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甘酒の栄養成分と効果がすごい!米麹の甘酒と酒粕の甘酒の栄養の比較

甘酒   5,746 Views

甘酒は甘くて美味しい味が大勢の人に好まれるだけでなく、甘酒に含まれる栄養成分の働きによって、毎日適量の甘酒を飲むことで「健康・美容・ダイエットの効果」を得られるメリットがあります。

江戸時代にはすでに甘酒に含まれる豊富な栄養の効果効能が注目されていて、「夏バテ防止」に効く「夏の栄養ドリンク」として、庶民にも広く甘酒が飲まれていました。

「米麹(こめこうじ)」「酒粕(さけかす)」から作られる甘酒には、「ブドウ糖・ビタミンB群・酵素・アミノ酸・オリゴ糖・食物繊維・コウジ酸・ミネラル」などの栄養がバランス良く豊富に含まれています。

この記事では、米麹や酒粕から作られる甘酒の栄養素・栄養価とその効果効能を網羅して分かりやすく説明しています。

オススメの甘酒の紹介や甘酒の効果的な飲み方、甘酒の栄養が糖尿病などの病気に与える影響についても紹介していますので、ぜひ最後までお読み下さい!

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Contents

甘酒は「飲む点滴」「飲む美容液」と呼ばれる栄養豊富な甘味飲料

甘酒はその栄養成分が医療用の点滴の成分にも似ていて、「疲労回復・滋養強壮・水分補給」の効果が期待できることから「飲む点滴」と呼ばれます。

ソルデムなど医療用点滴の成分である「ブドウ糖・塩化ナトリウム・塩化カリウム・L‐乳酸ナトリウム」は甘酒の栄養成分と似ているので、風邪で体力が低下していたり食欲が無かったりする時には、甘酒を飲めば迅速に「栄養・水分の補給」ができます。

甘酒は自然由来の糖質(ブドウ糖)に加えて、ビタミンB群、塩分・カリウム・亜鉛などミネラルが含まれているので、点滴と同じく「風邪や疲労で虚弱体質になっている時」のスムーズな水分補給・栄養補給にぴったりなのです。

甘酒には、肌の新陳代謝を促進して角質細胞のターンオーバー(肌の生まれ変わり)を円滑にするビタミンB1、B2、B6が含まれ、パントテン酸、ビオチンが肌・髪・粘膜・毛根の傷つきを補修してくれるので「美肌・美髪の効果効能」も期待できます。

ビタミンB群は「炭水化物(糖質)・タンパク質・脂質のエネルギー代謝、脂質代謝による脂肪燃焼」を促進するので、炭水化物や脂質から合成された中性脂肪を脂肪細胞に取り込みにくくする「ダイエット効果」にもつながっています。

甘酒が含む食物繊維・オリゴ糖は、善玉菌を増やして大腸内に貯まった老廃物・毒素の排出を促進することで、腸内フローラ(腸内細菌環境)を正常化してくれます。

この腸内デトックス作用が「ニキビ・吹き出物の予防+脂質代謝の改善+ぽっこりお腹の改善」などの効果を生み出すのです。

これらの甘酒の栄養が持つ美容・ダイエットの効果から、甘酒は「飲む美容液」とも言われます。

 

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米麹から作る甘酒の「炭水化物・タンパク質・脂質の栄養価」とカロリー

米麹の甘酒(100ml)の「炭水化物・タンパク質・脂質の栄養価とカロリー」は以下のようになっています。

・炭水化物……18.3g

・タンパク質……1.7g

・脂質……0.1g

・カロリー量(エネルギー)……81kcal

米麹の甘酒も酒粕の甘酒も三大栄養素の栄養価は大きく変わらないのですが、酒粕の甘酒(100ml)は炭水化物の量がやや少ないので、砂糖なしでのカロリーは72kcalと少なめになります。

甘酒はエネルギー源のブドウ糖こそ多いですが、脂質を含まないヘルシーな甘味飲料で、補酵素のビタミンB群やアミノ酸・酵素、食物繊維・オリゴ糖など「健康・美容に良い栄養成分」を合わせて摂取することができます。

甘酒の栄養には「疲労回復・リラックス」の効果がある!

甘酒には、米麹のコウジ菌がお米(デンプン)を発酵・分解させる過程でできた「ブドウ糖」がたっぷりと含まれますから、速やかに血糖値を上げて体細胞のエネルギー代謝を促すことで「疲労回復」の効果を得られます。

甘酒が含むブドウ糖とビタミンB1とアミノ酸の組み合わせは、効率的な疲労回復を促しますが、まろやかな甘味の強いブドウ糖には心地よい満腹感とセットで精神的なリラックスを得られるメリットもあります。

甘酒のナイアシン(ビタミンB3)やパントテン酸(ビタミンB5)、ビタミンB6、葉酸(ビタミンB9)は、脳の中枢神経系の気分・感情・意欲の機能を正常に保つ役割を支えます。

甘酒は体・脳のエネルギー源として“疲れ”に効き、さらに「精神的なリラックス効果・抗ストレス効果」もあります。

甘酒が含むビタミンB群はやる気のでるアドレナリン、ノルアドレナリンを分泌し、セロトニンの調整をするGABA(ガンマアミノ酪酸)は精神状態をリラックスさせることで、「抑うつ・無気力・睡眠障害」になりにくくしてくれます。

 

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甘酒の栄養には「美肌・美髪」の効果がある!

