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甘酒にアルコールは入っているのか?飛ばし方や子ども赤ちゃん妊娠中の影響など

甘酒   17 Views

甘酒は江戸時代にも「夏バテ」に効果のある栄養ドリンクとして盛んに飲まれていましたが、甘酒には「ブドウ糖・ビタミンB群・アミノ酸・酵素・食物繊維・オリゴ糖・コウジ酸」など心身の健康に良い豊富な栄養成分が含まれています。

一方、甘酒という名前に「酒の文字」が入っていることから、「甘酒にはアルコールが含まれているのではないですか?」という心配や不安の声があるのも事実です。

お酒に含まれる「アルコール(エタノール)」は、20歳以上の大人なら、心地よいほろ酔い気分を味あわせてくれる成分として知られています。

しかし、アルコールには中枢神経系に直接作用して脳機能を麻痺させる生理的作用があり、アルコール代謝における肝臓・腎臓・胃腸の負担、胎児・乳幼児の発育と健康に対する悪影響もあります。

特に「ドライバー・妊婦さん・授乳中のお母さん・未成年の子供」はアルコール摂取をしないようにしなければなりませんから、甘酒にアルコールが入っているのか気になると思います。

結論から言えば、「米麹・お米の甘酒」はアルコール分ゼロで安心して飲めますが、「酒粕の甘酒」は沸騰時間によってはアルコール分が残るので一定の注意が必要です。

この記事では、「気になる甘酒とアルコールの関係」について分かりやすく説明しています。

「アルコールの性質・心身への影響・アルコール代謝」についても詳しく解説していますので、ぜひ最後まで読まれてください。

Contents

甘酒の種類とアルコールの関係

甘酒にアルコールが含まれているかどうかを考える場合には、「甘酒の種類・原材料」を意識することが重要になります。

甘酒はその原材料の違いによって、「米麹・お米から作られる甘酒」と「酒粕から作られる甘酒」に分けられますが、どちらの甘酒を飲むかでアルコール分を摂取する可能性(アルコール含有量)が変わってきます。

米麹の甘酒にアルコールは入っているのか?

「米麹の甘酒」の原材料は「米麹+お米+水」ですから、アルコール分はほぼゼロになります。

米麹の甘酒は、お米のデンプンが米麹(コウジ菌)の発酵作用で糖化されて「ブドウ糖」になるのですが、発酵プロセスで微量のアルコールが生成される事はあります。

しかし、アルコール度数が低すぎて客観的な数字の計測が難しいほどの微量ですから、アルコールによる副作用・悪影響の心配は無いといって良いのです。

市販品の甘酒では「米麹の甘酒」という商品名でも、コスト削減のためにグラム当たりの単価が安い「酒粕」を、風味づけの材料として混ぜている事があります。

米麹の甘酒に酒粕が混ぜられている場合は、1%以下のアルコール度数になる事もあるので注意して下さい。

米麹・コウジ菌の発酵作用とブドウ糖

「米麹・お米の甘酒」では原材料として「米麹・麹菌(コウジ菌)」が使われていて、コウジ菌の発酵作用で自然な甘味を持つ「ブドウ糖(グルコース)」が生成されています。

ブドウ糖は、動物の心身の活動にとって必須の栄養素で、脳の唯一のエネルギー源として「疲労回復・体力強化・思考力と集中力アップ」などの効果を持ちます。

ブドウ糖はそれ以上分解されない「単糖類」なので、速やかに血中に溶けて脳細胞・筋肉細胞をはじめ身体各部の細胞に運ばれてエネルギー源になります。

甘酒の原材料の「麹・糀(こうじ)」とは、米・麦・大豆の穀物にコウジカビなど発酵作用を持つ微生物を繁殖させたもので、日本ではコウジカビ(コウジ菌)が「味噌・醤油・清酒・味醂(みりん)・焼酎」など伝統的な調味料の製造に使われてきた食文化の歴史があります。

コウジ菌は菌糸から「デンプン・タンパク質・脂質」などを分解する酵素(アミラーゼ・プロテアーゼ・リパーゼ)を生成するので、栄養素が分解されて「ブドウ糖(グルコース)・アミノ酸・脂肪酸」が産生されます。

コウジ菌の発酵作用と健康に良い発酵食品の特徴

穀物・乳製品に付着したコウジ菌など微生物が分解酵素を放出し、栄養素を細かく分解していく生化学的な過程を「発酵」と呼びます。

微生物の種類や発酵期間によっては人の健康に有害な「腐敗」になる事もありますが、発酵も腐敗も微生物の働きで食品が分解される本質は同じです。

発酵食品の多くは発酵前よりも「甘味・旨味」が増すので美味しく感じられ、酵素で栄養素が分解されるので胃腸から速やかに栄養成分が吸収されやすいのです。

人の味覚は多糖類(デンプン)の甘味をほとんど感じませんが、デンプンが分解されたブドウ糖には強い甘味を感じます。またポリペプチド(アミノ酸の結合体)であるタンパク質には旨味をほとんど感じませんが、タンパク質が分解されたアミノ酸には強い旨味を感じるのです。

発酵食品はただ味が美味しいだけでなく、分解酵素の働きで消化しやすくなっているので胃腸への負担が少なく、栄養学的にも健康・美容に良い食品なのです。

コウジ菌・酵母菌の発酵作用とアルコールの生成

米麹の甘酒について「コウジ菌の発酵作用でアルコールが生成される」という意見もありますが、アルコール発酵の働きを持つのは「コウジ菌」ではなく、清酒・ビールなどの発酵に用いられる「酵母菌・清酒酵母」です。

アルコール発酵は主に「酵母菌(出芽酵母)」によって行われ、糖質を分解してアルコールと二酸化炭素が生成されます。

酵母菌は多糖類のデンプンをアルコール発酵させる事はできないので、デンプンを「ブドウ糖(単糖類)・麦芽糖(二糖類)」にまで分解するコウジ菌の働きも必要になります。

お酒の製造では「もろみ」が使われますが、もろみはコウジ菌の発酵作用で米・麦のデンプンを「ブドウ糖・麦芽糖」まで分解したもので、もろみに酵母菌を加えてアルコール発酵させるのです。

酒粕の甘酒にアルコールは入っているのか?

