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甘酒のカロリーは高いのか?ダイエットと糖尿病に対する甘酒の影響

甘酒   3,261 Views

甘酒は「ビタミンB群・酵素・アミノ酸・オリゴ糖・食物繊維」などの働きによるダイエット効果が注目されている伝統的な甘味飲料です。

米麹の甘酒はダイエットに効くと言われますが、ブドウ糖の糖質が多くて甘いので、「甘酒のカロリー」が気になる人も多いと思います。

甘酒のカロリーは米麹の甘酒は81kcal100ml、酒粕の甘酒は加糖していない状態で72kcal100mlです。

甘酒のカロリー量だけを見ると、ほぼゼロカロリーである「コーヒー(ブラックコーヒー)・紅茶・緑茶」と比較すると高カロリーの飲み物だと言えるかもしれません。

牛乳(100ml)は67kcal、コーラ(100ml)は46kcalで、甘酒のカロリーは甘味のある飲み物の中でも相対的に高いのです。

しかし甘酒は「食事との置き換えやすさ・糖質と脂質の代謝促進効果・脂肪の貯まりにくさ」によって、単純にカロリー量の高低だけでは判断できないダイエット効果があることもまた事実です。

米麹の甘酒にはブドウ糖が含まれ、酒粕の甘酒には砂糖(ショ糖)が含まれていることから、「血糖値の上昇・糖尿病への影響」について心配される方もいます。

この記事では、米麹の甘酒と酒粕の甘酒の「カロリー・糖質」について示すだけではなく、甘酒のダイエット効果を「カロリー制限ダイエット・糖質制限ダイエット・GI(グリセミック・インデックス)・糖と脂質の代謝」の観点から徹底的に解説しています。

甘酒が含む糖質(ブドウ糖・砂糖)が糖尿病に与える影響についても説明していますので、ぜひ最後までお読み下さい。

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Contents

甘酒のカロリーと糖質(炭水化物)について

甘酒の「健康・ダイエットへの効果」を理解するためには、「甘酒のカロリー・糖質(炭水化物)」について客観的な数字と特徴を知ることがまず大切です。

「米麹の甘酒」と「酒粕の甘酒」について、それぞれのカロリー・糖質(炭水化物)の分量(数字)と特徴を説明します。

米麹の甘酒のカロリーと糖質

米麹の甘酒の原材料は「米麹」です。

米麹とは蒸したお米にコウジ菌を振りかけ発酵させたものです。

米麹は甘酒だけでなく「味噌・醤油・みりん・清酒」などの発酵・醸造にも利用されます。

コウジ菌の発酵作用で作られる麹(こうじ)には、米麹以外にも「麦麹・豆麹・芋麹」などがあります。

各種の麹(発酵食品の原材料)には、摂取した食物の消化吸収を助け健康を増進してくれる効果があります。

米麹の甘酒は米麹の発酵作用でお米を糖化させて作られます。

その結果、米麹の甘酒の糖質(炭水化物)の大部分はお米が糖化された「ブドウ糖」になります。

米麹の甘酒のカロリーと糖質は以下になります。

・米麹100gのカロリー量(エネルギー)……286kcal

・米麹の甘酒100ml当たりのカロリー量(エネルギー)……81kcal

・米麹の甘酒の炭水化物……18.3g

 米麹の甘酒が含むブドウ糖(糖質)は太りやすいのか?

米麹の甘酒には大量のブドウ糖が含まれています。

そのため、今流行っている「糖質制限ダイエット(ケトジェニックダイエット)」や「低炭水化物ダイエット(ローカーボダイエット)・低インシュリンダイエット」の観点から、米麹の甘酒は太りやすいという意見もあります。

ブドウ糖は太りやすいのでしょうか?

ブドウ糖は糖質ですから、大量に摂取すれば中性脂肪に変わって太りますが、甘酒の糖質の分量だけで太ることはないのも事実なのです。

ブドウ糖はそれ以上細かく分解されない「単糖類」で、小腸で速やかに血液に吸収され血糖値を上げます。

続いて、血糖値を下げて糖を代謝するインスリンが膵臓から分泌されます。

ブドウ糖は血糖値上昇によって「満腹感」を感じやすいので過食を抑制しやすくなります。

ブドウ糖の満腹感で食事量・総カロリーを抑えられる人なら、甘酒のブドウ糖はビタミンB1との相互作用でダイエット効果につながる可能性もあるのです。

 「ブドウ糖・ショ糖・果糖」の甘味の比較と太りやすさ

主な糖質には「ブドウ糖(グルコース)・ショ糖(スクロース)・果糖(フルクトース)」があり、それぞれの甘味はショ糖を100とした時に以下になります。

・ブドウ糖(単糖類)……6070

・砂糖・ショ糖(二糖類)……100

・果糖(単糖類)……120150。ブドウ・りんご・梨など果物に多く含まれる糖類で、冷やすともっと甘くなる。

・キシリトール……60

ブドウ糖はもっとも血糖値の上昇速度が速いです。

血糖値の上げやすさは、「ブドウ糖→ショ糖→果糖の順番」になっています。

果糖の代謝は特殊で、果糖のうち約10%はブドウ糖に変換されて血糖値を上げますが、残り約90%は血液中に留まらずそのまま肝臓に直接送られて代謝されます。

果糖は肝臓で代謝されて「中性脂肪」に変換されるので「肥満・脂肪肝(内臓脂肪)」の原因になりやすいのです。

果糖は、血糖値を上げず満腹感も得られにくいので「過食(カロリーオーバー)の肥満」も誘発しやすい問題があります。

糖質の太りやすさは太りやすいものから順に「果糖→ショ糖→ブドウ糖」となり、甘酒のブドウ糖は必ずしも太りやすい糖質ではないのです。

なお、甘酒のカロリーとダイエット効果については本サイトの「甘酒の飲み過ぎは太る?原料による成分・カロリーの違いや飲み過ぎによるデメリットについて」で詳しく解説していますので、ぜひお読みください!