甘酒のアミノ酸は、美しい皮膚(角質)を形成するタンパク質の材料となり、コウジ菌の代謝酵素の働きで皮膚の新陳代謝が促進され、新旧の角質細胞がターンオーバーで入れ替わりやすくなります。

甘酒が含むビタミンB2(リボフラビン)、B6も、皮膚の「正常なターンオーバー(28~56日周期の表皮の生まれ変わり)」を促進するので、皮膚を保湿して肌のハリ・ツヤ・弾力を高める「美肌効果」が期待できます。

甘酒のナイアシンやパントテン酸、ビオチンには「皮膚・粘膜・毛根の損傷や炎症の修復」の効果があり、食物繊維・オリゴ糖には「老廃物・毒素を排出する便秘解消」の効果があるので、「肌荒れ・ニキビ・吹き出物・口内炎」が治りやすくなります。

人の皮膚は「表皮・真皮・皮下組織」から構成され、皮膚の美的な外観を左右する表皮は内側から「基底層(きていそう)・有棘層(ゆうきょくそう)・顆粒層(かりゅうそう)・角質層(かくしつそう)」の4層構造になっています。

表皮の下にある真皮は「基質・コラーゲン・エラスチン・繊維芽細胞」からなりますが、甘酒が含むビオチンは真皮のコラーゲンの材料となるタンパク質の生成を促します。

甘酒のビオチンの美髪効果・コウジ酸の美白効果

ビオチンには、毛髪の毛表皮(キューティクル)を綺麗に整える「美髪の効果」「白髪・抜け毛の予防効果(毛髪育成の効果)」もあります。

コラーゲン合成には「ビタミンC」が必須ですが、甘酒にはビタミンCは含まれていません。

甘酒が含むパントテン酸は、ビタミンCのコラーゲン合成を促進するので、ビタミンCを多く含むイチゴやミカンなどの果物と一緒に甘酒を飲めば美肌の効果が強まるでしょう。

毛髪・爪は発生学的には「皮膚の一部」ですから、甘酒のビタミンB2、B6の新陳代謝促進によって、毛髪も正常なターンオーバーになって健康で綺麗な状態が保たれやすくなります。

基底層に多いメラノサイト(色素細胞)は紫外線によるダメージから皮膚細胞・DNAを守るために、チロシナーゼという酵素を用いてメラニンを生成しますが、このメラニンがシミ・そばかすの原因となります。

甘酒が含むコウジ酸は、酵素チロシナーゼを不活性化してメラニン生成を抑制することで「美白効果」を発揮しますが、美白効果をより実感するには、甘酒を飲むのではなく「甘酒を皮膚に塗ること」が有効とされます。

 

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甘酒の栄養には「アンチエイジング(老化防止)」の効果がある!

活性酸素には「細胞を有害物質から守る働き」「細胞を老化させる働き」の両面があり、活性酸素は必ずしも悪いものではないのですが、発生量が多いと老化を進める副作用が大きくなります。

ストレス・喫煙飲酒・睡眠不足・激しい運動・食品添加物・大気汚染などで「活性酸素」は増えますが、活性酸素による細胞の酸化を抑えられれば老化の進行を遅らせられるのです。

ビタミンB群・酵素の代謝促進もアンチエイジングにつながるのですが、特に甘酒が含む「エルゴチオネイン」「フェルラ酸(ポリフェノールの一種)」には、高い抗酸化作用に基づくアンチエイジング(老化防止)効果があるとされます。

キノコなど菌類に含まれるエルゴチオネインは、ライ麦角菌 (Claviceps purpurea)から単離されたアミノ酸の一種で、ビタミンEの約7000倍の抗酸化作用がありアンチエイジングに有効です。

甘酒の栄養には「便秘解消」の効果がある!

甘酒の栄養であるオリゴ糖は、善玉菌(ビフィズス菌・乳酸菌)を増やして悪玉菌を減らすことで、腸内フローラ(腸内細菌環境)を正常化し、便秘を解消したり脂質代謝を促進したりします。

甘酒が含む食物繊維も、大腸の有害な老廃物・毒素を吸着しながら腸内フローラを改善して便秘を解消するので、デトックス(毒素排出)効果があります。

腸内環境を改善して便秘を無くせば、「ぽっこりお腹・太りやすい体質・体調悪化」を予防しやすくなるのです。

 

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甘酒の栄養には「ダイエット」の効果がある!

