として体外に排出されます。

死菌となった乳酸菌は先ほどの説明の通り、腸にすでにいる乳酸菌のエサとなり、その乳酸菌は増殖を始めます。

つまり、乳酸菌を生菌として体内に取り入れても効果はありますが、苦労して生きたまま腸に届けたとしても、死菌として取り入れたとしても結果的には効果がほとんど変わらないということになります。

③死菌しかいないはずの乳酸菌食品で乳酸菌の効果が出ている

上記の2つの理由を裏付ける根拠にもなりますが、死菌しかいないはずの乳酸菌食品でも乳酸菌の効果が出ているという事実は、死菌でも確かに効果があると結論することができます。

では本当に生菌の乳酸菌は意味がないか

このように考えますと、乳酸菌を生きたまま腸に届かせることには意味がないという専門家の意見もうなずけますが、だからといって、「生菌の乳酸菌は全くメリットがない」と早急に結論する必要はありません。

「死菌にも効果があるが出来れば生菌のままとったほうが良い」と主張する専門家もいるからです。

そもそも、生菌の乳酸菌が有害であるという事実は確認されておらず、「生菌は死菌になるが死菌が生菌になることはない」という事実を考えると、乳酸菌を生菌のままとることのデメリットがありません。

乳酸菌については、まだまだわかっていないことが多く今後の研究によって、乳酸菌を生きたまま腸に届かせることのメリットが発見されるかもしれません。

それでこの記事では、乳酸菌が生菌か死菌であるかに過度にこだわる必要はありませんが、可能なら生菌のまま乳酸菌を取ることをおすすめしています。

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殺菌された乳酸菌のメリット

殺菌された乳酸菌には、殺菌された乳酸菌しかない独特のメリットが少なからずあります。

すでに殺菌されている乳酸菌は扱いやすい

すでに殺菌されている乳酸菌は、非常に扱いやすいのが特徴です。

生きた乳酸菌は、善玉菌であるとはいえ菌であり、生きています。それで乳酸菌を生きたまま商品として出荷させるためには、温度の管理や雑菌が入ってこない工夫など多量の時間やコストがかかります。

一方すでに殺菌されている乳酸菌は、死んでいますので管理が簡単です。常温でも配達できますし、密封さえしておけば雑菌が入り込み増殖することはありません。

サプリでも飲み物でも、自由に出荷し、常温のまま長期で保存することができます。

すでに殺菌されている乳酸菌は数が多い

また、すでに殺菌されている乳酸菌は数が多いという特徴もあります。

殺菌されている乳酸菌は扱いやすいので、簡単に大量の数の乳酸菌を出荷することができますので、生菌ではできない量の菌を詰め込むことができます。

例えば、E-12という種類の乳酸菌を例にとって考えてみましょう。EC-12乳酸菌は、ヒトの腸管より分離した乳酸菌で、殺菌処理により高密度に濃縮した状態でサプリとして出荷されています。

E-12株乳酸菌は、他の乳酸菌よりも小さいため数が非常に多いのが特徴です。メーカーによっても数が異なりますが、1g当たり数千億~5兆個以上という数の乳酸菌がいます。

この数は、生きた乳酸菌の代表格ともいえるヨーグルト(1g当たり1000万個)と比べると桁違いであることがわかります。

もちろん、数千倍の量の乳酸菌がいる=効果が数千倍というわけではありませんが、腸内の善玉菌を手っ取り早く増やすためには死菌のほうが効果が高い場合があります。

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殺菌された乳酸菌の種類

生きている乳酸菌が含まれている乳酸菌食品は、ヨーグルト、チーズ、漬物などたくさんの種類がありますが、殺菌された乳酸菌の種類はさらにたくさんあります。

この中から代表的な種類を紹介します。

殺菌された乳酸菌の種類①常温で販売されている乳酸菌飲料

常温の状態で販売されている乳酸菌飲料は、殺菌された乳酸菌がほとんどです。

なぜなら、常温の状態で菌がいると繁殖してしまいますので腐ってしまうからです。

しかし、一度殺菌処理されたものは未開封であれば常温でも腐ることはなく賞味期限も長く持ちます。

常温で販売されている、殺菌された乳酸菌として有名なのはカルピスですが、アサヒ飲料はカルピスの他にも殺菌された乳酸菌飲料をたくさん販売しています。

殺菌された乳酸菌の種類②サプリ

サプリの乳酸菌は、殺菌したものを大量に詰め込んでいます。常温保存はもちろんですが、手軽にどこでも乳酸菌を摂取できますので、忙しいサラリーマンやOLに人気があります。