 

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米麹の甘酒に含まれる栄養成分と量

米麹の甘酒に含まれる主な栄養成分とその量は以下になります。

・米麹100gのカロリー……286kcal

 ・米麹の甘酒100ml当たりのカロリー……81kcal

 ・炭水化物……18.3g

 ・タンパク質……1.7g

 ・脂質……0.1g

 ・ビタミンB1……0.01mg

 ・ビタミンB2……0.03mg

 ・ビタミンB6……0.02mg

 ・ナイアシン……0.2mg

 ・葉酸……8μg

 ・食物繊維……0.4g

 ・ナトリウム……60mg

 ・カリウム……14mg

酒粕の甘酒のカロリーと糖質

酒粕の甘酒の原材料は「酒粕」です。

日本酒は酒米を蒸して水を加え、「コウジ菌(糖化発酵)・酵母菌(アルコール発酵)の微生物」を振りかけ発酵させた「もろみ」から作られます。

酒粕とは、お酒をもろみから濾過した後にできる「お酒の搾りカス(濾過残留物)」です。

酒粕はコウジ菌と酵母菌の二重発酵を受けているので、米麹の甘酒より「タンパク質(アミノ酸・レジスタントプロテイン)・酵素・ビタミンB群・βグルカン」を多く含み、酒粕の甘酒は米麹の甘酒と同等以上の「健康・美容・ダイエットの効果」があるとされます。

酒粕の甘酒は、酒粕をお湯に溶かして軽く煮込み、「砂糖」を加えることで作られます。

その結果、酒粕の甘酒の糖質の大部分は、味付けで加えた「砂糖(ショ糖)」になります。

酒粕の甘酒のカロリーと糖質は以下になります。

・酒粕100gのカロリー……227kcal

 ・酒粕の甘酒100mlのカロリー……72kcal。砂糖10gを加えると110kcal,砂糖は大さじ19gで約35kcal

 ・炭水化物……8.0g,砂糖10gを加えると約18.0gで米麹の甘酒とほぼ同じ。

 

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酒粕の甘酒に含まれる栄養成分と量

酒粕の甘酒に含まれる主な栄養成分とその量は以下になります。

・酒粕100gのカロリー……227kcal

 ・酒粕の甘酒100mlのカロリー……72kcal,砂糖10gを加えると110kcal,砂糖は大さじ19gで約35kcal

 ・炭水化物……8.0g,砂糖10gを加えると約18.0gで米麹の甘酒とほぼ同じ。

 ・タンパク質……5.8g

 ・脂質……1.7g

 ・ビタミンB1……0.03mg

 ・ビタミンB2……0.26mg

 ・ビタミンB6……0.94mg

 ・葉酸……170μg

 ・食物繊維……5.2g

 ・カリウム……28mg

カロリーと糖質で見れば「酒粕の甘酒」の方がヘルシー

酒粕の甘酒は砂糖を大量に加えなければ「72kcal」と低く、糖質の摂取量も「8.0g」に抑えられます。

確かに、酒粕の甘酒は砂糖を加える量が少ないと美味しくないのですが、人工甘味料が気にならないなら、「カロリー90%カット・糖類ゼロ」のパルスイート(味の素)をおすすめします。

パルスイートは、アミノ酸のアスパラギン酸とフェニルアラニンのメチルエステルを結合させたアスパルテームを主原料とした人工甘味料です。

砂糖の3分の1の使用量で同じ甘さがあるのに低カロリーなのです。

パルスイートは胃・小腸で消化吸収されないため、血糖値が上がりにくく、糖尿病の人も摂取しやすい人工甘味料です。

酒粕の甘酒は「皮膚・筋肉・血液・内臓」などの材料になって新陳代謝を高める「タンパク質・アミノ酸」をたっぷり含みます。

「ビタミンB群・酵素・食物繊維・オリゴ糖」の働きで、糖代謝と脂質排出が促進されて太りにくいのです。

 

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森永製菓など市販の甘酒のカロリーと糖質

手作りの甘酒でなく、「市販の甘酒のカロリー・糖質」はどのようになっているのでしょうか。

甘酒を製造販売している会社・酒蔵は無数にあるのですが、代表的な甘酒メーカー「森永製菓・メロディアン・八海山」の甘酒を見てみます。

○森永製菓の「甘酒(190gの缶)」

 ・カロリー……64kcal100mlあたり)

 ・炭水化物(糖質)……15.1g

 ・タンパク質……0.8g

 ・脂質……0g

森永製菓の「(こだわり米麹の)吟醸甘酒」は、カロリーが72kcal、糖質が16.8gで少し増えます。

○メロディアンの「酒粕甘酒(1000mlの紙パック)」

 ・カロリー……80kcal100mlあたり)

 ・炭水化物(糖質)……17.4g

 ・タンパク質……0.32.2g

 ・脂質……0.4g

○八海山の「麹だけでつくったあまさけ(825g118g)」

 ・カロリー……105kcal100mlあたり)

 ・炭水化物(糖質)……24.8g

 ・タンパク質……1.3g

 ・脂質……0.1g

低カロリー(カロリーオフ)の甘酒ランキングでは、森永製菓の甘酒(64kcal)がトップに位置づけています。

メジャーな月桂冠の「甘酒(65kcal)」や大関の「灘の甘酒(68kcal)」もほぼ同じ低カロリーです。

低カロリーの甘酒の多くは「米麹に酒粕を混ぜたタイプ」で、米麹のみの甘酒は「100kcal(100mlあたり)」をやや超える高カロリーの甘酒もあるので注意が必要です。

 

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甘酒と他の飲み物のカロリー比較

米麹の甘酒は81kcal(100ml)、酒粕の甘酒は72kcalで、その他の主な飲み物のカロリーは以下になります。

・コーヒー……ブラックコーヒーは4kcal。砂糖(大さじ19g)を加えると30kcal。ミルクを加えると20kcal。砂糖+ミルクは46kcal

 ・紅茶……1kcal

 ・緑茶……煎茶は2kcal。玉露は5kcal。番茶は0kcal。ほうじ茶は0kcal。抹茶は10kcal。昆布茶は1kcal

 ・烏龍茶……0kcal

 ・麦茶……1kcal

 ・ココア(ピュアココア)……271kcal。ミルクココアの場合は412kcal

 ・コーラ……46kcal

 ・オレンジジュース……48kcal

 ・グレープフルーツジュース……38kcal

 ・ビール……40kcal。中ジョッキ500mlなら200kcal

 ・清酒(吟醸)……187kcal

 ・ワイン(赤・白)……73kcal

 ・ウイスキー……237kcal

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甘酒のカロリーとダイエットについて

甘酒やその他の飲み物のカロリーを比較して、米麹・酒粕の甘酒の「カロリー・糖質の数字と特徴」について解説しました。

更にカロリーとダイエットの相関関係を詳しく説明します。

カロリーの定義から始めて、「糖質・脂質の代謝のメカニズム」と「カロリーを減らすダイエットの仕組みと効果・限界」について考えます。

カロリーとは何なのか?