甘酒は炭水化物(糖質)のブドウ糖を多く含み、“100ml当たり81kcal”もゼロカロリーのお茶・ブラックコーヒーと比べれば高めです。

そのため、「甘酒はダイエットに向いてない・甘酒にダイエット効果はない」とする意見も多くあります。

しかし甘酒の「ブドウ糖(単糖類)」は、米麹のコウジ菌がお米のデンプンを発酵・分解して作り出した天然のブドウ糖ですから、砂糖(ショ糖)や果糖と比べ満腹感を得やすく、エネルギー代謝の効率は良いのです。

甘酒のブドウ糖は、短時間で満腹感を得られるので「食べ過ぎ・飲み過ぎ」を防ぎやすく、ビタミンB群や酵素によるエネルギー代謝促進で「中性脂肪(トリグリセリド)」が脂肪細胞に取り込まれにくいのです。

甘酒はブドウ糖だけでなく酵素・食物繊維を多く含むので、甘酒の糖質はデンプンのような多糖類に似た緩やかな消化吸収になりやすいと言われます。

甘酒のブドウ糖を含む糖質は白砂糖よりもエネルギー代謝で使われやすく、肥満の原因の中性脂肪になりにくいという説もあります。

甘酒の代謝促進のダイエット効果と2種類の脂肪細胞による太る仕組み

人間が炭水化物(糖質)や脂質の摂り過ぎで太る生理学的な仕組みには、「白色脂肪細胞」「褐色脂肪細胞」という2種類の脂肪細胞が関係しています。

「白色脂肪細胞(単胞性脂肪細胞)」は大型の脂肪滴を含み、脂質(脂肪)や炭水化物から合成された脂肪を内部に貯め込んで肥満の原因となる「貯蔵型の細胞」です。

「褐色脂肪細胞(多胞性脂肪細胞)」は小型・中型の脂肪滴を含み、細胞小器官が発達していて、脂質をエネルギーとして代謝・利用する「代謝型の細胞」です。

過剰に摂取した炭水化物(糖質)は、一部が肝臓や筋肉にグリコーゲンとして貯蔵されますが、貯蔵の限界量を超えると炭水化物は「脂質(中性脂肪)」に合成されて白色脂肪細胞の脂肪組織に取り込まれ、肥満の原因(脂肪細胞の肥大・増殖)になります。

甘酒はビタミンB1の持つ炭水化物の代謝促進作用で、余分に摂取した炭水化物を脂質・脂肪に合成させずに、エネルギーとして代謝する(=白色脂肪細胞に取り込まれる脂肪量を減らす)というダイエット効果を持ちます。

甘酒の栄養成分の「ビタミンB群・酵素・食物繊維」でダイエット成功

ダイエットに成功して健康的・美的な体型を手に入れるためには、炭水化物(糖質)や脂質(脂肪)を効率良くエネルギーに転換して燃焼させなければなりません。

「炭水化物の摂取量」が増えれば、糖質代謝を促進する「ビタミンB1の消費量」も自然に増えますが、特に甘酒のビタミンB群は「炭水化物・タンパク質・脂質の三大栄養素」の代謝を活性化するので、脂肪細胞に脂肪が蓄積しにくい体質づくりに効果があるのです。

甘酒にはコウジ菌由来の「100種類以上の酵素」が含まれるので、酵素の働きで甘酒の栄養素が効率的に消化吸収され、脂質もエネルギー(熱)として代謝されやすくなります。

甘酒の「オリゴ糖・食物繊維」も、腸内フローラと呼ばれる腸内細菌環境を改善し、老廃物・毒素を吸着して排出してくれるので、「便秘解消(便量増加による体重減少・ポッコリお腹改善)・脂質代謝の促進」でダイエットを成功に導きます。

なお、甘酒のダイエット効果については、本ウェブサイトの「甘酒のダイエット効果で成功する!痩せた方法とおすすめの作り方・飲み方」の記事で詳細に解説していますので、ぜひお読み下さい。

 

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米麹から作る甘酒は栄養豊富で「子供・妊婦」が飲んでも大丈夫

米麹から作る甘酒には、脳・筋肉の直接のエネルギー源となるブドウ糖がたっぷりと含まれていて、お米・米麹の食物繊維も多いので消化吸収が良いメリットがあります。

ブドウ糖やタンパク質(アミノ酸)を効率的に代謝してエネルギーに変換したり血液・筋肉を作ってくれたりする「ビタミンB群(補酵素)・酵素」も多く含まれるので、甘酒は「スーパーフード」として注目されています。

甘酒は甘くて美味しいだけではなく、健康・美容にも良いので、妊婦さんやお子さんでも「ぜひ飲んでみたいという人」が多いのではないかと思います。

でも「甘酒という名前」から、「甘酒はアルコールが入ったお酒なのでは?」という心配をされる方もいます。

アルコールによる胎児の脳神経系・身体の発育への影響が心配な妊婦さん、未成年者でお酒を飲んではいけない(急性アルコール中毒も心配な)子供さんは、甘酒を飲んでも大丈夫なのかということですが、「米麹・お米から作られた甘酒」はアルコール分ゼロなので、飲んでも大丈夫です。