殺菌された乳酸菌の種類③パン

殺菌された乳酸菌はいろいろ応用可能なので、乳酸菌入りのクリームパンとして販売していいるものもたくさんあります。

ちなみに、生きた乳酸菌の発酵や保存力を利用した乳酸菌パンというものもありますが、乳酸菌の数としてはわずかなため期待できる健康効果は少ないです。

殺菌された乳酸菌の種類④お菓子

お菓子にも殺菌された乳酸菌が含まれているものが増えています。

乳酸菌飴、ビスコ、またチョコレートなど種類は豊富です。

チョコレートの乳酸菌は、殺菌されておらず生きたままの状態がほとんどです。  「チョコレートは乳酸菌と一緒に食べると健康的になる!良質のチョコレートの選び方も解説!」では、その理由について詳しく解説していますので、あわせてお読みください。

 

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乳酸菌食品の殺菌について

乳酸菌食品の中には、殺菌されているものと殺菌されていないものがあります。

市販されている乳酸菌食品が、殺菌されているかいないかとその効果について解説します。

カルピスの乳酸菌飲料(殺菌)の効果

カルピスは、殺菌された乳酸菌飲料なのでその中にいる乳酸菌は全て死菌ですが乳酸菌効果は変わりません。

事実カルピス社の公式ホームページには、次のような質問と回答が載せられています。

Q. パッケージに、“乳酸菌飲料(殺菌)”と表示されていますが、殺菌でも乳酸菌の働きはあるの?

答え:
「カルピス」は、できたてのおいしさを保つために、最後に加熱処理をし、密封しています。
このとき、乳酸菌自体は死んでしまいますが、乳酸菌がつくりだした乳酸の作用により、おなかの環境を整えたり、発酵によってつくられたカラダによい成分や牛乳の成分が、より消化吸収しやすいカタチになっているという特性には、変わりがありません。

引用元:カルピス株式会社公式ホームページ「成分や製品の特長について」より
http://sukoyaka.calpis.co.jp/faq/point.html#06