人間はじめ動物が生きていくためには「エネルギー」が必要です。

人は身体・内臓の活動と体温維持だけでなく、脳の活動(精神機能)のために大量のエネルギー(ATP=アデノシン三リン酸)を必要とします。

主に食物=栄養素の代謝を通してそのエネルギーを得ています。

人の生命活動維持に必要な主なエネルギーには、体温維持の熱エネルギー、筋肉(体)を動かす機械エネルギー、脳の神経伝達の電気エネルギーなどがあります。

それらは代謝で生成されるATPのエネルギーによって賄われています。

カロリーとはエネルギー(熱量)の単位で、 1気圧下にある1リットルの水の温度を1℃上げるために必要なエネルギーを“1kcal=1000cal”と定義しています。

“1cal”は1ccの水の温度を1℃上げるエネルギーです。

「炭水化物・タンパク質・脂質」の三大栄養素を含む食品には、エネルギーとして利用されたり、脂肪として蓄積されたりする「カロリー表示されるエネルギー」が含まれています。

三大栄養素の1gあたりのカロリー(熱量)は以下です。食品・菓子のパッケージに記載されるカロリーもこの三大栄養素のカロリーから計算されています。

炭水化物(1g)……4kcal

タンパク質……4kcal

脂質(1g)……9kcal

脂質は1gあたりのカロリー量が2倍以上高いため、カロリー制限ダイエットでは「脂質の減少」によって痩せることを目指すことが多くなります。

基礎代謝と年齢別の推定エネルギー必要量

「年齢・性別・運動量」によって「基礎代謝量」と「推定エネルギー必要量(必要摂取カロリー量)」は変わります。

基礎代謝とは何も活動しなくても、自然に体内で利用・消費されるエネルギーのことです。

基礎代謝は生命維持に最低限必要なエネルギー量で、1日のエネルギー消費量の約70%を占めます。

1日のエネルギー消費量の約20%が運動(生活活動代謝)、約10%が消化(食事誘発性熱産生・DIT)になります。

近年の学説では基礎代謝の消費量は「肝臓27%・脳19%・筋肉(骨格筋)18%・腎臓10%・心臓7%・その他」とされており、筋肉でのカロリー消費量は以前の約40%より減っています。

基礎代謝を高めてダイエットを成功させる有効な方法として「習慣化された筋肉トレーニング」があります。

1日に必要な摂取エネルギーは「基礎代謝(kcal)÷0.7」の計算で求められます。

 

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男女の年齢別の基礎代謝量

年齢 男性 女性
8~9歳 1140kcal 1050kcal
10~11歳 1330kcal 1260kcal
12~14歳 1520kcal 1410kcal
15~17歳 1610kcal 1310kcal
18~29歳 1520kcal 1110kcal
30~49歳 1530kcal 1150kcal
50~69歳 1400kcal 1110kcal
70歳以上 1290kcal 1020kcal

「推定エネルギー必要量(kcal/日)=基礎代謝量(kcal/日)×身体活動レベル(Ⅰ~Ⅲの定数)」の数式で算出できます。

身体活動レベルの区別は以下です。

Ⅰ(身体活動レベルが低い)……デスクワーク。座位が多く余り動かない。

Ⅱ(中程度)……営業・立ち仕事。1日数時間程度の軽い運動をする。

Ⅲ(高い)……農業・建設など肉体労働。1日数時間程度の激しい運動をする。

男女の「年齢別・運動量別」の推定エネルギー必要量

性別 男性 女性
身体活動レベル
12~14歳 2350kcal 2650kcal 2950kcal 2050kcal 2300kcal 2600kcal
15~17歳 2350kcal 2750kcal 3150kcal 1900kcal 2200kcal 2550kcal
18~29歳 2300kcal 2650kcal 3050kcal 1750kcal 2050kcal 2350kcal
30~49歳 2250kcal 2650kcal 3050kcal 1700kcal 2000kcal 2300kcal
50~69歳 2050kcal 2400kcal 2750kcal 1650kcal 1950kcal 2200kcal
70歳以上 1600kcal 1850kcal 2100kcal 1350kcal 1550kcal 1750kcal

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」では、各栄養素から摂取するエネルギー量比率の目標値が「エネルギー産生栄養素バランス」で示されています。

総エネルギー摂取量のうち、13~20%をタンパク質、20~30%を脂質、50~65%を炭水化物(糖質)から摂取する事が推奨されています。

 

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エネルギーと代謝

生命活動を維持して「脳・筋肉・内臓」を機能させるためのエネルギー(ATP)は、「代謝(metabolism)」と呼ばれる体内の化学反応で取り出されます。

代謝は大きく「異化(catabolism)・分解代謝」「同化 (anabolism)・合成代謝」に分けられます。

異化とは物質(栄養素)を分解してエネルギーを取り出す「エネルギー代謝」です。

同化は栄養素から身体を構成する有機物を作り出す「生体(タンパク質・脂質・多糖・核酸など)の合成」で、その合成過程でエネルギーが消費されます。

異化・同化の代謝が促進するほどエネルギー消費量が増えるので、痩せてダイエットに成功しやすくなると言われます。

カロリー消費につながるエネルギー代謝は、「基礎代謝」「生活活動代謝(運動による代謝)」「DIT(食事誘発生熱産生)」の3つに分類されます。

 

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糖代謝の仕組みと太りやすさ

糖質は口腔・小腸から消化吸収されやすい栄養成分で、速やかに代謝されて細胞のエネルギーとして利用されます。

肝臓に送られたグルコースは、「血糖・エネルギー・グリコーゲン・脂肪・非必須アミノ酸」として利用されたり合成されたりします。

脳の神経細胞と赤血球は、糖質のブドウ糖を唯一のエネルギー源にしています。

糖代謝は、ブドウ糖(グルコース)を肝臓などで酸化分解してエネルギー(ATP)を産生する生化学反応です。

糖質摂取が多すぎると、余ったエネルギーはグリコーゲンとして肝臓・筋肉に貯蔵されます。

貯蔵量の上限を越えると糖質は脂肪(脂肪酸)になるので太る原因になります。

ブドウ糖からのATP産生:酸化的リン酸化・解糖

食事からのブドウ糖が、細胞内に入ると酸素を使わない「解糖」でまず「ピルビン酸」まで分解されます。

ピルビン酸を分解すると「ATP(アデノシン3リン酸)」というエネルギーが取り出されます。

ピルビン酸は「酸素がある状態の酸化的リン酸化」と「酸素がない状態の解糖」では、ATP産生の経路が異なります。

・酸化的リン酸化……ピルビン酸はミトコンドリア内でクエン酸回路(TCA回路)と電子伝達系を経由して酸化され、「ATP・二酸化炭素・水」に分解されます。

 TCA回路では、ピルビン酸がアセチルCoAに分解され、アセチルCoAから電子伝達系でプロトンモーターに活用されるNADH(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)が産生されます。