「酒粕から作られた甘酒」の場合は、確かに市販品の甘酒で「ノンアルコール」と表記されていても、実際は「1%未満のアルコール分」が入っていることがあるので注意は必要です。

しかし1%未満のアルコール分であれば、法律的にも「ソフトドリンク(清涼飲料水)」の分類になるほど低いアルコール度数ですので、お子さんでも中学生以上くらいの年齢であれば少量(缶の甘酒・約180ml)を飲んでも、違法ではないですし健康被害もまずないでしょう。

妊婦さんの場合は、万が一の胎児の発育への悪影響(胎児性アルコール症候群)があってはいけませんから、「米麹から作ったアルコール分ゼロの甘酒」を選んで飲むようにして下さい。

赤ちゃんに甘酒を与える場合の注意点

米麹で作った甘酒(ノンアルコールの甘酒)はお子さんでも飲むことができますが、消化器官が未熟で消化・代謝の機能も弱い「1歳未満の赤ちゃん」に離乳食の一種として甘酒を与える場合は、特別な注意と配慮が必要になります。

赤ちゃんに甘酒を与える場合、離乳食後期の10ヶ月以降が適切な時期になります。

アルコール代謝をする肝機能が未発達な赤ちゃんには、「アルコール分が含まれる酒粕の甘酒(米麹の甘酒に酒粕のアルコールと風味をプラスした甘酒製品)」を与えないように気をつけましょう。

市販品の甘酒でメジャーな「森永製菓の甘酒」は「米麹と酒粕から作った甘酒であること・アルコール分0.2%未満であること」が明記されていますから、「赤ちゃんには不向きなアルコールを含む甘酒」ですので注意して下さい。

1歳前後の赤ちゃんに甘酒を与えること自体は大丈夫ですが、「米麹・お米・塩分だけを原材料とした甘酒(米麹で手作りが一番安全です)」「アルコール分0%・砂糖や添加物が不使用」のものを選ぶようにしましょう。

生後10~12ヶ月でまだ小さい時は、「お湯・牛乳などで十分に薄めた重湯のような甘酒(甘酒が濃いと小さな赤ちゃんはむせたり吐いたりしやすい)」から飲ませ始めた方が良いでしょう。

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甘酒の栄養成分と効果・効能

甘酒には非常に多くの栄養成分が含まれていますが、ここではそれぞれの栄養成分が持つ効果・効能を説明します。

甘酒の栄養として含まれる炭水化物(ブドウ糖)の効果・効能

甘酒の栄養である炭水化物(ブドウ糖)は、身体・脳を機能的に動かすエネルギー源として重要で、特に人間の脳・赤血球にとっては「唯一のエネルギー源」となっています。

甘酒が含むお米のデンプン由来の「ブドウ糖(単糖のグルコース)」は、まろやかな甘さが美味しいだけではなく、速やかに血糖値を上げて脳と体の活動性を高める「疲労回復」の効果があります。

ブドウ糖を適切に摂取できれば、脳の「思考力・集中力・リラックス感」が高まって仕事・勉強がはかどる効果を期待でき、さらに血糖値の上昇が早くて満腹感を感じやすいので「食べ過ぎ・肥満の予防」にも役立ちます。

甘酒の栄養の「ブドウ糖(グルコース)」は、砂糖の「ショ糖(スクロース)」や果物の「果糖(フルクトース)」より、即効性のある太りにくいエネルギー源として優れています。

 

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甘酒の栄養として含まれるビタミンB群の効果・効能

甘酒には「ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン」の8種類のビタミンB群が全て含まれ、「新陳代謝(三大栄養素のエネルギー代謝)・疲労回復と食欲増進・皮膚と粘膜の修復・免疫力向上・抗酸化作用(老化防止)・脳機能の正常化」等のさまざまな効果を発揮しています。

甘酒が含むビタミンB群は、身体の健康と活力、精神の安定と意欲増進、美容(美肌美髪・ダイエット)にとって欠かせないものです。

特に甘酒ではブドウ糖と糖質代謝を促進するビタミンB1を一緒に取ることで、スピーディーな「疲労回復・滋養強壮・思考力アップ」を実感しやすくなります。

ビタミンB1、B2、B6は「炭水化物(糖質)・タンパク質・脂質」の代謝を促進してエネルギーを取り出し疲労回復や脳機能(神経伝達活動)の正常化を進めてくれますし、タンパク質から筋肉・血液を生成してくれます。

