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牛乳で下痢をする原因は?大人に多い?治す方法・対策・アレルギーとの違いなどを詳しく解説します!

牛乳   330 Views

牛乳を飲むとお腹がゴロゴロして下痢や腹痛が起こる、ということはありませんか?

この症状は「乳糖不耐症」と言い、乳糖を分解する酵素が不足しているために起こります。

乳糖は、分解酵素が不足し小腸で分解されないと、そのまま大腸に届き、腸内細菌により分解されます。

その際、ガスが発生したり、腸内に水分を引き込むため、腹部のハリや水溶性の下痢が生じるのです。

乳糖不耐症は、日本人を始め東洋人に多く見られますが、病気ではありません。

牛乳は栄養価が高く、毎日取入れたい食品ですが、下痢をするため飲めない人も多く見られます。

ここでは、牛乳を飲んで下痢になる原因、乳糖不耐症は治るのか、牛乳を飲めるようにするための対策などについて、詳しく解説してきます。

 

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Contents

牛乳で下痢をする原因は乳糖(ラクトース)

牛乳を飲むことで下痢が生じる原因は、乳糖です。

そのように聞くと、乳糖に悪いイメージを抱いてしまいますが、乳糖は体内で重要な役割をしています。

乳糖(ラクトース)とは

乳糖は、牛乳の中に炭水化物として含まれています。

牛乳に含まれる炭水化物は、乳糖が99.8%を占めています。

乳糖は、大腸で善玉菌のエサとなり、腸内細菌を整える働きをする難消化性オリゴ糖の1種で、整腸作用をもたらします。

また、カルシウムや鉄などミネラルの小腸での吸収を促し、骨や歯の形成や貧血の予防などにも関与しています。

このように、乳糖は体内で重要な役割を担っているのです。

牛乳に含まれる栄養素についての詳しい内容は「牛乳の栄養価は抜群!成分表示・吸収率・子ども・大人への影響など徹底解説!」をぜひご覧ください。

 

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乳糖が下痢を起こすメカニズム

乳糖は、ブドウ糖とガラクトースが結合した二糖類です。

牛乳に含まれる乳糖は、小腸において乳糖分解酵素「ラクターゼ」により、ブドウ糖とガラクトースに分解され、吸収されます。

その際、乳糖の一部は分解されず、大腸にそのまま届きます。

この時、多くの乳糖が大腸に届きすぎると、下痢を引き起こします。

乳糖は大腸で水分を引き寄せ水様性の下痢になる

大腸内で乳糖が増えると、腸内の浸透圧が上がり(濃度が上がる)、それを希釈するため水分が腸内に引き寄せられます。

そのため、腸管内に水分が増え、水様性の下痢を起こします。

これを浸透圧性下痢と言います。

乳糖は腸内細菌で分解され酸を生成し蠕動運動が強まる

乳糖は、大腸に運ばれると腸内細菌により、乳酸、酢酸、酪酸、プロピオン酸などの短鎖脂肪酸に分解され、大腸から吸収されエネルギー源として使われます。

短鎖脂肪酸は酸のため腸内は酸性になり、蠕動運動を活発化させますが、pH6以下になると大腸の蠕動運動を必要以上に強めてしまい、下痢を引き起こします。

腸内に酸が増えるため、牛乳で下痢をした時の便は、酸っぱいにおいがするのが特徴です。

また、乳糖から短鎖脂肪酸が生成される際、水素ガス、メタンガス、炭酸ガスなどが発生します。

そのガスが大量発生してしまうと、お腹のハリや腹痛、頻回な排ガス(おなら)などの症状も現れます。

牛乳を飲んでから下痢になるまでの時間

乳糖不耐症で下痢になる場合、牛乳摂取後30分~数時間以内に症状が出ます。

そして、成分が排泄されてしまえば、症状が消失します。

 