このように、カルピス社は乳酸菌が死ぬことを前提に殺菌処理を行っていますが、効果には変わりがないことを保証しています。

カルピスは、内モンゴルの遊牧民が飲んでいる乳酸菌飲料「酸乳」をヒントに研究を重ねて開発したカルピス菌を1919年から培養しつづけています。

乳酸菌自体は死んでいますが、自律神経のバランスを整える効果や血圧を安定させる効果は生きています。

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チチヤスの乳酸菌飲料(殺菌)の効果

チチヤス株式会社が常温で販売されている乳酸菌飲料は(殺菌)の表示がありますので、全ての乳酸菌は死んでいますが、乳酸菌効果は変わりません。

ヨーグルッペの乳酸菌飲料(殺菌)の効果

ヨーグルッペは、乳酸菌飲料(殺菌)に日本で初めて、天然系安定剤ペクチンを使用しています。合成の安定剤なので安心して飲むことができます。

乳酸菌自体は死んでいますが、乳酸菌効果は変わりません。

殺菌した乳酸菌を使っているランチパックの効果

ランチパックの中には、「殺菌した乳酸菌を使ったクリームを使用しています」という表示があり、乳酸菌は死んでいますが、乳酸菌効果は変わりません。

粉末タイプの乳酸菌は殺菌されている

サプリやお菓子などで使われている粉末タイプの乳酸菌は、ほとんどが殺菌されていますので乳酸菌は死んでいますが、乳酸菌効果は変わりません。

ヤクルトの乳酸菌は殺菌されていない

ヤクルトは、「生きて腸まで働く乳酸菌」をキャッチコピーにしていますので、ヤクルトの中の乳酸菌は殺菌されていませんし、胃酸に殺菌されることもなく腸まで通過します。

ヤクルトの乳酸菌は、殺菌力のある酢酸を多く生成しますので、殺菌効果が高い飲み物です。

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ヨーグルトの乳酸菌は殺菌されていない

ヨーグルトの乳酸菌は、すべて生きていて殺菌されていません。

牛乳などヨーグルトの材料となるものは全て、一度殺菌処理されていますが、その後乳酸菌を入れて発酵しています。

その後美味しさを保ち、雑菌が繁殖しないように冷却し、冷蔵装置のあるトラックで出荷しますので、殺菌されていない生きたままのヨーグルトを食べることができます。

菌は殺菌されていませんので、たとえ未開封でも常温で放置しておくと発酵と同時に腐敗が進みヨーグルトは腐ってしまいます。

飲むヨーグルトの乳酸菌は殺菌されていない

飲むヨーグルトの乳酸菌も、生きていて殺菌されていません。

食べるタイプのヨーグルトをミキサーにかけると出来上がるのが、飲むヨーグルトなので、乳酸菌の種類も数も食べるタイプと変わりません。

ミキサーの刃に当たったときに乳酸菌は死んでしまうのではないかと心配する人もいますが、乳酸菌は肉眼では見ることができない非常に小さな生き物です。

肉眼に見えるミキサーの刃に当たっても、乳酸菌にとっては全く鋭くありませんので殺菌されることはなく、ただ混ざるだけです。

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乳酸菌が殺菌することについて

これまで、乳酸菌が殺菌されることについて解説してきましたが、乳酸菌自体が他の菌を殺菌する効果もあります。

ここでは、乳酸菌のもつ殺菌力とメカニズム、そして乳酸菌の殺菌効果をさらに高める食材を紹介します。

乳酸菌は腸内の悪玉菌を殺菌する

善玉菌は、腸内で常に悪玉菌と戦っており、悪玉菌を殺菌し増殖や定着を防いでくれます。

乳酸菌が作りだす酢酸には、非常に強い殺菌力がありますし、殺すだけでなく新たな悪玉菌の繁殖を防ぐ力もあります。

この乳酸菌が悪玉菌を殺菌することによって、整腸作用の効果があり便秘や下痢の症状が改善されます。

なお、乳酸菌がなぜ便秘に効果があるのか、またその効果的な摂取の仕方については、「便秘には乳酸菌が効果的!おすすめの理由を徹底解説!」で詳しく解説していますので、あわせてお読みください。

殺菌なしで殺菌効果も乳酸菌と日和見菌の関係

さらに、乳酸菌を摂取することによって悪玉菌を直接殺菌しなくても、それ以上の殺菌効果をもたらすことがあります。そのカギを握っているのが日和見菌です。

私たちの腸内は、単に悪玉菌を減らして善玉菌を増やせばよいという単純なものではありません。そもそも悪玉菌というのは多くの人がわかりやすいようつけられた呼称であって、完全悪ではありません。

善玉菌が腸内に必要な役割をするのと同じように、悪玉菌も、腸内で一定の役割があり
必要なのはバランスです。

そして腸内に必要な菌の種類のバランスは、善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7です。

さて日和見菌は、普段何もしませんが「悪玉菌の数が善玉菌の数を上回ると、急に悪玉菌と同じような行動をする」という特徴があります。

それで、悪玉菌の数が善玉菌の数よりも多い人が乳酸菌を大量摂取すると、腸内で次のような急激な変化が見られます。

善玉菌:悪玉菌=1:9←日和見菌7が悪玉菌に加勢する
↓(乳酸菌を摂取)
善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1←日和見菌が何もしなくなる

このように乳酸菌を摂取すると、悪玉菌の繁殖を抑えるだけでなく日和見菌の活動も抑えられますので、結果的に殺菌していないのに殺菌効果が生じることになります。

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乳酸菌の殺菌力は腸内だけではない

乳酸菌は腸にだけ良いというイメージを持っている方も少なくないと思いますが、殺菌効果は身体全体に影響します。

腸内バランスを良い状態にして免疫システムが向上することが、結果的に身体全体の菌を減らすことにつながることもあれば、口や胃の中に通ったときに直接殺菌をすることもあります。

例えば乳酸菌は、口の中に入ったとき虫歯菌や歯周病菌を殺菌してくれますし、乳酸菌の中でも特にLG21乳酸菌は、胃の中に住んでいるピロリ菌を殺菌する効果があります。

なお、乳酸菌がなぜ口内の殺菌効果があるのか、またその効果的な摂取の仕方については、「乳酸菌の口臭効果を徹底解説!」で詳しく解説していますので、あわせてお読みください。

また、乳酸菌の免疫システム向上メカニズムについては「乳酸菌をとれば免疫力が劇的に向上する」で詳しく解説しています。

乳酸菌の殺菌効果を高める食品や飲み物

乳酸菌は「菌」として殺菌効果がありますが、食品や飲み物の中には殺菌効果のある「成分」が含まれているものがあります。

それで、乳酸菌と殺菌効果のある成分が含まれている食品や飲み物を同時に摂取することによって別々の角度から殺菌し、殺菌力を高める効果があります。

乳酸菌と相性の良い、次の5つの食品や飲み物の殺菌力と効果的な摂り方について解説します。

① お茶
② うめぼし
③ にんにく
④ わさび
⑤ はちみつ

乳酸菌の殺菌効果を高める食品や飲み物①お茶(緑茶・紅茶)