酒粕の甘酒の原料となる「酒粕」は、日本酒の製造過程でできる「もろみの搾りカス(圧搾残留物)」で、「約6~8%」のアルコール分を含みます。

しかし、酒粕から甘酒を作る時は水で希釈したり加熱・沸騰させたりするので、「酒粕の甘酒」のアルコール分は「約1%以下」まで減少します。約3~5分かけて沸騰させれば、アルコール分はほぼゼロにできます。

酒粕・酒粕の甘酒はタンパク質を豊富に含み、「コウジ菌の発酵(麹・もろみ製造)」「酵母菌の発酵(アルコール生成)」の二重発酵を経ているので、健康・美容に良い「米麹の甘酒」と比べても栄養学的な効果は負けるとも劣らないほどです。

なお、酒粕の甘酒の栄養と効果について、本サイトの「酒粕甘酒の効果効能と栄養・作り方・保存のすべて!」で詳しく説明していますのでぜひお読み下さい。

市販の甘酒にアルコールは入っているのか?

市販の甘酒にアルコールが入っているか確認するには、「原材料が書かれたラベル・アルコール度数の注意書き」をチェックすれば良いでしょう。

「米麹・お米を使用した甘酒」で「無添加・無加糖・アルコール分ゼロ」の表記ならば、市販の甘酒でもアルコールは入っていません。

コスト削減や甘酒の風味づけのため、米麹の甘酒でも「酒粕」が加えられている事があるので、原料やアルコール度数の表示をしっかり確認しましょう。

酒粕が加えられていても、森永製菓の缶入りの甘酒等のアルコール度数は「約1%未満」と低くなっています。市販の甘酒で1%以上のアルコール分があり、1本(200ml程度)飲んで酔っ払うような甘酒はまずありません。

森永の甘酒・フリーズドライの甘酒のアルコール度数

日本で最も多く販売されている市販の甘酒は「森永製菓の甘酒」ですが、森永の甘酒のラインアップには「フリーズドライ製法」で作られた甘酒もあります。

フリーズドライは「真空凍結乾燥技術」で、水分を含んだ食品・原料をマイナス30度以下で急速に凍結し、さらに減圧した真空状態で乾燥させたものです。

フリーズドライ製品は保存食・携帯食に適しており、「水分がないので軽量・保存性と携帯性が良い・栄養が維持される・復元性が良い」という特長があります。

森永のフリーズドライの甘酒は“お湯”でも“水”でも溶かせ、約2年間の長期保存ができます。

人工甘味料の「アスパルテーム・L−フェニルアラニン化合物」が使われているので気になる人がいるかもしれませんが、現時点では科学的根拠のある深刻な健康被害はなく、世界で最も多く使われている人工甘味料です。

 「甘酒はお酒なのか?」という疑問について

「甘酒はお酒なのですか?」の疑問は多いですが、「米麹・お米の甘酒」はアルコール分を含んでいないのでお酒ではありません。

コウジ菌でお米を発酵させて、甘味・栄養分を引き出した発酵飲料になります。

「酒粕の甘酒」も、「酒粕」には約6~8%のアルコール分が含まれますが、酒粕の甘酒を作るとアルコール分は約1%以下に減ります。

アルコール度数が1%(1度)以上をアルコール飲料とする「酒税法」のお酒の定義においても、実際のアルコールによる酔いの作用においても甘酒はお酒ではないのです。

甘酒より「白酒・マッコリ」のほうがアルコール度数は高い

甘酒はお正月や雛祭りの時に飲まれていたので、「白酒」と混同される事もあります。

白酒はどぶろく(濁り酒)の一種で、蒸したもち米に焼酎・米麹を加えて仕込み(もち米に味醂を加える方法もある)、数週間後に臼で引き下ろしたお酒です。

白酒は甘酒とは異なり、アルコール分が「約9%」ある「お酒(リキュール類)」で、糖質を約45%含むのでダイエットにも不向きです。

韓国の「マッコリ」も甘酒と似た外見や風味ですが、アルコール分「約6~8%」の伝統的などぶろくの一種です。

マッコリは韓国語で「粗く濾した酒」の意味を持ち、蒸した米・麦に麹と水を混ぜて発酵させた韓国のお酒で、甘酒とは異なります。

甘味と酸味のあるマッコリは甘酒に似た風味もありますが、炭酸発泡の喉ごしが特徴のお酒なのです。

アルコールの性質と影響:肝臓のアルコール代謝・酔いの生理的反応とリスク

アルコール(お酒)は、大人にとって「心地よい酩酊・会話の潤滑油・ストレス解消」などメリットをもたらしてくれますが、飲み方を間違えると病気や事故、トラブルの原因にもなります。

アルコールには「酒酔い・急性アルコール中毒(死亡事故)・依存症・飲酒運転・生活習慣病」など好ましくないイメージもありますが、アルコールが実際に体の中でどのような働きをしているかご存知でしょうか?

この項目では「アルコールの特徴・性質・リスク」を徹底的に解説して、肝臓におけるアルコール代謝の仕組みやアルコールが身体・精神(脳)に与える影響についても分かりやすくお伝えします。

酒粕・酒粕の甘酒に含まれる「アルコール(エタノール)」とはどのような物質なのか?

化学的なアルコールの定義は、炭化水素の水素原子をヒドロキシ基 (-OH) で置き換えた物質の総称で様々な種類がありますが、お酒の意味でアルコールという時は「エタノール(エチルアルコール)」のことを指します。

アルコールは「沸点・融点が高い特徴」があり、非常に弱い酸性を示します。

アルコール類は動物の生体内での主要代謝物で、人の体内にも様々な種類のアルコール類が存在します。

グリセリンと脂肪酸のエステル(化合物)である脂肪・中性脂肪もアルコール体で、糖質もまたアルコール体なのです。

アルコールはヒドロキシ基と結合した炭素原子が含む「炭素原子の数」によって、「第一級アルコール・第二級アルコール・第三級アルコール」に分類されますが、お酒のエタノールは第一級アルコールになります。

アルコールは体内で代謝されると、第一級アルコールは「アセトアルデヒド」になり、第二級アルコールはケトン、第三級アルコールは代謝による変質がほとんどないという特徴があります。

お酒のエタノールは、果実・穀物を酵母菌の働きで発酵させて作れるので、アルコールのうちエタノールだけが発酵法で商業的に大量生産されています。

その他のアルコール類は「天然ガス・石油・石炭の副産物」を蒸留・加工する事で工業的な大量生産が行われています。

アルコールは人体にとって基本的に「毒物」である

アルコール(エタノール)は胃・小腸で吸収されて肝臓で代謝(無毒化)されますが、人の体内にはアルコールを貯蔵できず、アルコール代謝の中間生成物である「アセトアルデヒド」は毒性を持っています。