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牛乳で下痢になるのは大人が多い

牛乳を摂取して下痢になる人は、子どもより大人が圧倒的に多く見られますが、それは年齢とともにラクターゼの量が減少し、活性も低下してしまうためです。

大人は乳糖分解酵素(ラクターゼ)が少ない

ラクターゼは、授乳をしている赤ちゃんの時には高く、離乳した後は徐々に減少します。

乳糖は牛乳に限らず、哺乳類の乳に存在する栄養素で、母乳や粉ミルクにも含まれています。

赤ちゃんは、授乳によりほとんどの栄養を取入れる必要があるため、乳糖を分解・吸収するラクターゼが多く分泌されています。

しかし、成長とともに授乳以外から栄養を摂取できるようになると、ラクターゼは減少していき、大人では赤ちゃんの時の1/10ほどになります。

牛乳による下痢や腹痛が、子どもより大人に多いのは、ラクターゼが少ないためなのです。

東洋人は乳糖不耐症が多い

成長とともにラクターゼが減少するのは東洋人に多く、約90%の人が乳糖の消化ができないと言われています。

一方、北西欧系の白人では、80~85%の人は、大人になってもラクターゼの分泌量や活性が高く、乳糖を消化できます。

このように国や人種、食生活の伝統などにより、乳糖を分解するラクターゼの分泌量が異なることが分かっています。

 

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乳糖不耐症は治せるのか

ラクターゼを増やすことは出来ない

牛乳で下痢を起こす乳糖不耐症ですが、根本的に治療をするとしたらラクターゼの分泌量を増やす、ということになります。

残念ながら、今のところラクターゼを増やす方法はありません。

あまりにも下痢がひどい人は、牛乳を避ける以外に対策はありません。

乳糖は大腸でも乳酸菌により分解・吸収される

乳糖は、小腸でのラクターゼによる分解のほか、大腸でも乳酸菌など善玉菌の働きで、短鎖脂肪酸に分解・吸収されていきます。

それでも下痢や腹痛が起きる要因としては、次のことが考えられます。

・大腸内で短鎖脂肪酸やガスが生成される速度が遅い

・短鎖脂肪酸が大腸で吸収される速度が遅い

・生成されたガスの腸への刺激が強い

・ガスの排出力が弱い

これらの要因を解決していけば、ラクターゼの分泌量不足や活性が弱くても、牛乳摂取による下痢は予防できる可能性があります。

最近の研究や調査では、大腸内の乳酸菌など善玉菌を増やし、腸内細菌叢を整えると、下痢や腹痛などの症状が出にくいという報告もあります。

腸内細菌叢を整えることは、乳糖貯留による浸透圧の上昇、酸による腸蠕動運動の過剰亢進、ガスの過剰発生などを抑え、牛乳による下痢や腹痛を予防できる可能性が期待できます。

 

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実は多くの人は乳糖不耐症ではない?

先天的にラクターゼが全く存在しない人は、極めてまれです。

そのため、ラクターゼの分解能力に合わせ、牛乳を少しずつ飲んだり、毎日飲む習慣をつけると、腸内細菌叢が改善し、大腸での乳糖の分解を促せるようになる、という見解もあります。

ある大学での乳糖摂取量と下痢の発生についての実験報告があります。

・乳糖30gまで(牛乳約600ml) 下痢の発生なし

・乳糖40g(牛乳約800ml) 10%で下痢発生

・乳糖50g(牛乳約1000ml) 38%で下痢発生

・乳糖60g(牛乳約1200ml) 50%で下痢発生

乳糖はかなりの量を摂取しても、下痢が起こりにくいことが分かります。

また、牛乳の形で同様の実験をしても、牛乳だからと言って下痢になりやすい、という結果は出ていません。

乳糖に対する感受性は、個人差がとても大きく見られますが、それを考慮して平均を出した結果、体重1㎏当たりで乳糖0.71gまでは、下痢症状が発生しにくい、と算出されました。

体重50kgの人の場合、35.5g(牛乳約700ml)までは許容範囲になります。

これは全ての人に当てはまるものではありませんが、参考になるデータです。

今まで牛乳を飲んで下痢にになっていた人は、冷たい牛乳を飲んだり、一気に飲むなどで、腸への刺激が強すぎたり、ラクターゼの分解能力が間に合わなかったのが原因かもしれません。

 