甘酒のビタミンB群には、ナイアシンやパントテン酸、ビオチンなど「皮膚・粘膜・毛根の損傷修復」に効果があるものも含まれ、脂質代謝促進によって太りにくくなります。

甘酒に含まれる酵素の効果・効能

甘酒は、麹菌がお米の発酵過程で作った「100種類以上の酵素」を含みます。

酵素は生体の化学反応の触媒となるタンパク質で、心拍・消化・呼吸・免疫・肌のターンオーバーなどすべての生命活動・基礎代謝(栄養素のエネルギー変換)を支えている重要なものです。

酵素には「消化酵素・代謝酵素・食物酵素」がありますが、甘酒には「アミラーゼ・プロテアーゼ・リパーゼ・セルラーゼ」などの酵素が含まれ、食べ物の栄養素を効率的に分解して消化吸収を助けてくれます。

生理学的には「酵素食品(甘酒・生の野菜果物のローフードなど)」を食べても胃でタンパク質として消化されるので、体内で「酵素の活性」は維持できないのですが、甘酒・ローフードの酵素食品を取ることに意味がないわけではありません。

酵素食品には「発酵で生成された吸収しやすい栄養素(アミノ酸・タンパク質)を多く含む+胃腸の負担が軽くなる」というメリットがあり、消化吸収されたアミノ酸が「体内で酵素として再合成される可能性」が高いからです。

 

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甘酒の栄養として含まれるアミノ酸の効果・効能

甘酒には、「トリプトファン・バリン・ロイシン・イソロイシン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・スレオニン・ヒスチジン」の必須アミノ酸9種をはじめ多くのアミノ酸が含まれます。

必須アミノ酸は体内で合成できないので、食品から摂取する必要がありますが、甘酒を飲めば9種類全ての必須アミノ酸を摂れるのです。

タンパク質の材料のアミノ酸は、健康な身体を構築する成分(人体は全20種類のアミノ酸で構築)であり、「筋肉・皮膚・血管・臓器」などの新しい細胞の形成や新陳代謝に欠かせません。

甘酒が含む「アルギニン・グルタミン・シスチン・システイン」のアミノ酸は、免疫細胞を活性化させる効果があり、風邪・感染症に罹りにくくしてくれます。

アミノ酸の効果で有名なのは疲労回復(BCAA=バリン・ロイシン・イソロイシン)とダイエット効果(メチオニン・アラニン・プロリン)、美肌効果(セリン・プロリン・アスパラギン)ですが、快眠効果(トリプトファン)・抗酸化作用もあります。

甘酒の栄養として含まれるオリゴ糖の効果・効能

甘酒の栄養であるオリゴ糖は胃・小腸で消化吸収されることなく、大腸まで届いて善玉菌を増やしてくれる難消化性の糖質です。

甘酒には難消化性のオリゴ糖と食物繊維が含まれ、「善玉菌(ビフィズス菌・乳酸菌)を増やす+悪玉菌(大腸菌など)を減らす」という腸内フローラ改善効果があります。

腸内の細菌環境が良くなると、「体質改善・便秘解消・生活習慣病予防・肥満予防・免疫力上昇・美肌」などの効果を得やすくなります。

 

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甘酒に含まれるコウジ酸の効果・効能

甘酒の「コウジ酸」は、麹菌がお米を発酵させる過程で作り出す成分で、コウジ酸には「美白・抗糖化・抗酸化(抗老化)・消炎の作用」があり、美白化粧品にも使われています。

コウジ酸はメラニンの生成酵素チロシナーゼの活性を抑制することで「美白」の効果を発揮し、シミ・肝斑(かんぱん)・そばかすなど肌の色素沈着を防いでくれます。

抗糖化・抗酸化の作用を持つコウジ酸は、活性酸素(老化)によるシワ、糖化による肌の黄ばみを改善する効果も期待できます。

甘酒の栄養として含まれるミネラルの効果・効能

甘酒に含まれる「ミネラルの種類・効果」は以下のようになっています。

・ナトリウム……細胞外のナトリウムと細胞内のカリウムのバランスで細胞の水分・浸透圧を調節する。塩分・ナトリウムが濃くなりすぎると細胞膨張で血圧上昇が起こる。ブドウ糖・アミノ酸の栄養素の吸収を促進する。イオンポンプで正常な筋肉の収縮活動や神経伝達活動を維持する。

・カリウム……細胞外のナトリウムと細胞内のカリウムのバランスで細胞の水分・浸透圧を調節する。ナトリウムの排泄を促して血圧を下げる。イオンポンプで正常な筋肉の収縮活動や神経伝達活動を維持する。不足しやすいので野菜・海藻から積極的に摂取すべきである。

・カルシウム……骨・歯の材料(貯蔵カルシウム)となり骨粗鬆症を予防する。血液・筋肉・脳神経では「機能カルシウム」として、脳の正常な機能やストレス緩和(イライラの抑制)、血液凝固、ホルモン分泌を担う。マグネシウムとのバランスで神経活動を安定させる。大腸がんのリスク低下も注目される。