エタノールとアセトアルデヒドは発がん性も疑われています。

肝臓でアルコール代謝(無毒化)しなければ身体に有害な影響がある意味で、アルコールは基本的に「毒物」としての性質を持ちます。

肝臓はアルコールを毒物(異物)と認識し、他の物質よりも優先的に代謝・排出するためフル稼働します。

毒性のあるアルコールを短時間で大量摂取すれば「急性アルコール中毒」で死亡リスクもあります。

アルコール分解酵素の働きが弱い人は、お酒を飲むと「顔が赤らむ・めまい・動悸・吐き気・気分の悪さ・頭痛・息苦しさ・意識レベル低下などの症状」がでたり、翌日まで「二日酔いの不快症状」が残ったりする事があります。

これもアルコールやアセトアルデヒドの持つ毒性(中枢神経抑制・アレルギー反応)の現れですが、アルコールは自分の体質・気分に合わせて、無理せずマイペースで適量を飲むこと(飲み過ぎない)がとても大切です。

アルコールは「飲料・消毒薬・医薬品・化粧品」などにも使われ、適切な方法で使用すれば人間の文化的生活にとって非常に有益な物質です。

肝臓におけるアルコール代謝の仕組み

アルコールは胃・小腸で吸収された後、肝臓に送られ代謝(無毒化)されます。アルコールは胃で20%、小腸で80%が吸収されます。

体内に摂取されたアルコールの約90%以上は、肝臓で優先的に代謝され排出されます。

最初に肝臓で分解されなかったアルコール約10%も、肝静脈から心臓へ送られ、再び血流に乗って全身を巡った後に肝臓に戻って代謝されるので、アルコールの最終処理の器官はやはり肝臓なのです。

アルコール代謝には「アルコールデヒドロゲナーゼ(アルコール脱水素酵素:ADH)」「ミクロソームエタノール酸化系(MEOS)」と「アルデヒドデヒドロゲナーゼ(アルデヒド脱水素酵素)」の二つの酵素が関係しますが、肝臓に送られたアルコールはまず「アセトアルデヒド」へ分解されます。

アルコールは肝細胞にある「アルコール脱水素酵素(ADH)」「ミクロソームエタノール酸化系(MEOS)」が作用してアセトアルデヒドに分解されますが、アルコールからアセトアルデヒドへの代謝過程ではADHが約8割の働きを担います。

アセトアルデヒドは「顔の発赤・気分の悪さ・吐き気・動悸・頭痛・意識水準低下」など症状を引き起こす有害物質であるため、肝臓でできるだけ速やかに代謝して無毒化する必要があります。

有害なアセトアルデヒドは代謝酵素「アルデヒド脱水素酵素(ALDH)」の働きにより、無害な「酢酸(アセテート)」に分解されます。酢酸は血流に乗って「水+二酸化炭素」にまで分解され、最後は「尿・汗・呼気」として体外に排出されます。

肝臓はどのような機能・役割を果たしているのか?

肝臓は人体で最大の臓器で、肝臓の重量は成人男性が約1300g、成人女性が約1250gあります。肝臓は体重の約50分の1を占める重要な臓器で、血管が三本も出入りしており、複雑な代謝・解毒の化学反応を行っています。

肝臓は損傷をフォローする予備能力が高く、多少悪くなっても自覚症状が出にくいので「沈黙の臓器」とも呼ばれます。

肝臓には毎分約1.5Lの血液が流れ込みますが、これは心臓の動脈から送り出される血液量の約20%に相当します。

門脈から毎分1.2L、肝動脈から毎分0.3Lの血液が肝臓に流れ込みますが、門脈から栄養成分を取り込み、肝動脈から酸素を取り込みます。

肝臓は生命活動を維持するために不可欠な「栄養素の代謝・有害物質の解毒・胆汁の分泌」を司っており、肝機能不全に陥ると生命の危険が生じます。

肝機能のまとめ:代謝・解毒・胆汁分泌

肝臓の機能をまとめると以下のようになります。

・代謝機能……糖質・タンパク質・脂肪などの分解と再合成を行います。消化管で消化・吸収された栄養素が肝臓に送られ、数百種類の酵素の働きで栄養素を代謝(分解・再合成)してエネルギーを取り出します。

 代謝された栄養素は血中に放出されたり肝臓に蓄積されたりします。特にブドウ糖の一部をグリコーゲンにして貯蔵し、必要に応じブドウ糖に変えて放出します。 アルブミンや血液凝固因子も肝臓で生成されます。

・解毒機能……薬物・お酒・食物に含まれる有害物質を解毒・分解して処理しますが、アルコール(アセトアルデヒド)も有害物質の一種として解毒されます。

肝臓は有害物質を毒性の低い物質に変え、尿・胆汁の中に排泄する解毒作用を持ちますが、処理能力を超えたアルコール・薬物の成分を摂取すると解毒・排泄の機能が追いつかず、脂肪が蓄積したり機能が低下したりします。

 肝臓は有害なアセトアルデヒドを酸化させて無害な「酢酸」に変え体外に排出します。尿中のアンモニアも、肝臓で無毒化されたものです。

・胆汁の生成・分泌機能(排泄機能)……肝臓は脂肪を消化する「胆汁(消化液)」を生成し、胆管から十二指腸に排出します。

 胆汁には「胆汁酸・ビリルビン・コレステロール」が含まれ、脂肪を乳化させたりタンパク質を分解したりします。

 肝障害が起こって胆汁の流れが停滞すると、ビリルビンの黄色の色素が血液に多く流れ込んで、皮膚・白目が黄色くなる「黄疸(おうだん)」の症状がでます。

お酒(アルコール)に強い人と弱い人の違い:日本人はお酒に弱い人が多い

現代の遺伝子研究では、お酒(アルコール)に強い人と弱い人の違いは「アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)」の活性を規定する遺伝子型の違いにあることが分かっています。

体内に摂取されたアルコールは、「アルコール脱水素酵素(ADH)」によってアセトアルデヒドに分解され、次に「アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)」によってアセトアルデヒドが無害な「酢酸(アセテート)」に分解されます。最終的に酢酸も水と二酸化炭素に分解されて排出されます。