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大人が牛乳で下痢する時の対策

大人になってラクターゼの量が減ったとしても、全くなくなることはありません。

牛乳の取り入れ方を工夫することで、大人でも下痢をせずに牛乳を摂取できる人も多く見られます。

栄養価の高い牛乳は、できれば毎日の生活に取り入れたいものです。

無理をする必要はありませんが、次のような対策が有効とされているため、検討してみて下さい。

牛乳を毎日飲む

牛乳を飲むことを毎日の習慣にしていくと、腸内細菌叢が少しずつ改善され、乳酸菌などによる乳糖の分解・吸収の促進が期待できます。

牛乳を温めて飲む

牛乳は、温めた方が胃から十二指腸への移行が緩やかになり、ラクターゼの活性化も促され、小腸での乳糖の分解が進行します。

牛乳を少しずつゆっくり飲む

牛乳を一気にたくさん飲むと、腸への刺激が強く、また、ラクターゼの分泌が間に合わないため、下痢に傾きやすくなります。

ラクターゼの働きに合わせ、少しずつゆっくり飲むと、乳糖の分解が促されます。

牛乳を回数を分けて飲む

牛乳は、一度に多く飲むより、少量ずつ回数を分けて飲むと、ラクターゼの働きが間に合い、乳糖の分解が進みます。

牛乳を料理に使う

牛乳を飲めなくても、料理に入れると問題なく食べられる人も多くいます。

牛乳の栄養素は、加熱しても変わらないため、料理に使い、上手に牛乳を摂取しましょう。

牛乳で下痢をする時はヨーグルトやチーズを食べる

ヨーグルトは、乳糖が20~40%分解されており、チーズは、製造過程で乳糖の多くは除去されています。

乳糖が少ないため、下痢や腹痛が起こりにくくなります。

乳糖が分解された牛乳を飲む

あらかじめ乳糖を分解させた牛乳も市販されています。

乳糖が少なくなっているため、安心して飲めます。

 

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子どもが牛乳で下痢する場合

子どもはラクターゼ分泌量が多く、大人よりは牛乳で下痢を起こしにくいですが、胃腸炎などが原因で、二次性乳糖不耐症になることがあります。

子どもが下痢になる原因は?

赤ちゃんが1歳を過ぎ、牛乳を始めたタイミングで下痢を起こすことがあります。

赤ちゃんの便は大人より軟らかいですが、水様便になったり回数が増えた場合は下痢症状と言えます。

下痢が続くと、乳糖不耐症では?と心配になるかもしれません。

子どもが下痢を起こす原因には、次のようなことが考えられます。

胃腸炎・風邪

1歳を過ぎてからの下痢は、胃腸炎や風邪が原因のことが多いです。

子どもは抵抗力が弱いため、風邪を引きやすく、ウイルス性の胃腸炎にもかかりやすいためです。

ウイルスが排出され、胃腸が回復すると下痢はおさまります。

二次性乳糖不耐症

胃腸炎や風邪などで下痢を起こした際、腸に炎症が生じると、小腸で分泌されるラクターゼの分泌量が減少したり、活性が下がることがあります。

今まで母乳や粉ミルクで下痢をしたことがなく、風邪や胃腸炎が治っても下痢が続く場合は、二次性乳糖不耐症の可能性があります。

この場合は、一時的にラクターゼが減少している状態のため、腸の炎症がおさまり腸管が治癒し、ラクターゼの活性が戻れば改善します。

 

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先天性乳糖不耐症は出生直後から発症

先天性のラクターゼ欠損による乳糖不耐症の場合は、出生直後から母乳や粉ミルクで下痢や消化不良が起こり、発育に影響を及ぼします。

そのため、出生直後から治療が開始されるため、成長途中で発症することはありません。

牛乳アレルギー

牛乳アレルギーは、乳タンパク質のカゼイン、ホエイ(乳清)がアレルゲンになり引き起こされます。

乳タンパク質は分子が大きく、1歳前後の消化機能が未発達な赤ちゃんでは、十分に分解することができません。

分子が大きい乳タンパク質を吸収すると、アレルギーを起こす可能性があります。

牛乳アレルギーの症状は、じんましんや呼吸困難などですが、胃腸症状として下痢や嘔吐も見られます。

牛乳は乳タンパク質を十分に分解できるようになってから、与えることが大切です。

1歳を過ぎると、おおむね牛乳を消化できるようになるため、あまり早い段階で牛乳は与えない方が賢明です。

また、完全母乳から、牛乳を飲み始めた赤ちゃんの下痢の場合は、牛乳アレルギーの疑いが高くなります。

 