・マグネシウム……約300種類の酵素の働きをサポートしている。エネルギー代謝とビタミンBの保持をしている。筋肉・血液となるタンパク質合成を促進する。筋肉の正常な収縮と関係する。「血圧・体温・血糖値の適切な調整」を行っている。糖尿病・心臓病・脂質異常症に対して改善作用がある。

・鉄……鉄は赤血球のヘモグロビンに存在して、細胞・組織に酸素を運搬している。造血作用があり、貧血を予防する。骨や歯を丈夫にする。疲労回復の効果がる。タンパク質の代謝を促進する。不足すると鉄欠乏性貧血が起こりめまい・動悸・息切れの症状がでる。

・亜鉛……約300種類の酵素を活性化させる。新陳代謝を促進して正常な細胞分裂を助ける。味覚細胞を形成して味覚異常を予防する。精神状態を穏やかに安定させる。活性酸素を除去する抗酸化作用がある。胎児・子供の細胞の新陳代謝をサポートする。アルコールを分解する。精子を作る。インスリン作成をサポートし血糖値を下げる。

・銅……赤血球のヘモグロビン合成を助ける。活性酸素を抑制する抗酸化作用がある。各種の酵素を活性化させる。鉄の代謝を促進する。脳内の神経伝達物質の代謝を促進する。銅が不足すると貧血・動脈硬化・骨形成の異常のリスクがある。

・マンガン……骨・軟骨・皮膚の健康を維持する。神経細胞間の情報伝達をサポートする。インスリンの合成と関係して血糖値を調節する。活性酸素を抑制する抗酸化作用がある。月経前症候群(PMS)の症状を軽減する。生殖機能・脂質代謝と関係する。血液凝固因子を合成する。不足すると骨粗鬆症や高血糖、脂質代謝低下、肌荒れ、生殖機能低下のリスクがある。

・リン……リンは「骨のミネラル」と呼ばれ、カルシウムと結合して骨・歯を形成する。血液が酸性・アルカリ性に傾き過ぎるのを防ぐ。ビタミンB1・B2などのサポートをして糖質代謝を活性化する。心臓・肝臓の正常な機能の維持。脳・神経・心臓・筋肉など様々な組織にリンは存在する。菓子・加工食品等のリンの過剰摂取はカルシウムを排泄する。

なお、甘酒の各種成分が持つあらゆる効果効能については、本ウェブサイトの「甘酒の効果がすごい!ダイエット・美容・健康に効く!」の記事で詳しく解説していますので、ぜひお読み下さい。

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「米麹の甘酒」と「酒粕の甘酒」の栄養価の比較と違い

甘酒に「米麹の甘酒」「酒粕の甘酒」の2種類があることは知られていますが、この項目では「米麹の甘酒」と「酒粕の甘酒」の栄養価を比較してその違いを見ていきます。

一般に、米麹でお米を発酵させて作った甘酒の方が「ノンアルコール・砂糖不使用」で体に良いと言われ、「健康・美容・ダイエットの効果」も高いとされます。

しかし、実際は「酒粕の甘酒」にも優れた効果のある栄養は多く含まれていて、米麹の甘酒にないメリットもあるのです。

 

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米麹の甘酒の原材料となる「米麹」の栄養と量

米麹の甘酒を作る場合に原材料として使われる「米麹(100gあたり)」の主な栄養成分とその量は、以下になります。

・米麹のカロリー量(エネルギー)……286kcal

・米麹の甘酒100mlにした場合のカロリー量(エネルギー)……81kcal

・米麹の甘酒の炭水化物……18.3g

以下のカッコ内の数字は、米麹そのものではなく「米麹の甘酒」が含む栄養素の量です。

・タンパク質……14.9g(1.7g)

・脂質……1.5g(0.1g)

・ビタミンB1……0.11mg(0.01mg)

・ビタミンB2……0.13mg(0.03mg)

・ビタミンB6……0.11mg(0.02mg)

・パントテン酸……0.42mg

・ビオチン……4.2μg

・葉酸……71μg(8μg)

・食物繊維……1.4g(0.4g)

・カリウム……61mg(14mg)

米麹の甘酒が持っている特徴

「麹」とは、米・麦・大豆など穀類を蒸してから寝かせ、コウジカビ(コウジ菌)を加えて繁殖・発酵させたもので、甘酒以外にも 味噌・お酒・醤油・みりんの原料として使われます。