ALDHには、アセトアルデヒドが低濃度でも働くALDH2、高濃度にならないと働かないALDH1があります。

日本人の約50%は遺伝的に「ALDH2」の活性が弱いか欠けているため、「お酒に弱いタイプ」に該当します。

お酒に強いか弱いかは、アセトアルデヒドの分解能力を規定する「ALDHの活性」で決まるので、遺伝的にALDHの活性が弱い人はあまり大量のお酒を飲むことはできず、飲み過ぎると体調を壊すのです。

お酒の強さを決める遺伝子型:モンゴロイド、特に日本人はお酒に弱い

ALDH2を生成する遺伝子には、アセトアルデヒドの分解能力が高い「N型」とN型が突然変異して分解能力が低下した「D型」があり、両親からいずれか一つを受け継ぐので以下の3つの遺伝子型に分かれます。

NN型……ALDHの活性が強く、お酒に強い酒豪タイプでたくさん飲める。

ND型……ALDHの活性が弱く、飲もうと思えばある程度は飲めるタイプ。ND型のALDH活性度は、NN型の約16分の1である。

DD型……ALDHの活性が欠けていて、遺伝的にお酒をほとんど飲めない下戸タイプ。

ALDH2の活性度と遺伝子型には人種間で大きな違いがあり、白人(コーカソイド)と黒人(ネグロイド)は「NN型=100%」で、例外なくお酒に強いのです。

日本人を含むアジア人(モンゴロイド:黄色人種)は、お酒に弱い人の割合が高い人種です。

その中でも日本人は特にお酒に弱い人が多い民族で、ALDH2の活性が弱い人(ND型・DD型)が約44%もいます。

モンゴロイドにおけるALDH2の遺伝子型の比率は、NN型=56%・ND型=40%・DD型=4%」になっています。

数千年以上前にベーリング海を渡ってアメリカ大陸に移住したネイティブ・アメリカンにもALDH2の低活性型が約4%いて、モンゴロイドとの遺伝的近縁性が推測されます。

お酒に弱い「ND型+DD型の比率」は、中国人41%、タイ人10%、フィリピン人13%で、日本人の44%はアジア人の中でも高い比率なのです。

「お酒に酔う」と人はどうなるのか?:アルコールによる脳の麻痺

お酒を飲むと人は酔いますが、「酔い」とは脳機能の麻痺(理性的な抑制の解除)による「思考・感覚・感情の変化」を意味します。

酔いには「アルコール(エタノール)による脳機能の麻痺」「アセトアルデヒドの毒性による悪酔い」の二種類があります。

通常はエタノールのような有害物質や細菌・ウイルスは「血液脳関門」で遮断されますが、エタノールは脂肪と結合しやすく、血液脳関門の脂肪細胞膜のフィルターをすり抜ける事ができます。

エタノールが脳内に達すると、脳を麻痺させてニューロン間の神経伝達活動を混乱・阻害するので、精神・言語機能に酔いによる異常が起こりやすくなります。

エタノールは特に抑制性神経伝達物質の「ガンマアミノ酪酸(GABA)」を増やし、興奮性神経伝達物質の「グルタミン酸塩」を減らして、脳・中枢神経系を抑制する働きをします。酔いで以下の症状が出やすくなります。

前頭前葉の機能低下……衝動性の制御が困難になり、気が大きくなって暴言・暴力を振るいやすくなったり性的逸脱をしたりする事がある。言語も流暢さを失いやすい。

小脳の機能低下……足元がふらついたり千鳥足になったり、転倒したりする。

脳幹(延髄)の機能低下……強い眠気を感じたりして意識レベルが低下する。

適量のアルコール摂取であれば深刻な健康被害や生命の危険はありませんが、基本的にアルコールは人体にとって脳機能を麻痺させる抑制性の毒物として作用します。

アルコールの血中濃度と酔いの反応

エタノールは中枢神経系・脳を抑制しますが、摂取後の初期は抑制系神経も麻痺させるので「興奮・発揚」を助長します。

この時期は「発揚期」と呼ばれます。

エタノールの血中濃度が高まると、感覚運動神経や意識を司る神経系も抑制され、反射が遅くなったり無反応になったりする「酩酊期」に移行します。

血中濃度が上昇しすぎると呼吸・心拍の中枢の脳幹まで抑制して、瞳孔拡大・呼吸抑制が起こり最悪のケースでは死亡します。

アルコールの血中濃度と酔いの反応の相関関係は以下のようになっています。

0.020.04(爽快期)……気分が明るくなり少し陽気になる。

0.050.10%(ほろ酔い期)……理性を司る大脳皮質が抑制され、本能・感情を司る大脳辺縁系が興奮してくる。体温の上昇、脈拍の増加が見られる。

0.110.15%(酩酊期)……気が大きくなって興奮したり、まっすぐ歩きにくい運動協調障害がでたりする。

 0.160.30%(酩酊期)……強い酩酊状態となり小脳が麻痺して、千鳥足になるか歩けなくなる。言語不明瞭で、記憶も曖昧になる。

0.310.40%(泥酔期)……海馬まで麻痺してまともな記憶機能の維持が困難になる。言語による意思疎通もあやふやになり、意識レベルも低下する。

0.410.50%(昏睡期)……血中アルコール濃度が0.40%を超えると、脳全体が麻痺する非常に危険な状態に陥る。意識を保てなくなり脳幹(延髄)まで麻痺すれば、呼吸停止で死亡するリスクもある。

急性アルコール中毒の死亡リスク

大学・サークルの新入生歓迎会で無理な飲酒をして、「急性アルコール中毒」で倒れた若者がそのまま亡くなる悲しい事故が繰り返し起こっています。

急性アルコール中毒患者の約45%は20代の若者で、3分の2が男性、3分の1が女性となっています。

短時間に身体(肝臓)の代謝量を超える大量のエタノールを摂取すると、急激に血中濃度が上昇し、発揚期・酩酊期を経ずに(酔いの自覚がないまま)、いきなり中枢神経系を強く抑制する泥酔期・昏睡期に入り、呼吸・心拍が停止して死亡する事があります。

これが急性アルコール中毒です。

純度99%エタノールのLDLo(最少致死量)はヒトで1400mg/kgで、血中アルコール濃度が0.4%を超えると1〜2時間で約半数が死亡するほどの強い毒性があります。

1時間当たりの飲酒量に換算すれば、日本酒で1升(1.8L)、ビール(500ml)で10本、ウイスキーでボトル1本(750ml)程度を飲むと、生命の危険のある急性アルコール中毒を発症するリスクがあります。