 電子伝達系では、プロトンモーターのATP合成酵素によって、ADPをリン酸化してATPを大量産生します。

 最終的に、グルコース1分子からATP36分子が産生されます。

・解糖……ピルビン酸は細胞質で乳酸に分解されてATPが産生されますが、酸素を使わないので嫌気性解糖と呼びます。

 

脂質代謝の仕組みと太りやすさ

中性脂肪(トリグリセリド)は肥満の原因としてマイナスイメージが強いのですが、動物にとって唯一の長期的な大量のエネルギー貯蔵形態です。

エネルギー不足になった時、糖質由来のグリコーゲン(肝臓で約500kcal)では精々24時間程度しかエネルギーを供給できません。

脂肪なら1ヶ月以上も供給可能です。

脂肪はグリコーゲンの約6倍のエネルギー貯蔵が可能なのです。

脂肪は食物から直接摂取されるか、余分な炭水化物から合成され、脂肪細胞に貯蔵されます。

空腹・運動でエネルギーが不足すると、「脂肪動員」で脂肪はリパーゼで加水分解され、「脂肪酸・グリセロール」になります。

脂肪酸はアルブミンと結合し、肝臓・心臓・骨格筋に送られエネルギー源として活用されます。

エネルギーが余ると、脂肪酸は中性脂肪になって皮下組織・内臓(腸間膜組織)の白色脂肪細胞に取り込まれ、太る原因になってしまいます。

 

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カロリー制限ダイエットの効果とデメリット

「カロリー制限ダイエット」の基本的な考え方は、「摂取カロリー量より消費カロリー量を多くすれば痩せる(=消費カロリー量より摂取カロリー量を少なくすれば痩せる)」というものです。

1日2000kcalの食事をしても、2000kcalのエネルギーを基礎代謝と運動、消化活動で消費すれば、余分なエネルギーが脂質に変わって脂肪細胞に蓄積しないので、太らないという考え方です。

カロリー制限ダイエットは「食事量制限ダイエット」か「脂質制限ダイエット」になります。

厳密にカロリーや脂質を制限した食事ができている間は、確かに劇的に痩せる効果があります。

ただ極端に食事量を減らすダイエットは長続きせず、健康のために必要な栄養素が不足して体調を崩す原因にもなります。

脂質1gのエネルギーは9kcal、糖質・タンパク質の4 kcalの2倍以上もあるので、「揚げ物・焼肉・菓子パン・ラーメン」などの脂質を制限した食事を続ければ、主食の食事量を減らさずに体重を落とせます。

焼肉やラーメンなどが好きな人には「美味しいもの・好きなメニュー」が殆ど食べられないストレスが大きすぎて、ダイエットが続かなかったり、脂質の過食によるリバウンドが起こったりします。

カロリー制限や脂質制限のダイエットのデメリットは、「食事量・脂質」を制限しすぎると、基礎代謝促進のホルモン分泌が減少したり、脂質由来の必須脂肪酸が不足したりする事があります。

その結果、基礎代謝が落ちて脂肪燃焼効率が悪くなる(痩せにくい体質になる)だけでなく、「エネルギー不足・必須脂肪酸の不足」で体調悪化の恐れもあります。

 

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甘酒はカロリー制限ダイエットに向いているか?

甘酒は1杯(100ml)が81kcalで、ゼロカロリーのコーヒーやお茶と比べるとカロリーは高めです。

しかしブドウ糖の作用で満腹感を得やすいので全体の食事量を減らしやすく、「カロリー制限ダイエット」の補助効果はあります。

米麹の甘酒も酒粕の甘酒も「脂質」はほぼゼロです。

「脂質制限ダイエット」に「脂質を含まない甘味飲料」として導入する事は可能でしょう。

甘酒のダイエット効果については、本サイトの「甘酒のダイエット効果で成功する!痩せた方法とおすすめの作り方・飲み方」で詳しく解説していますので、ぜひお読み下さい。

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甘酒の糖質とダイエットについて

米麹の甘酒は「ブドウ糖」を含み、酒粕の甘酒は通常「砂糖」を加えます。

甘酒は糖質を多く含む飲み物ですから、今流行の「糖質制限ダイエット」ではダイエットに適さない飲み物になってしまうのでしょうか?

この項目では、糖質とダイエットの関係について徹底的に解説していきます。

糖質とは何なのか?

「糖質=炭水化物」として理解されている事が多いですが、正確には糖質は「単糖や単糖を構成成分とする有機化合物の総称」です。

狭義の栄養学的定義では「消化性糖質」のことで、炭水化物から人が消化できない食物繊維(セルロースなど)を除いたものを指します。

地球上で最も多い炭水化物は植物細胞の細胞壁の主成分「セルロース」で、次に多いのは人が好んで食用にする野菜類が含む「デンプン(多糖類)」です。

糖質は小腸から速やかに吸収されて「肝臓・脳・赤血球・筋肉」に送られ、エネルギー(ATP)として利用されます。

余った糖質は肝臓・筋肉にグリコーゲンとして貯蔵されたり、中性脂肪に変えられて脂肪細胞に蓄積したりします。

 

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糖質制限ダイエットの考え方とやり方

糖質制限ダイエット(ローカーボダイエット)の考え方は「お米・パン・麺類など主食の糖質をできるだけ食べなければ痩せる」で、短期間でダイエット効果を得やすい特徴があります。

糖質制限ダイエットのやり方には「週に1~2日は糖質を食べても良い・晩ご飯だけ糖質カット・毎食少量の糖質なら食べても良い」などがあります。

完全な糖質カットは糖質除去になるので含めない事も多いです。

糖質を厳しくカットするほど短期間で痩せられますが、精神的ストレスが溜まったり脂質代謝が低下したりする副作用もあります。

いったん糖質カットを辞めるとリバウンドしやすくなります。

糖質制限ダイエットは「肥満ホルモンのインシュリン」をできるだけ分泌しないようにするため、血糖値を急上昇させる糖質を制限すれば痩せられるという考え方を前提にします。