「米麹の甘酒」が持つ特徴は以下のようになります。

・米麹で発酵させたお米に由来する「柔らかくてまろやかな甘味」があります。

・米麹の発酵作用でお米のデンプン(多糖類)が「ブドウ糖(単糖類)・オリゴ糖」に分解されます。

・米麹の発酵過程で、エネルギー代謝を促進して、肌・髪を美しくする「ビタミンB群」が生成されます。

・アルコールを含まないので、「妊婦さん・子供・お酒に弱い人・高齢者」も安心して飲めます。

・米麹とお米の費用が、酒粕の費用よりも割高です。

酒粕の甘酒の原材料となる「酒粕」の栄養と量

酒粕の甘酒を作る場合に原材料として使われる「酒粕(100gあたり)」の主な栄養成分とその量は、以下になります。

・酒粕のカロリー量(エネルギー)……227kcal

・酒粕の甘酒100mlにした場合のカロリー量(エネルギー)……72kcal,甘みのために砂糖10gを加えると110kcal,砂糖は大さじ1杯9gで約35kcal

・酒粕の甘酒の炭水化物……8.0g,甘味のために砂糖10gを加えると約18.0gで米麹の甘酒とほとんど変わらない。

・タンパク質……5.8g

・脂質……1.7g

・ビタミンB1……0.03mg

・ビタミンB2……0.26mg

・ビタミンB6……0.94mg

・葉酸……170μg

・食物繊維……5.2g

・カリウム……28mg

酒粕の甘酒が持っている特徴

「酒粕」は日本酒の製造過程で産生されるお酒の搾りかすです。

日本酒は麹菌で蒸し米を発酵させた「米麹」に、さらに酵母菌を加えて二重に発酵させてお酒を搾り取るので、その搾りかすである酒粕は酵素・アミノ酸を多く含んでいます。

酒粕の甘酒が持つ特徴は以下のようになります。

・酒粕は日本酒の搾りかすなので、お酒独特の「ふくよかな良い香り」と「余韻を残す深いコク・風味」があります。

・麹菌と酵母の「二重発酵(ダブル発酵)」のプロセスを経るので、さまざまな種類の栄養素が凝縮されています。

・酒粕の甘酒は米麹の甘酒と同様、タンパク質やビタミン、ミネラル、食物繊維を含みますが、ブドウ糖のような糖分を含んでないので甘味はありません。

・二重発酵によってペプチドやアミノ酸、β-グルカン、葉酸などが多く含まれます。

・約1%未満のアルコール成分を含み、お酒の風味やコクが好きな人には非常に美味しくて酔いにくい甘酒です。

・砂糖を加えないと飲みにくいので、甘めにすると高カロリーになりやすい。

 

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「酒粕・酒粕の甘酒」の栄養と効果も米麹の甘酒に劣らずすごい!

酒粕の甘酒は「砂糖の追加・アルコール分」で高カロリーになりやすかったり、妊婦さんや子供、お酒に弱い人が飲めなかったりしますが、そういったマイナス要素を差し引いても十分にメリットのある豊富な栄養が含まれています。

酒粕の甘酒は米麹の甘酒よりも「ビタミンB群・タンパク質・食物繊維」などを多めに含み、さらにレジスタントプロテインやβ-グルカンの栄養成分によって「健康・美容・ダイエットの効果」を得られます。

酒粕のレジスタントプロテイン(Resistant protein)は、胃液の消化酵素で分解されにくい難消化性のタンパク質で、不溶性の食物繊維(セルロース)と同等以上の腸内フローラ改善を期待でき、便秘解消とダイエットに効果があります。

胃で消化されないレジスタントプロテインは小腸まで届くので、小腸内の残りカスである「脂質・油分・毒素」を吸着し、便にして大量に排出してくれるのでダイエットに効きます。

レジスタントプロテインには、肥満抑制作用だけではなく、善玉コレステロール(HDL)を増やして悪玉コレステロール(LDL)を減らす作用もあるので「動脈硬化予防」にもなります。

酒粕の甘酒には、肌(表皮)のセラミド成分の「スフィンゴ脂質」が含まれていて、「肌の保湿の向上(肌の潤い)」「メラニン生成の酵素チロシナーゼ抑制(美白)」の効果もあります。

酒粕の甘酒が含む「ペプチド」は、高血圧の原因となるホルモン「アンジオテンシンⅡ」を生成する酵素「ACE(エース)」の働きを阻害する作用を持ち、「血圧上昇予防」の効果が期待できます。

 

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「飲む点滴の甘酒」と「カロリーメイトのドリンク」の栄養の比較

飲む点滴と呼ばれる甘酒ですが、日本の栄養補助食品としてメジャーな「カロリーメイトのドリンク(大塚製薬)」と栄養を比較するとどのような違いがあるでしょうか?

カロリーメイトのドリンク(100ml当たり)の栄養素と量を表示すると以下になります。カッコ内の数字は、甘酒が含む栄養素の量です。

エネルギー(カロリー量)……100kcal(甘酒は81kcal)

炭水化物……14.3g(18.3g)

タンパク質……5.0g(1.7g)

脂質……2.2g(0.1g)

食物繊維……1.25g(0.4g)

ナトリウム……145mg(60mg)

カリウム……70mg(14mg)

カルシウム……35mg(3.0mg)

マグネシウム……12.5mg(5mg)

鉄……0.65mg(0.10mg)

リン……50mg(21mg)

ビタミンA……112.5μg(0μg)

ビタミンB1……0.25mg(0.01mg)

ビタミンB2……0.30mg(0.03mg)