お酒は、常にマイペースで適量を飲むように注意して下さい。

甘酒のアルコール分の影響に気をつけるべき人とアルコールの注意点

酒粕の甘酒には、約1%未満のアルコール分が含まれている事があります。

様々な理由でアルコール摂取を控えるべき人たちに、「妊婦さん・授乳中の母親・子供・車のドライバー」がいます。

この項目では、その人たちがなぜアルコールを摂取してはいけないのかの理由を分かりやすく説明し、甘酒を飲む場合に注意すべきポイントをお伝えします。

妊婦さんは甘酒を飲んでも良いのか?:妊婦さんに対するアルコールの影響

妊婦さんはアルコール分ゼロの「米麹の甘酒」であれば飲む事ができますが、アルコール分が1%程度含まれる「酒粕の甘酒(沸騰時間3分未満)」は控えた方がいいでしょう。

しかし、酒粕の甘酒もアルコール分1%未満のものが多く、法的にもソフトドリンクの扱いなので、絶対に飲んではいけないわけではなく、何回か飲んだからお腹の胎児に悪影響があるほどの毒性はまずありません。

妊婦さんがアルコールを飲むと、胎盤を経由して胎児の身体にも流れ込むので、連日の大量飲酒をすると「催奇形性・未熟児のリスク」が高まります。

胎児の奇形というと恐ろしいのですが、大量飲酒の大まかな基準はビール(1本350ml)を1日に約6本以上なので、大半の妊婦さんは心配するまでもなく、そこまで大量のお酒は妊娠していなくても飲まないでしょう。

しかし、妊婦さんと胎児に対するアルコールの悪影響は、1日に何ml以上飲んだら危ないという「客観的な飲酒量の基準」がなく、「妊婦さんと胎児の体質・代謝・偶然性」によって胎児の発育や脳機能に異常が起こるリスクがあります。

1日アルコール60g(ビール1.5L以上)に相当する大量飲酒には、催奇形性を含む「胎児性アルコール症候群」を発症するリスクもあります。

胎児性アルコール症候群の発生率は、アメリカの0.02~0.2%と比べ、日本は0.01%以下と非常に小さいので過度の心配は要りませんが、妊娠中(特に妊娠初期)はアルコールを控えましょう。

胎児性アルコール症候群(FAS)の主な症状には以下があります。

○発育の遅れ……低身長・低体重の未熟児になりやすい。

○脳機能障害……ADHDや自閉症スペクトラムなど発達障害のリスクが上がり、うつ病・衝動性の制御困難なども見られやすい。

○容姿への影響……頭・顎・目・鼻が小さくて、全体的に平べったい特徴的な容貌になりやすい。

授乳中の母親・赤ちゃんに対するアルコールの影響

授乳中の母親が飲酒すると、アルコール分は胃・腸から吸収されて血液に入り、そのままの濃度でアルコールが母乳にも移行します。

肝臓・脳が未熟な赤ちゃんが、母乳を介してアルコールを摂取すると、アルコールの影響を敏感に受けて落ち着きがなくなったり逆にぐったりしたりといった「酔いの状態」が見られる恐れがあります。

当然、赤ちゃんの未熟な肝臓には大きな負担がかかりますから、授乳中の母親の飲酒が続くと何らかの肝機能障害が起こるリスクがあります。

海外では母親が大量飲酒して授乳した所、生後間もない新生児が急性アルコール中毒で死亡した事例もあります。

母乳のアルコール濃度は約30~60分でピークに達しますが、授乳する場合には飲酒後最低でも2~3時間以上は時間を空けて下さい。

母親がアルコール摂取すると、母乳分泌や母性・愛情と関係するホルモンである「オキシトシン」の分泌が減るという研究結果もあります。

子供は甘酒を飲んでも良いのか?:子供に対するアルコールの影響

子供でもノンアルコールの米麹の甘酒は飲めますし、アルコール分1%未満の酒粕の甘酒も適量(200ml未満)なら小学生高学年以上くらいの子供が飲んでも大丈夫でしょう。

法律的にも、甘酒はソフトドリンク(清涼飲料水)なので、違法行為の心配もありません。

子供(未成年者)に対するアルコールの影響をまとめると以下になりますが、年齢が低いほど悪影響は出やすくなります。

○急性アルコール中毒のリスク……お酒の飲み方が分からず肝臓のアルコール代謝も未熟なので、急性アルコール中毒による死亡リスクがある。

○脳細胞破壊の加速……脳内にアルコールが流入することで、脳細胞が破壊されやすくなり、思考・記憶・学習・判断などの脳機能が低下する。

○肝臓へのダメージ……肝臓の代謝・解毒の機能が十分発達していないので、アルコール摂取により肝機能障害が起こりやすい。

○アルコール依存症のリスク……心身が未熟なため、アルコールの摂取量を自己制御できず、アルコール依存症になりやすい。

○学校不適応・非行のリスク……飲酒で学習意欲や判断力が低下して学校に適応できなくなる。悪い事をする飲酒仲間に誘われ非行に逸脱しやすくなる。

酒粕の甘酒をたまに飲む程度なら問題ありませんが、子供のアルコール摂取は違法性(未成年者飲酒禁止法)と健康被害の両面からやめるべきなのです。

運転者は甘酒を飲んでも良いのか?:運転するドライバーに対するアルコールの影響

運転者は米麹の甘酒なら飲んでも大丈夫ですが、1%未満でもアルコール分を含む酒粕の甘酒は控えた方が安全です。

肝臓のアルコール脱水素酵素(ADH)の働きには個人差があり、2006年には酒粕を使った粕汁2杯を食べて運転した人が、酒気帯び運転で検挙されて書類送検された前例もありますから、酒粕の甘酒も控えた方がいいでしょう。