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子どもが牛乳で下痢する時の対策

乳糖不耐症の場合

子どもは抵抗力が弱く、胃腸炎を起こすことが多いため、二次性乳糖不耐症にもかかりやすくなります。

二次性乳糖不耐症は、腸管が元に戻れば改善するとは言え、ラクターゼの活性が戻るまでには個人差があり、治癒まで2週間から長いと数ヶ月かかることもあります。

子どもの下痢が続く場合は、牛乳は下痢がおさまるまで控える必要があります。

授乳が必要な赤ちゃんの場合は、母乳や一般の粉ミルクの代わりに無乳糖ミルク、大豆乳などを飲ませる方法もあります。

長く続く場合は、医療機関を受診し、乳糖の分解を促す乳糖分解酵素剤を処方してもらうとよいでしょう。

牛乳アレルギーの場合

牛乳アレルギーの場合は、牛乳はもちろん、ヨーグルトなどの乳製品も避けなければなりません。

アレルギーは、アナフィラキシーショックを起こし、重篤な状態になる可能性もあります。

牛乳を始めてから、下痢のほか皮膚や呼吸にも異常が見られた場合は、速やかに専門医の診察を受けましょう。

 

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乳糖不耐症の下痢と牛乳アレルギーの下痢の違いに注意

牛乳を摂取して下痢になる原因は、乳糖不耐症が多いですが、牛乳アレルギーが原因の場合もあるため、混同しないよう注意が必要です。

牛乳アレルギーは、腸の消化機能が未熟な子どもに発症しやすいですが、一般的には成長とともに改善されていきます。

乳糖不耐症による下痢の場合

乳糖が分解できない乳糖不耐症により下痢になる場合の特徴は、次の通りです。

・酸っぱいにおいの水様便が出る

・おならがよく出る

・お腹が張る

・牛乳を摂取後30~数時間後に症状が出る

下痢や腹痛など、消化器症状が主な症状です。

牛乳の消化過程で下痢や腹痛が発症するため、摂取後しばらくしてから症状が現れます。

牛乳アレルギーによる下痢の場合

牛乳アレルギーの場合、下痢のほかにも次のような症状が出ます。

・下痢のほか、じんましんなど皮膚症状が出る

・鼻汁、咳、ヒューヒューする喘息のような呼吸をする

・牛乳を摂取後、数分以内に嘔吐する

・牛乳を摂取後、半日以上経過してからも症状が出る

牛乳アレルギーでは、摂取後短時間で症状が現れる即時性アレルギー反応の場合と、出現までに半日以上かかる遅延性アレルギー反応があります。

また、少量摂取しただけでも免疫反応が起きることもあるため、よく注意して観察してください。

 

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まとめ

牛乳を飲みたいけど、下痢や腹痛が怖くて飲めない、という人は多いと思います。

大人になると、乳糖を分解するラクターゼが減少するため、冷たい牛乳を一気にたくさん飲むと、下痢を起こしやすくなります。

しかし、ラクターゼは全くなくなることはないため、飲み方を工夫すると飲めるようになる可能性があります。

ラクターゼは温めると活性が上がり、また牛乳を少しずつ飲めば、ラクターゼの働きが十分間に合うため、乳糖の分解を促せます。

また、腸内細菌叢を整えれば、大腸での乳糖の分解・吸収を促すことができ、下痢などの不快症状なく牛乳を飲めるようになります。

本来、乳糖は大腸内で善玉菌のエサになり、腸内環境を整える働きがある有用な栄養素です。

牛乳には他にも、カルシウム、乳タンパク質、乳脂肪など、優れた栄養素が豊富に含まれており、下痢をするからと放棄するには、とても惜しい食品です。

牛乳の効果効能についての詳しい内容は「牛乳の効果効能が凄い!飲み方・美肌・筋肉強化・認知症予防など徹底解説!」をぜひご覧ください。

牛乳のダイエット効果については「牛乳ダイエットの効果は抜群!寝る前・食前・朝・夜・置き換えや方法など徹底解説!」「牛乳は太る心配無用!飲んだ方がスリムになる牛乳の魅力とは?」」をぜひご覧ください。

牛乳の取り入れ方を工夫し、上手に栄養素を摂取できるようにしていきましょう。

子どもの場合は、下痢の原因を見極め、アレルギーによる場合は早めに対応が必要になります。

 

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