糖質を食べて血糖値が上がると、膵臓からインスリンが大量に分泌され、ブドウ糖を肝臓・筋肉に取り込んでエネルギー源として消費します。

消費しきれず余ったブドウ糖は、中性脂肪に変えられ脂肪細胞に蓄積するので太る原因になるのです。

急速な血糖値上昇はインスリンによる低血糖を招き、その空腹感から過食になりやすい問題もあります。

血中のブドウ糖が不足すると、脂肪細胞の中性脂肪が脂肪酸に分解されてエネルギーとして消費されるので、更に痩せやすくなるのです。

糖質制限ダイエットで推奨される食べ物と低GI食品

糖質制限ダイエットは一日の糖質摂取量の目安が「50g以下」で、完全に糖質をカットするダイエットではありません。

糖質(お米・パンなど)を減らして「1日3食」を食べる事が基本で、糖質制限ダイエット中でも「牛肉・豚肉・鶏肉・魚介類・卵」などは制限なく食べられます。

野菜・果物もほぼ自由に食べても良いですが、デンプンの形で糖質が含まれる「根菜・イモ類」は少し控えて下さい。

糖質の多い野菜には「ジャガイモ・さつま芋・カボチャ・レンコン・ごぼう・とうもろこし」などがあります。

糖質の多い果物には「バナナ・ブドウ・リンゴ・パイナップル・マンゴー・柿」などがあります。

糖質を殆ど含まずビタミンとミネラルが多い「葉物野菜」は、好きなだけ食べても問題ありません。

葉物野菜だけから作った無加糖の「グリーンスムージー」は、特に糖質制限ダイエットとの相性が良いのです。

糖質制限ダイエットで推奨される野菜には「キャベツ・ほうれん草・モロヘイヤ・小松菜・レタス・ピーマン・大根・ナス・セロリ・もやし・アボガド・ケール」などがあります。

果物でも「イチゴ・グレープフルーツ・レモン・みかん・スイカ・ラズベリー」などは糖質制限に向いた果物です。

血糖値の上昇速度が遅い「低GI食品」は糖質を多く含む食品もあり、必ずしも糖質制限ダイエットに適した食品ばかりとは限りません。

スムージーダイエットの効果については、本サイトの「スムージーダイエットで効果的に痩せる方法!おすすめの飲み方」で詳しく解説していますので、ぜひお読み下さい。

 

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「糖質制限ダイエット」と「低GI・低インシュリンダイエット」は厳密には異なる

糖質制限ダイエットに類似したダイエット法に、血糖値を上げにくい「低GI食品」を中心に食べれば痩せるという「低インシュリンダイエット」があります。

GIGlycemic Index:グリセミック指数)とは、ブドウ糖を100として食品の血糖値の上昇度を相対的に表現した数値です。

食品の血糖値の時間変化をグラフに描き、グラフの曲線の内側の面積のブドウ糖に対する比率からGI値を計算します。

低GIになるほど「血糖値の上昇速度が緩やか・血糖値が下がりやすい」という特徴を持ち、低GI食品は血糖値を上げずインスリンの分泌を減らすのでダイエットや糖尿病予防に効果があるとされます。

GIでは食品を「高GI(75以上)・中GI(56~69)・低GI(55以下)」に分類して、「果物・野菜・豆類・ナッツ・雑穀・玄米」など低GI食品をダイエットに効果的であると考えます。

低インシュリンダイエットは「低GI食品」を中心にした食事で、食後血糖値を抑えて痩せることを目的にした方法で、「糖質摂取を認める前提」があるので厳密には糖質制限ダイエットとは異なります。

低インシュリンダイエットは、ご飯・パンの主食もある程度食べながら「低GI食品」をできるだけ選んで食べるという無理のないダイエット法です。

糖質制限ダイエットは「1日の糖質摂取量の上限(約50g)」を決め、糖質・主食を制限する「ストイックな自己規律の求められるダイエット方法」という違いがあります。

 

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糖質制限ダイエットの効果とデメリット

最近流行の糖質制限ダイエットの効果は、糖質摂取の数値管理(1日50g以下)を厳密にすれば、ほぼ確実に短期間で痩せられることです。

TVCMでダイエットジムとして有名な「ライザップ」のダイエット法の中心にあるのも糖質制限ダイエットです。

糖質を一切取らないダイエット方法は「ケトジェニックダイエット」とも呼ばれます。

ケトジェニックダイエットは、リバウンドを起こしにくい糖質制限ダイエットです。

糖質を厳しくカットした上での肉食(糖新生を回避するタンパク質)を推奨しています。

厳しい糖質制限で脂肪を糖質の代わりに燃焼させて「ケトン体」を大量に作り出し、脂肪を常に燃焼しやすいケトジェニック体質(ケトーシス)に変えていくというものです。

糖質制限ダイエット(ケトジェニックダイエット)の目覚ましい効果を生み出す要因・仕組みは以下になります。

・糖質摂取を制限すると血糖値が上がらなくなり、糖質を脂肪細胞に取り込むインスリンが分泌されにくくなる。

・糖質はエネルギー代謝される時に自身の体積の約3倍の水を必要とするが、糖質制限で体内の水分量が減り「細胞・組織のむくみ」を抑えられる。

・人の身体は糖質が不足したエネルギー不足の状態では「脂質・体脂肪」を燃やしてエネルギーを取り出すので、ケトジェニック体質になると脂肪を蓄えにくい。

糖質制限には「インスリン機能低下の防止(糖尿病予防)」だけでなく、血糖値の急激な変化による「血管のダメージの予防(動脈硬化・心筋梗塞等の予防)」の効果もあります。