お茶全般にはある程度の殺菌効果がありますが、特に乳酸菌と相性がいいのが緑茶と紅茶です。

緑茶に含まれているカテキンは、ウィルスや悪玉菌を効果的に減らす強い殺菌力をもっているだけでなく、乳酸菌のような善玉菌を活性化させて腸内のぜん動運動を促進する効果があります。

しかもカテキンは、体内に吸収されにくいという特徴をもっていますが、乳酸菌と一緒にとると吸収率が高まりますので、殺菌力が飛躍的に高まります。

また、紅茶に含まれている強い殺菌力をもつ紅茶ポリフェノールは、牛乳と一緒に飲むと殺菌力が弱まってしまいますが、乳酸菌には影響を及ぼさないため結果的に善玉菌が増え、悪玉菌が減り腸内バランスが良くなります。

乳酸菌は、緑茶と紅茶を一緒に飲むこともできますが、乳酸菌入りの緑茶や紅茶もありますので、いろいろ試しに飲んでみてください。

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乳酸菌の殺菌効果を高める食品や飲み物②梅干し

梅干は、強い殺菌力をもっていますので乳酸菌の殺菌力を高めます。

もともと梅を発酵させて作る梅干しには、本来乳酸菌がたっぷり含まれています。しかし、スーパーで安売りされている梅干のほとんどは、添加物が大量に含まれていて、乳酸菌がほとんどなくなっています。

それで、殺菌力を含め梅干しや乳酸菌の効果を十分に得たい方は、原材料が「梅、食塩、塩」とだけ表示されているものを購入してください。

ちなみに梅干に含まれているクエン酸は、疲れのもとといわれている乳酸をの生成を抑える働きをしますが、この乳酸と、腸に住んでいる乳酸菌は全く別の働きをしています。

梅干しの殺菌力が、乳酸菌をすることはありませんので安心して食べてください。

乳酸菌の殺菌効果を高める食品や飲み物③にんにく

にんにくは、乳酸菌の殺菌効果を高める食品のひとつです。

にんにくに含まれている、口臭のもととなる成分でもあるアリシンは、体内にあるあらゆる悪玉菌やウィルスを殺菌する効果があります。

にんにくの殺菌力は非常に強く、胃がんの原因であるピロリ菌や大腸菌の一種で集団食中毒の原因にもなるO-157も殺菌する効果があります。

これだけ強い殺菌力を持つにんにくですが、腸に入ると悪玉菌を殺菌する一方で、乳酸菌などの善玉菌は活性化させ腸内環境を向上させる効果があります。

にんにくの最も良い摂り方は、にんにくを発酵させたラッキョウです。らっきょう自体に大量に乳酸菌がいますが、らっきょうに含まれているフルクタンという成分は、腸内にすでに住んでいる乳酸菌を増殖させる働きがありますので、非常に強い殺菌力を期待できます。

乳酸菌の殺菌効果を高める食品や飲み物④わさび

わさびは、乳酸菌の殺菌効果を高めます。

わさびの香り成分は強い殺菌力を持っていますので、カビ菌どの悪玉菌を殺菌してくれるほか、寄生虫なども殺菌する力があります。

お寿司屋刺身など、生魚にわさびをつけて食べるのは日本人古来からの知恵といえるでしょう。

乳酸菌とわさびを一緒にとる食べ方として、漬物類と一緒に食べることをおすすめします。わさび漬けは、すでに乳酸菌とわさびを同時に摂れますが、その他にも、キムチにわさびをつけて食べたり、たくあんにわさびをつけて食べたりするのもおすすめです。

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乳酸菌の殺菌効果を高める食品や飲み物⑤はちみつ(マヌカハニー)