運転するドライバーに対するアルコールの影響は脳機能の麻痺・低下によるもので、わずかでも飲酒すればその影響をゼロにはできません。

アルコールは感情の抑制を困難にして「思考力・判断力・集中力・反射神経・動体視力」を低下させる事で、安全運転の遂行と事故の回避を不可能にします。

飲酒運転の摘発は呼気中のエタノール濃度が0.15mg/Lからですが、実際は0.025mg/L以上で注意力の低下が見られます。

飲酒による運転技能への悪影響には以下があります。

○注意力・集中力の低下

○反応時間の遅さと動くものの追跡技能の低下

○マルチタスクの注意力の低下・困難

○ハンドル操作やブレーキ操作の遅れ・間違い

○視線が固定せず前方不注意になる

○交通法規遵守の意識が低下

飲酒運転として検挙される基準と罰則の厳しさ

飲酒運転の取締基準は大きく以下の2つに分けられます。

○酒酔い運転……まっすぐ歩けない、まともに話せないなど完全に酔った状態(酩酊・泥酔)での運転。

○酒気帯び運転……酔いの状態・行動が確認できなくても、一定基準以上のアルコールが体内に残った状態での運転。

「呼気1L中に0.15mg以上」のエタノールが検出されれば、酒気帯び運転で検挙されるので絶対に「飲んだら乗るな」を徹底して下さい。

道路交通法に基づく減点・罰則は非常に厳しい処分になっています。

○酒酔い運転……35点・免許取消し・3年の欠格期間(3年は免許再取得が不可能)

○酒気帯び運転(呼気中アルコール濃度0.25mg/L以上)……25点・免許取消し・2年の欠格期間

○酒気帯び運転(呼気中アルコール濃度0.15mg/L以上~0.25mg/L未満)……13点・免許停止・90日の免停

アルコール入りの甘酒・お酒を飲んだ場合、何時間経ったら運転しても大丈夫なのか?

体重60kgの人がアルコール20g(ビール中びん1本・日本酒1合)を摂取した場合、体内からアルコールが消えるまで「約4時間」かかるとされますが、これは絶対的な基準ではなく体格・体質・代謝によってかなりの個人差があります。

飲酒運転を確実に回避するには、飲酒後「約812時間」は空けた方が良いですが、それでも絶対に安全とは言い切れません。

深夜の飲酒などで心配な場合は、アルコールチェッカーで呼気中のアルコール濃度を計測しましょう。

飲酒運転で逮捕されるか(車の運転に危険が生じるか)は「何時間以内に飲んだか飲まなかったかの基準」ではなく「呼気中・血液中のアルコール濃度が一定以上か否かの基準」ですから、もし検問での検査に引っかかれば言い訳は一切効かないのです。

大量飲酒者に対するアルコールの影響

大量のアルコール摂取を長期間続けると、肝臓でアルコール分解と同時に中性脂肪の合成・蓄積が進んで「脂肪肝」になりやすくなります。

脂肪肝は「アルコール性肝炎・肝硬変・肝がん」など肝機能障害へと進行しやすいのです。

肝機能不全・肝癌などが発症すれば死亡リスクもでますが、積算飲酒量が純アルコールで600kgを超えると(週にビール大瓶2本を約40年間飲み続けると)、「深刻な肝機能障害の発症リスク」が高まります。

大量飲酒者は「脳萎縮」が急速に進み過去の飲酒も影響するので、認知症の早期発症リスクも高まります。

エタノール及びアセトアルデヒドには「肝がん・食道がん・喉頭がん・口腔がん・乳がん」など発がん性も指摘されており、アルコール摂取は控えるに越した事はないのです。

アルコール依存症の症状・問題・リスク

お酒が含むアルコールには、精神的・肉体的な薬理作用に基づく依存性があります。

慢性的に大量飲酒していると自分の意思で飲酒行動をコントロールできなくなる「アルコール依存症」を発症するリスクがあります。

精神依存……常にアルコールの事が頭にあり、アルコールを飲みたい衝動・渇望感が完全に無くなる時がない。飲酒行動を自己制御できず、常に飲み続ける連続飲酒発作が起こる。

身体依存……飲酒をやめると、振戦(手が振るえる)やせん妄(意識障害)、動悸、発汗、頭痛、イライラなど離脱症状が起こってやめられない。重症例では身体依存の離脱症状の急性発作で死亡リスクがある。

アルコール依存症は自らの精神・身体を壊すだけでなく、生活習慣の乱れや衝動性の強さで家族・周囲に迷惑をかけ、様々な事件事故・飲酒運転・問題を起こすリスクを高めます。

そのために社会的信用・職業・人間関係を失いやすくなり、信用や仕事、つながりを失う事でより自暴自棄になって飲酒に依存しやすくもなるのです。

アルコール依存症は重症化して、離脱症状(禁断症状)が激しくなれば死亡リスクもある怖い精神疾患です。

アルコール依存症は、アルコール摂取を自分の意思でやめられない事を認めない事から「否認の病気」、一度発症すると完全断酒以外に飲酒行動を調整できない事から「不治の病気」とも言われます。

アルコール依存症者は、腸機能低下でサイアミン(ビタミンB1)が欠乏して「ウェルニッケ・コルサコフ症候群」を発症しやすくなります。

急性症状を「ウェルニッケ脳症(アルコール性脳症)」、失見当識・記憶障害・視力障害などが慢性化した症状を「コルサコフ症候群」といいますが、コルサコフ症候群に進行すると約80パーセントは回復しません。

ノンアルコールの甘酒の簡単な作り方と選び方

甘酒は酒粕の甘酒でも、元々アルコール分が殆ど含まれていませんが、「ノンアルコールの甘酒」は以下の方法で簡単に作れます。

米麹・お米を材料にしてノンアルコールの甘酒を作る

米麹でお米を発酵させて作る甘酒なら、アルコール分はゼロになります。

・炊いたお粥(ご飯)を200g準備して、約60℃になるまで冷ましておきます。

・温度計で測定して、熱湯600ccを約60℃まで冷まします。

・炊飯器の中に、お粥・米麹・ぬるま湯を入れて箸などでかき混ぜます。

・炊飯器の中にごみが入らないように布巾をかけ、蓋を開けたまま約60度の保温設定をします。

・そのまま約812時間待つだけで、ノンアルコールの米麹の甘酒のできあがりです。

酒粕の甘酒に含まれるアルコール分の飛ばし方

酒粕をお湯に溶いて砂糖を加えて混ぜるだけで、酒粕の甘酒は簡単にできますが、酒粕の甘酒に含まれるアルコール分を飛ばしたい時は、沸騰時間を長めに取って下さい。

酒粕の甘酒を火にかけて3~5分間沸騰させれば、約1%未満とされるアルコール分を飛ばして、ほぼノンアルコールの酒粕の甘酒にする事ができます。

ノンアルコールの市販の甘酒を選ぶ

市販の甘酒でノンアルコールの甘酒を選ぶ時は、「原材料の表示・アルコール度数の表示」に注意しましょう。

「米麹・米だけを原材料にしている」「アルコール分は含まれません」「砂糖・添加物を加えていない」といった旨の表示があれば、ノンアルコールの甘酒なので安心して飲めます。