 しかし糖質制限ダイエットには以下のデメリットも存在します。

・糖質制限でエネルギー不足になると、筋肉のタンパク質から糖質を作り出す「糖新生」が起こって筋肉量が減少する。

筋肉量減少で新陳代謝が抑制されて太りやすくなる事がある。

・糖質制限で糖質(炭水化物)の代謝機能が低下すると、新陳代謝が抑制され水分摂取だけでも太りやすくなる事がある。

・炭水化物がほとんど食べられない食事制限の苦しさがあり、長期継続には強い意思が必要となる。

いったん制限できなくなるとリバウンドを起こしやすい。

・糖質制限ダイエットでは食品から糖質を摂取しなくても、脂質・タンパク質が代謝されてエネルギー源となるので大丈夫とされる。

 しかし、長期の極端な糖質制限(脂質・タンパク質の過剰摂取)の安全性は十分に実証されていません。

糖質制限ダイエットでリバウンドが起こりにくくするための工夫

糖質制限ダイエットが失敗する原因の多くは、「糖質制限の食事を維持できなくなる・タンパク質と脂質がメインの食事内容に耐え切れない」です。

いったん糖質制限を自分の意志で守れなくなるとリバウンドを起こしてしまいやすいのです。

以下で「リバウンドを起こりにくくする対処法」をご紹介します。

・極端な糖質制限は一時的に痩せても、精神的ストレスを強めてリバウンドしやすくなります。

「持続可能な糖質制限レベル」を確認し、適量の炭水化物を摂取した方がリバウンドを回避できます。

・極端な糖質制限は筋肉量も減って「飢餓状態」になり、「消費エネルギーの節約・エネルギー吸収効率の上昇」が起こって痩せにくい体質になります。

欠食せず「高タンパク・高脂質の食事」を心がければ、筋肉量に基づく基礎代謝を維持することができます。

・糖質摂取による血糖値上昇には「糖質の依存性・体脂肪の蓄積」のリスクがあります。

リバウンドを防ぐには血糖値上昇を抑える「食物繊維を多く含む野菜・キノコ」などを先に食べるようにしましょう。

・「お腹一杯になるまで食べる習慣」を改め、「継続的な筋トレ」で筋肉量(基礎代謝量)を維持する事がリバウンド予防になります。

 

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甘酒は糖質制限ダイエットに向いているか?

糖質制限ダイエットは糖質の「白米」を厳しく制限しますから、「米麹・白米・酒粕(元は白米)」から作られる甘酒は、糖質制限ダイエットには向いていません。

少なくとも、糖質制限ダイエットやケトジェニックダイエットを実践している人やトレーナーが、甘酒を積極的に勧める事はありません。

1日1杯の甘酒(100ml)を飲んだだけでダイエットが失敗するわけではないですが、ブドウ糖や砂糖、白米が含まれる甘酒は糖質制限ダイエットには不向きでしょう。

 

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甘酒のダイエット効果と甘酒で太らないための注意点

甘酒に含まれる「ビタミンB群・酵素・アミノ酸(GABA)・オリゴ糖・食物繊維・レジスタントプロテイン」は、食物の消化吸収を良くして脂質・体脂肪を燃焼しやすい体質を作ってくれるので、甘酒には一定のダイエット効果があります。

しかし、1杯81kcalの甘酒は必ずしも低カロリーの甘味飲料ではなく、ブドウ糖や砂糖も多く含むので、「間違った飲み方」をすれば逆に太る原因になります。

甘酒の栄養素のダイエット効果だけではなく、甘酒の間違った飲み方で太らないようにする注意点もご紹介します。

甘酒が含むビタミンB群のダイエット効果

甘酒には「ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン」の8種類のビタミンB群がすべて含まれます。

ビタミンB群は三大栄養素(糖質・タンパク質・脂質)の代謝ビタミンで、代謝酵素の補酵素として働いて脂肪になりやすい糖質・脂質を積極的に燃やします。

ビタミンB群は「糖質・脂質のエネルギー代謝」を促進して、糖質・脂質が脂肪になって脂肪細胞に取り込まれることを防ぎ、「疲労回復・食欲増進」の効果も発揮します。

ダイエット効果につながる三大栄養素の代謝に関係するビタミンB群には、「ビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、パントテン酸」があります。

 

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甘酒が含む酵素のダイエット効果

甘酒はコウジ菌・酵母菌の働きにより、消化酵素・代謝酵素など100種類以上の「酵素」を含んでいます。

酵素とは、生物の体内で起こるあらゆる化学反応(呼吸・心拍・代謝など含め)を媒介しているタンパク質です。

酵素には「新陳代謝・糖質や脂質の代謝」を促進する働きがあるので、脂肪細胞に脂肪が蓄積しにくくなるのです。

酵素は体内に入った食物を細かく分解して消化しやすい状態にします。

酵素は糖質・脂質・タンパク質のエネルギー代謝を活発化させるので「カロリー消費量」が増え、体脂肪も内臓・皮下組織に蓄積しづらくなるのです。

甘酒が含むアミノ酸(GABA)のダイエット効果

甘酒はコウジ酸の酵素の働きで、米麹・酒粕のタンパク質が分解されるのでアミノ酸を多く含んでいます。

甘酒には体内で合成できない必須アミノ酸9種「トリプトファン・バリン・ロイシン・イソロイシン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・スレオニン・ヒスチジン」が含まれます。

アミノ酸には「疲労回復・免疫力向上・抗酸化作用・睡眠改善」といった健康効果もありますが、食物の消化吸収を良くして脂質代謝も促進するのでダイエットや美肌にも効きます。

甘酒には米胚芽由来のアミノ酸「GABA(γ‐アミノ酪酸)」も含まれます。

GABAは中枢神経活動を抑制して精神をリラックスさせ、中性脂肪の燃焼効率を上げます。

GABAはベンゾジアゼピン系の催眠誘導剤の成分でストレスによる過食・食欲亢進を抑えますが、更に血中コレステロール値を下げて脂肪分解酵素リパーゼを活性化させるのでダイエットに効くのです。

 

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甘酒が含むオリゴ糖・食物繊維のダイエット効果

甘酒が含むオリゴ糖は、単糖が2個以上結合した糖類の一種で、胃で消化されず小腸・大腸にまで届くという性質があります。

オリゴ糖はビフィズス菌など善玉菌の餌となる糖質で、大腸で善玉菌を増やして悪玉菌を減らします。

オリゴ糖には「腸内フローラの改善効果」と「腸の蠕動運動の促進効果」があり、食物繊維と一緒に便秘を解消してくれます。

胃・小腸から吸収されないオリゴ糖は血糖値をほとんど上げないので、カロリー摂取を減らし、糖質が脂肪となって取り込まれるのを防ぎます。

オリゴ糖・食物繊維の働きで腸内の老廃物が排出されるので、ぽっこりお腹も解消しやすいのです。

酒粕の甘酒が含むレジスタントプロテインのダイエット効果

酒粕の甘酒が含む難消化性のタンパク質レジスタントプロテインには、水溶性の食物繊維と同等以上の「腸内環境改善・便秘解消・脂質代謝促進」の効果があります。

レジスタントプロテインは胃・小腸で消化されずに大腸まで届き、「余分な油分・老廃物・毒素」を吸着して排出してくれるので、肥満抑制のダイエット効果があるのです。

血液中のコレステロール値を下げる事で、血管のダメージも減らしてくれるので、「動脈硬化・高血圧・糖尿病」など生活習慣病を予防する健康効果にも期待されています。

 