はちみつは、乳酸菌と一緒に食べると殺菌効果が期待できますが、特にマヌカハニーという種類のはちみつは強い殺菌力をもっています。

マヌカハニーとは、ニュージーランドで自生しているマヌカの花蜜からとれるはちみつで、
ピロリ菌の殺菌に優れた効果があることが実証されています。

もちろんマヌカハニーでなくても、はちみつは全て強い殺菌力があります。古い昔からその殺菌作用は知られていて、防腐剤や傷の治療に使われてきました。

現代では、はちみつはメチルグリオキサールという、殺菌成分が含まれているということがわかっています。

それで、甘いヨーグルトを食べたい人は果糖タイプのヨーグルトはやめて、無糖タイプのヨーグルトにはちみつをつけて食べてみてください。

はちみつは白砂糖と比べて1.3倍甘みが強いので、少量でもヨーグルトが甘く感じ、しかも乳酸菌がはちみつの主成分である果糖やブドウ糖を食べて繁殖してくれます。

はちみつ入りヨーグルトは、甘いわりにはカロリーが低く、口の中から腸に至るまで悪玉菌を殺菌してくれます。

 

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乳酸菌の効果

殺菌された乳酸菌の効果や乳酸菌の殺菌力について考えてきましたが、実は乳酸菌には素晴らしい効果効能がたくさんあります。

乳酸菌とは、善玉菌の一種で食べることによって腸内環境を良くする効果があります。

「体の健康は腸から」といわれているように、腸内環境をよくすることは身体全体の健康に影響を及ぼします。

その中には次のような効果があります。それぞれの記事は特定の効果について詳しく解説していますのであわせてお読みください。

・アレルギー改善効果
乳酸菌のアレルギー改善効果が凄い!

・免疫力の改善
乳酸菌をとれば免疫力が劇的に向上する

・口臭の改善
乳酸菌の口臭効果を徹底解説!

・ダイエット効果
乳酸菌ダイエットの効果が凄い!おすすめのやり方・方法も徹底解説!

・鬱病、美容、その他
乳酸菌の効果が凄い!便秘・ダイエット・アトピー・アンチエンジング・アレルギーなど抜群に効く!

・便秘
便秘には乳酸菌が効果的!おすすめの理由を徹底解説!

また乳酸菌の効果のメカニズムについて詳しく知りたい方は、「乳酸菌の効果が凄い!便秘・ダイエット・アトピー・アンチエンジング・アレルギーなど抜群に効く!」で解説していますので、あわせてお読みください。

乳酸菌の摂り方

乳酸菌は、乳酸菌が含まれている食材から摂取することができます。多くの食材には乳酸菌がある程度はいますが、乳酸菌効果を引きだすためには、一億個以上の乳酸菌がいる食材を食べる必要があります。

乳酸菌が多く含まれている食品の種類やその効果については「乳酸菌は食品で摂ろう!おすすめの種類や効果をすべてお伝えします!」で詳しく解説していますので、あわせてお読みください。

また、次の記事はそれぞれの食材に特化した記事となっていますので、興味深く読んでいただけると思います。

・乳酸菌キャベツ(ザワークラフト)
乳酸菌キャベツの効果がすごい!しかも安くて作り方も簡単!

・味噌
味噌と乳酸菌は最高のパートナー!効果やレシピなどすべてお伝えします!

・チョコレート
チョコレートは乳酸菌と一緒に食べると健康的になる!良質のチョコレートの選び方も解説!

・ヨーグルト
ヨーグルトの乳酸菌がすごい!自分に合った乳酸菌の見つけ方

・乳酸菌入りアルコール飲料
乳酸菌のアルコール耐性や殺菌・相性など徹底解説!

【まとめ】乳酸菌はやはり殺菌しても効果は変わらない

乳酸菌と殺菌について解説しましたが、いかがだったでしょうか。

・殺菌とは食品に含まれているウィルスや悪玉菌を死滅させることを目的としたものです。殺菌の過程で善玉菌である乳酸菌も死んでしまいます。

・殺菌された乳酸菌は、腸内にすでに住んでいる乳酸菌のエサとなり増殖を促しますので、生菌と同等の効果を期待することができます。

・殺菌された乳酸菌は、販売する際の時間やコスト削減が可能になり、大量の乳酸菌を含めることができるというメリットがあります。乳酸菌が生きているか死んでいるかは特別にこだわる必要はありませんが、生菌の乳酸菌を食べることでのデメリットはありません。

・乳酸菌は、殺菌力のある酢酸を生成し、腸内の悪玉菌を抑え、悪玉菌の働きをする日和見菌を無害にする効果がありますので、直接殺菌する以上の殺菌力があります。

今回の記事によって、乳酸菌は殺菌されていても殺菌されていなくても共に素晴らしい効果があることがわかりました。

乳酸菌の効果を最大限に高めるためのかぎは、生きているか死んでいるかではなく、毎日乳酸菌を摂取することです。

この記事で乳酸菌についての正しい理解を得たことにより、乳酸菌の効果をしっかりと享受できることを願っています。

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