原材料に「酒粕」が含まれている場合は、微量のアルコール分の残留がありますが、アルコール分は約1%未満なので、妊婦さん(授乳中)・未成年ではなくてアルコールが大丈夫な方であれば健康上の問題はありません。

酒粕の甘酒に含まれることのあるアルコール分の注意点・悪影響と効果

酒粕の甘酒には約1%未満のアルコールが含まれますが、ここでは「風邪をひいた時・ダイエットをしている時のアルコールの影響」について詳しく解説します。

アルコールの持つ好ましい効果についても説明します。

風邪をひいた時のアルコール摂取には悪影響が多い

民間療法や古い医学の知識では、風邪をひいた時に少量のお酒を飲むと体が温まって風邪が早く治ると言われたりします。

しかし現在の医学では、風邪をひいてお酒を飲むと風邪の症状を悪化させたり治りが遅くなったりする悪影響がある事が明らかにされています。

風邪薬とアルコールの併用も、薬の神経活動抑制(催眠)の効き目を増強したり、薬の効能を変質させたりして危険なので「禁忌」です。

アルコールが風邪の症状を悪化させやすい理由について説明します。

アルコール摂取で栄養分の吸収が阻害されて、肝臓の免疫力も低下する

風邪の時に飲酒すると、風邪の炎症で弱っている胃・小腸がアルコールで傷つけられ、栄養素の消化・吸収が妨げられて栄養不足になりやすくなります。

アルコール自体には、身体の健康や体力の回復に役立つ栄養素は含まれないので、まずは消化に良いお粥・卵などの食事を優先すべきなのです。

お酒を飲むと、肝臓でアルコール代謝・解毒のために大量の栄養が消費されるので、免疫細胞を生成する栄養素が不足して肝臓の免疫力も低下します。

結果、ウイルスや細菌の撃退に時間がかかり、風邪の治りが遅くなります。

アルコール摂取で喉が乾いて水分不足になりやすい

風邪をひいた時には発熱・発汗・下痢・嘔吐で脱水になりやすく、こまめな水分補給と電解質補給(ナトリウム供給)が必要ですが、お酒好きな人が持つ「アルコールでも水分補給はできる」という考え方は間違っているので注意して下さい。

アルコールには、利尿抑制ホルモンの働きを抑える事による強い「利尿作用」があり、大量の水分と栄養・電解質を尿として排出します。

その結果、お酒を飲むほど尿量が増え、喉が乾いて水分不足になりやすいのです。

アルコールは体温上昇とエネルギー代謝促進の作用もあるので、体が熱くなって発汗量も増えます。

アルコール摂取で「尿・汗の量」が増える事で、水分不足で喉が渇いたり危険な脱水になったりします。更に免疫力低下で風邪が悪化しやすいのです。

またアルコールはその刺激で喉の細胞に炎症を起こしたり、水分不足で喉を乾燥させたりして、風邪の喉の痛みを悪化させやすいのです。

アルコール摂取で睡眠の質が悪化しやすい

寝つきを良くするため「寝酒」を飲む人もいますが、これも脳機能抑制による「睡眠導入(短時間の睡眠)」には一定の効果がありますが、「良質な睡眠」には逆効果です。

アルコールには「利尿・覚醒の作用」があり、2~4時間ほどの睡眠導入はできても、夜中にトイレに行きたくなって目が覚めたり、覚醒作用で一度目覚めると寝付けなくなったりするので、お酒を飲んで良質な睡眠を6~8時間確保する事は難しいのです。

風邪を治す特効薬はなく、「良質な睡眠」は免疫力強化と体力回復にとって最良の薬ですが、アルコールは「質の良い睡眠・睡眠時間」を妨げる悪影響があります。

風邪をひいた時に少量なら飲んでも良いお酒の種類

風邪をひいた時にアルコールは飲まない方が良いのですが、どうしても飲みたい場合は少量(200cc以下)であれば以下のお酒をおすすめします。

・卵酒……日本酒200ccを約3分沸騰させ40度程度まで冷まします。「砂糖を加えた生卵」を溶き、日本酒に入れてかき混ぜればできあがりです。

卵のタンパク質の栄養とお酒の保温・リラックス効果を得られます。殺菌・保温の作用がある「生姜」を加えれば風邪に効きます。

・ホットワイン……ワイン200ccを約3分沸騰させ40度程度まで冷まします。殺菌作用のあるはちみつや解熱鎮痛作用のあるシナモンで味を調えると風邪にも効果があります。

ダイエットをしている時のアルコール摂取には悪影響が多い

アルコール摂取には各種のダイエット効果を低下させる作用もあり、太りやすくなります。

お酒を飲むと、なぜダイエットが失敗しやすくなるのかの理由を説明します。

酒粕とカロリー、ダイエットの関係については、本サイトの「甘酒の飲み過ぎは太る?原料による成分・カロリーの違いや飲み過ぎによるデメリットについて」で詳しく説明していますのでぜひお読み下さい。

アルコール(お酒・原料)のカロリーの問題

アルコール飲料には「アルコール自体のカロリー(1gあたり7kcal)」と「原材料由来のカロリー」があります。

三大栄養素のカロリーは炭水化物(糖質)で4kcal/g、タンパク質は4Kcal/g、脂質は9Kcal/gで、アルコールは相対的に高カロリーです。

ビール1缶350mlは140kcal、中ジョッキ500mlは200kcalで、白米(1杯270kcal)を食べるのと変わらない高カロリーですが、アルコール自体のカロリーは「エンプティーカロリー」で、体に肥満として蓄積しないカロリーとされています。

○エンプティーカロリー……アルコールのカロリーは優先的に代謝・排出されて熱エネルギーになるが、脂肪・グリコーゲンとして蓄積することはない。タンパク質・ビタミン・ミネラルなど栄養素を含まない空っぽのカロリーのことだが、健康に良いわけではない。

ビールや日本酒などのアルコール飲料には、アルコールとは別の「糖質(原料の穀物)に由来するカロリー」が含まれるので、アルコールがエンプティーカロリーでも大量に飲めばカロリーオーバーで太ります。

ビール100mlにはアルコールの27kcalと糖質の13kcalが含まれ350mlで140kcalとなりますが、アルコール分の約94kcalは脂肪蓄積には関係しません。