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甘酒ダイエットで太らないためには「飲む量・飲む時間・食事のカロリー」に注意する

甘酒ダイエットで太る原因として、「飲む量」が多すぎてカロリーオーバーになる事があります。

甘酒ダイエットで飲む適量は「1日約100~200ml」で、カロリー量は「約81~162kcal」になります。

甘酒は甘くて美味しいのでつい飲みすぎやすいのですが、これから脳・身体が活動を始めてカロリーを消費する「朝の時間帯」に、軽く茶碗1~2杯の甘酒を飲むことがおすすめです。

毎日の食事が高カロリーだったり、運動習慣がなくて活動代謝による消費カロリーが少なかったりすれば、甘酒の量を節制しても太るので注意して下さい。

甘酒ダイエットで太らないためには「砂糖・アルコール」に注意する

甘酒ダイエットで太る原因に「酒粕の甘酒」に砂糖を入れすぎることやアルコールを飛ばしてないことも考えられます。

アルコールは栄養を含まない「エンプティカロリー」なので熱として発散されます。

しかし、有毒物質であるアルコールは肝臓で優先的に代謝・解毒されて「脂質代謝・糖代謝」が後回しにされるので、脂肪肝はじめ内臓脂肪が蓄積しやすくなります。

酒粕の甘酒自体は加糖しなければ71kcalで低カロリーですが、砂糖は大さじ1杯(9g)で35kcalあるので、大さじ2杯の砂糖を入れるとカロリー量は二倍以上になるのです。

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甘酒の糖尿病に対する影響

甘酒(100ml)には約18gの糖質が含まれ、ブドウ糖や砂糖は血糖値を上げやすいですが、糖尿病の人が甘酒を飲んでも大丈夫なのでしょうか?

「糖尿病という病気の分類・原因・症状・予後」を詳しく説明しながら、甘酒の糖尿病に対する影響を考えていきます。

糖尿病の原因と分類

糖尿病は大きく「1型糖尿病(体質・自己免疫の要因)」「2型糖尿病(生活習慣・糖質の過剰摂取の要因)」に分けられます。

正常な人と糖尿病の人の中間的な血糖値の異常を示す「境界型糖尿病」もあります。

暴飲暴食や糖質の過剰といった食生活の乱れ、カロリーオーバーや糖質の脂肪化による肥満には注意が必要です。

1型糖尿病

1型糖尿病」は、自己免疫(リンパ球)の異常が原因となり、膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞の大部分が破壊されて、血糖値を下げるインスリンを分泌できなくなる病気です。

1型糖尿病の自己免疫の異常(自己免疫による膵臓のβ細胞攻撃)の原因は、「過去のウイルス感染」などが想定されていますが、事前の予防法はなく原因についても不明な部分が多いのです。

1型糖尿病の根本治療は「膵臓移植・膵島移植」しかなく、移植できなければ生涯にわたって毎日数回のインスリン自己注射による対症療法を続ける必要がある大変な病気です。

糖尿病全体の約5~10%が1型です。

インスリン依存型糖尿病や小児糖尿病、IDDMと呼ばれる事もあります。

2型糖尿病

「2型糖尿病」は「過食・肥満・運動不足」を原因とする後天的な糖尿病(長期代謝異常)で、「高血糖・インスリン抵抗性」の特徴を示して様々な症状が出ます。

2型糖尿病には遺伝要因が関係しているケースを除き、多くは「健康な生活習慣維持」による予防が可能です。

治療は食事療法・運動療法で行われますが、長期にわたり身につけてきた生活習慣・好みの食事内容を改善する難しさから、最終的にインスリン注射が必要になる患者も多くなります。

初期にはインスリン注射なしでも対処できるため、非インスリン依存型糖尿病とも呼ばれます。

糖尿病全体の約90~95%が2型です。

1型と2型ではない糖尿病として、妊娠中のインスリン抵抗性のホルモン分泌増加(hPL・エストロゲン・プロゲステロン)を原因とする一時的な「妊娠糖尿病」があります。

境界型糖尿病・糖尿病予備軍

現時点で糖尿病とまで診断できないが、今の生活習慣を継続すると糖尿病に進展するリスクが高い高血糖状態(代謝異常)を「境界型糖尿病(糖尿病予備軍)」として定義しています。

 

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糖尿病の症状と経過・予後

健康な人は血糖値が「インスリン・グルカゴン・甲状腺ホルモン」などの働きで一定に保たれ、血液中のブドウ糖を脳・身体のエネルギー源として適切に活用できます。

糖尿病になると、膵臓からのインスリン分泌が減少したり、インスリン抵抗性によってインスリンの効きが悪くなったりします。

糖尿病の人は血糖値を適切に下げられなくなり、血液中のブドウ糖をエネルギー源として活用できなくなるので、空腹感による過食傾向もでます。

空腹感の過食で更に血糖値が高まる悪循環にはまりやすく、血液中の大量のブドウ糖は「尿糖」として排出されます。

血糖値が高い状態が続くと様々な症状が出てきて、血管と神経が濃いブドウ糖の影響でボロボロになっていきます。

心臓・腎臓・血管での合併症が悪化すると死亡リスクもあります。

多尿・多飲・喉の渇きの症状

血糖値が高いと浸透圧で細胞の水分が血液に移り、ブドウ糖を排出するための尿量も多くなるので「喉の渇き」を感じやすくなります。

その結果、「喉の渇き・多尿・多飲」が悪循環を繰り返し、水分の過剰摂取で高血圧になります。

手足のしびれの症状

糖尿病で高血糖が続くと、手足の末梢神経が障害され刺激感受性と免疫力が低下してきます。

糖尿病性神経障害の症状として、手足の末端(末梢神経)の刺激感受性が低下して「しびれ・疼痛(ズキズキする痛み)」の症状が起こることがあり、悪化すると怪我・火傷に気づかないほど感受性が大きく低下します。

疲れやすさ・だるさの症状

インスリンの減少やインスリン抵抗性によって、脳・体のエネルギー源であるブドウ糖を適切に活用できなくなるので、身体全体(脳・筋肉・内臓)が常にエネルギー不足になります。

ブドウ糖を脳・筋肉・内臓の細胞に取り込んでエネルギー源として活用できなくなる結果、糖尿病になると「疲れやすさ・だるさ」が出やすくなります。

 