アルコール摂取で脂肪が蓄積されやすくなる

肝臓でアルコールは他の栄養素よりも優先的に代謝されるので、脂肪の分解・燃焼が後回しになり、結果として血液中の中性脂肪が増えて脂肪細胞に蓄えられやすくなります。

アルコール代謝時に産生される「アセチル補酵素A(アセチルCoA)」にも、脂肪酸(中性脂肪の材料)の生成を増加させる作用があり、慢性的な大量飲酒は「脂肪肝」の原因になります。

肝臓のアルコール分解には大量の水分が必要ですが、お酒は利尿作用があるので水分不足になり、さらに脂質・糖質の代謝が後回しにされます。

結果、脂肪細胞に脂肪が蓄積しやすくなります。

お酒を飲む時は肝臓でのアルコール代謝をスムーズに行うため、アルコール以外の水分も取った方が、脂質含む栄養素の代謝(消費)が進みやすくなります。

アルコール摂取で食欲が増しやすくなる

肝臓で優先的にアルコールを代謝している間、肝臓にグリコーゲンなど栄養が蓄えられないので血糖値も上がりにくくなり、「満腹感」を感じにくくなります。満腹感を感じにくいので食べ過ぎてしまうのです。

アルコールには血行改善効果があり、胃液の分泌を増やすので食欲も増進します。

アルコールは脂肪細胞が分泌する食欲抑制ホルモン「レプチン」を減少させる作用があり、レプチン濃度が低下して過食になりやすいのです。

アルコールで食欲が増進すると、高カロリーなおつまみや濃い味付けの料理(脂っこい・塩辛い)を好むようになるので、食べ過ぎてダイエットが失敗しやすいのです。

アルコール摂取で基礎代謝・筋肉が落ちやすくなる

成人の1日の基礎代謝量は男性で約1500kcal、女性で約1200kcalですが、アルコール摂取でこの基礎代謝量は低下します。

アルコール摂取は、男性ホルモンで筋肉成長作用のある「テストステロン」の分泌量を減らし、筋肉を分解し減少させる作用のある抗ストレスホルモン「コルチゾール」を増やします。

基礎代謝のカロリー消費の多くは「筋肉」で行われるので、アルコールで筋肉量が減少すると必然的に基礎代謝も落ちて太りやすい体質になるのです。

太りにくいとされるお酒の種類

「ビール・日本酒・ワイン」など醸造酒は、原料に糖質の穀物・果実が使用されているので太りやすいお酒です。

アルコール以外の穀物由来のカロリーが余り含まれない「太りにくいとされるお酒」には以下のような蒸留酒がありますが、アルコール度数が高いのでアルコールの悪影響は残ります。

・焼酎(お湯割り)

・ウイスキー

・ブランデー

・ウォッカ

・糖質ゼロ・糖質オフのお酒(ビール)

適量のお酒が持つ効果

アルコールは「脳機能の麻痺・アルコール関連の病気・肝臓のダメージ・風邪の時の免疫力の低下・太りやすい体質になる」など悪影響が多いですが、適量(たまに飲む・1~2日にビール350ml未満)なら以下のような好ましい効果も期待できます。

甘酒の持つ効果効能のすべてについて、本サイトの「甘酒の効果が凄い!ダイエット・美容・健康に効く!」で詳しく解説していますのでぜひお読み下さい。

アルコールには「気分転換・リラックス・コミュニケーション促進」の効果がある

アルコールには大脳皮質の抑制を解除する作用があり、ほろ酔い程度の飲酒なら、「気分転換・リラックス」の効果を得られます。

普段の社会生活や人間関係で抑圧しすぎている欲求・感情を解放する事で、ストレス解消効果が期待できるのです。

感情の抑制が取れて陽気な人柄になり、他者との打ち解けたコミュニケーションが促進されやすくもなります。

アルコールには「血流改善・冷え性改善」の効果がある

アルコールは血管を拡張して血液の流れを良くするので、「血流改善」によって体が温まりやすくなります。

血流が改善して体温が高くなる事によって、「冷え性改善・疲労回復・風邪予防の効果」を得やすくなります。

アルコールには「新陳代謝の促進・美容改善」の効果がある

甘酒には「ビタミンB群・アミノ酸・酵素・オリゴ糖・食物繊維・コウジ酸」などの作用による「美肌・美髪・美白の美容効果」があります。

甘酒の栄養成分は、新陳代謝促進や皮膚・粘膜の修復、デトックスによって美容に良い影響をもたらすのです。

ワインや日本酒にも「酵素・アミノ酸・ビタミン・ミネラル」が含まれ、肌の新陳代謝を促進して皮膚のターンオーバーを正常化してくれます。

ビールの原料のホップ(アサ科の植物)にも「フィストロゲン」という女性ホルモンに似た成分やポリフェノールが含まれ、白髪・抜け毛を予防したり老化を抑制したりする効果があります。

甘酒とアルコールについてのまとめ

甘酒には「米麹の甘酒」「酒粕の甘酒」があります。米麹の甘酒はノンアルコールですが、酒粕の甘酒は約1%以下のアルコール分を含みます。

甘酒は法律的にも実質的にもアルコール飲料ではない「ソフトドリンク」ですが、「妊婦さん・授乳中の母親・子供・車のドライバー」が飲む時は米麹の甘酒を選んだ方が、万が一の健康リスクや胎児への悪影響、飲酒運転を防ぐ事ができます。

アルコールが肝臓で「アルコール脱水素酵素(ADH)」「アルデヒド脱水素酵素(ALDH)」の働きで酢酸に分解され、最終的に水と二酸化炭素として排出されるアルコール代謝の仕組みについても詳述しましたが、アルコールは肝臓に大きな負担をかける物質です。

アルコールは酒酔い状態になれば理性的な抑制がなくなり、急性アルコール中毒やアルコール依存症末期になれば死亡する危険もあります。

慢性的に大量飲酒すれば、脂肪肝になって段階的に肝機能が破壊されたり、脳自体が萎縮したり発がん率が上がったりする恐れもあり、アルコールは基本的に「毒物」としての性質を持っています。

一方、アルコール飲料は適量を飲むのであれば、「リラックス・ストレス解消・コミュニケーション促進・血流改善」のような好ましい効果もあるので、大人が飲酒する場合は「酒粕の甘酒」も含め、「心身の健康を壊さない節度のある飲み方・周囲や社会に迷惑をかけない良識のある飲み方」を心がけるようにして頂きたいと思います。

 
 

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