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尿糖・尿の泡立ちの症状

糖尿病で高血糖が長く続くと、血液中のブドウ糖を排出する働きが強まり、「多尿」になって尿にブドウ糖が混ざる「尿糖」の症状が出てきます。

尿が毎回クリーミーに泡立ち、その泡がなかなか消えない場合、糖尿病の合併症「糖尿病腎症」が発症し、タンパク尿が排出されている恐れがあるので検査を受けましょう。

視力障害の症状

糖尿病の高血糖が続いて網膜の毛細血管が障害されると、「見えにくい・ピントが合わない・ぼやける」など視力障害の症状が現れる事があります。

網膜には毛細血管が密集しており、高血糖でこの毛細血管が詰まり血液凝固異常を起こす事で、網膜に栄養・酸素が運搬されなくなり視力障害が起こるのです。

激痩せの症状

糖尿病の代謝異常が重症化すると、食事の栄養素(糖質・脂質・タンパク質)からエネルギーを取り出して、体の細胞を作る事ができなくなり、いくら食べても太れなくなり痩せます。

血糖値が高いのにブドウ糖をエネルギーとして有効活用できないため、体は「脂肪・筋肉(タンパク質)」から糖新生でエネルギーを得ようとします。

その結果、脂肪と筋肉の代謝・分解が異常に加速して「病的な激やせ」の症状が出てきます

糖尿病の合併症

糖尿病の「高血糖・高血圧」が長期持続すると、血管・神経が損傷されて危険な合併症も出ます。

糖尿病の三大合併症として「糖尿病性神経障害・糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症」があります。

・糖尿病性神経障害……長期の高血糖で、手足の末梢神経・毛細血管が障害され刺激感受性と免疫力が低下する障害で、「手足のしびれ・免疫力低下による壊疽」が起こりやすくなります。

 初期症状は「足の裏のしびれ・手の指のしびれ・手足の疼痛」で、悪化すると刺激感受性が低下して何も感じない麻痺したような状態になり、怪我・火傷による「壊疽・壊死」のリスクが高まってきます。

・糖尿病性網膜症……網膜にある毛細血管が閉塞したり血液凝固障害を起こしたりして生じる「視力障害」で、症状が進行すれば「失明」のリスクがあります。

「単純網膜症→増殖前網膜症→増殖網膜症」の順で悪化します。

網膜の酸素・栄養の不足を補うために新生血管が造られて破れると、硝子体出血や網膜剥離による失明リスクが強まります。

 糖尿病は「白内障・緑内障」を悪化させる危険因子でもあります。

・糖尿病性腎症……長期の高血糖で、尿を作る腎臓の「糸球体」の毛細血管が障害され、尿が作れなくなる合併症です。

糖尿病性腎症が悪化すると「人工透析」の治療が必要になりますが、週2~3回の人工透析は患者にとって非常に重い負担です。

人工透析を避けるにはできるだけ早い段階で糖尿病治療を行い、腎臓に負担の少ない生活習慣・食生活に切り替える必要があります。

 

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糖尿病と血糖値・診断基準

健康な人でも食事の前後で血糖値は異なりますが、空腹時血糖値が126mg/dl、食後血糖値が200mg/dlを超えると糖尿病と診断されます。

境界型糖尿病は空腹時血糖値110125mg/dl、食後血糖値140199mg/dlで、ブドウ糖負荷試験を追加して確定診断を行うこともあります。

糖尿病の人が甘酒を飲んでも良いのか?

糖尿病の人は血糖値を急激に上昇させて血管・神経にダメージを与えないため、「低カロリー・低糖質・低GIの食事療法」が推奨されます。

米麹の甘酒を飲んで30分後に血糖値が180mg/dlを超えた体験談もあり、一般的に糖尿病の人に積極的に勧められるわけではありません。

糖尿病の人も白米や砂糖を絶対に摂取してはいけないわけではないので、少量をたまに飲む程度なら実害はないですが、一気飲みせずにゆっくり飲むと良いでしょう。

血糖値を上げる速度を考えると、ブドウ糖の多い米麹の甘酒より酒粕の甘酒の方が良いかもしれません。

例外として、インスリン注射後の低血糖状態で気分が悪くなった時は、アメの代わりにブドウ糖の多い米麹の甘酒をゆっくり飲むと効果があります。

酒粕の甘酒に糖尿病予防の効果が期待されている。

酒粕の「食物繊維・ビオチン」は、血糖値の上昇を抑える効果があるので、砂糖少なめの酒粕の甘酒は糖尿病の人でも飲みやすくなります。

砂糖の代わりに、血糖値を上げにくいパルスイート(アスパルテーム)やエリステロール(ラカント)を酒粕の甘酒に加えてもいいでしょう。

酒粕にはデンプンをブドウ糖に分解する酵素αアミラーゼを阻害する物質があり、血糖値の上昇を緩やかにします。

愛媛大学医学部の奥田拓道教授の研究では、酒粕にインスリンに似た働きの物質が含まれている事が分かり、糖尿病の予防効果も注目されています。

なお、酒粕の甘酒のすべての情報については、本サイトの「酒粕甘酒の効果効能と栄養・作り方・保存のすべて!」で詳しく解説していますので、ぜひお読み下さい。

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甘酒のカロリーとダイエット・糖尿病についてのまとめ

米麹の甘酒(81kcal)と酒粕の甘酒(72kcal)のカロリーは飲み物としては必ずしも低くないので、1日200ml以下の適量を超えて飲み続ければダイエットに失敗しやすくなります。

エネルギーの単位であるカロリーはダイエット効果の指標にもされますが、体重が増えたり減ったりする基本的な仕組みは、エネルギーを生み出したり脂肪を蓄積したりする「代謝(メタボリズム)」と深く関わっています。

糖代謝と脂質代謝について説明しましたが、糖質制限によって糖質・脂質の代謝を促進するダイエット方法である「糖質制限ダイエット」は、リバウンドに気をつければ「カロリー制限ダイエット」よりも高い効果があります。

糖尿病の人はブドウ糖や砂糖を含む甘酒を頻繁に飲むことは推奨されませんが、糖尿病の状態が軽く、甘酒を飲む量が1日約100~200ml以内であれば飲むこと自体は可能でしょう。

健康な人なら飲み過ぎない限り「甘酒のカロリー・糖質」が問題になることはないですが、メタボリックシンドロームや血糖値が気になる方は、「甘酒の量」と「食事のカロリー・糖質の量」のバランスの崩れに気をつけましょう。

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