ビタミンB6……0.25mg(0.02mg)

ビタミンC……20mg(0mg)

ビタミンD……1.25μg(0μg)

ビタミンE……2.00mg(0mg)

ナイアシン……2.75mg(0.20mg)

葉酸……50μg(8μg)

甘酒の栄養だけでは「夏バテ」は予防できない

江戸時代には、甘酒は「夏バテ防止」の目的で飲まれ、夏バテや熱中症になりやすい夏のエナジードリンクのような位置づけにありました。

しかし上記した「甘酒とカロリーメイトの栄養素の比較」でも分かるように、甘酒は夏バテ防止の疲労回復(糖質・脂質のエネルギー代謝)に役立つビタミンB1、B2、B6の量が不足しています。

熱中症対策で「筋肉・意識の正常な働き(イオンポンプ)」を維持して、効率的にエネルギー代謝をするために必要なナトリウムとカリウムの電解質も足りないので、他の塩分や野菜・果物・海藻で補った方が良いでしょう。

甘酒の栄養バランスは素晴らしいのですが、甘酒は「完全栄養食」ではないので、甘酒だけ飲んでいれば「夏バテ・熱中症にならない」とまでは言えないのです。

 

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甘酒と韓国のマッコリの栄養・特徴の違い

韓国の「マッコリ」は、アルコール分6~8%ある伝統的などぶろくに似たお酒(濁り酒)で、アルコールゼロの甘酒とは異なる飲み物です。

マッコリは韓国語で「粗く濾した酒」の意味ですが、マッコリの甘味も麹菌が糖化した米の甘味なので、甘酒の甘味の感じと似ていることもあります。

マッコリは米・麦の穀類を蒸して、麹と水を混ぜて発酵させた韓国のお酒で「甘味・酸味・炭酸発泡の喉越し」が特徴ですが、日本の甘酒はよほど発酵させないと酸味はなく炭酸発泡もありません。

マッコリは乳酸菌の発酵や酸味料の追加で「酸味」がでて、酵母のアルコール発酵で「炭酸の泡」がでてきます。

マッコリの栄養学的な特徴は、低カロリー(100g当たり46kcal)なのにビタミンBやビタミンC、タンパク質、ミネラルがバランス良く含まれていることです。

マッコリは麹菌・乳酸菌・酵母が活動する発酵飲料なので「代謝促進による美肌・美髪・ダイエットの美容効果」が期待でき、米・麦に由来する食物繊維と乳酸菌が多いので「腸内フローラ改善」の効果もあります。

しかしマッコリはアルコール飲料なので、甘酒と比べるとアルコール分解に酵素が費やされ脂質代謝が弱まるので、お酒でない甘酒の方が美容・ダイエットの効果は高くなるでしょう。

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甘酒の栄養と病気に対する影響

甘酒が含む栄養は、各種の病気や健康悪化を改善する効果・効能を持っていますが、糖尿病・アトピー性皮膚炎については一定の注意が必要となります。

この項目では、甘酒の栄養素の効果が風邪・糖尿病をはじめとする各種の病気に対して、どのような影響をもたらす可能性があるのかを説明していきます。

甘酒の栄養成分と風邪予防の効果

風邪は正式には「風邪症候群」と呼ばれますが、主にウイルス・細菌が「上気道(喉・鼻・気管支・肺)」に感染して、「発熱・頭痛・喉の痛み・鼻水・くしゃみ・咳・寒気・下痢」などの症状がでてきます。

甘酒に風邪を直接治す抗ウイルス効果はさすがにありませんが、風邪をひいて食欲がなくて体力が落ちている時は、甘酒のブドウ糖とビタミンB1が迅速なエネルギー代謝を促進し、「疲労回復・食欲増進の効果」を発揮します。

風邪をひいて食欲が低下して弱っている時は、飲みやすい口当たりの甘酒が「効率的な水分補給・栄養補給・消化促進」に役立ち、ブドウ糖の代謝促進による体温上昇も抵抗力を高め症状を緩和します。

甘酒のビタミンB群やアミノ酸(アルギニン・グルタミン・シスチン・システイン)は、免疫細胞を活性化して免疫力を高めるので、冬場に風邪予防の効果を期待できます。

ブドウ糖に加え、甘酒が含む「BCAA」と呼ばれるバリン・ロイシン・イソロイシンのアミノ酸にも疲労回復効果があります。

オリゴ糖・食物繊維による「腸内フローラの改善」も、食べ物の消化吸収効率を良くして風邪を予防する免疫力を高めてくれます。

 

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甘酒の栄養成分と糖尿病への影響

甘酒はブドウ糖を多く含んでいて短時間で血糖値を上げますが、糖尿病の人が甘酒を飲んでも健康に問題はないのでしょうか?

甘酒のブドウ糖(単糖類)は血糖値を急速に上昇させるので、インスリンの働きがほとんどない重症糖尿病の人は、強い眠気に襲われたり意識を失ったりするリスクはあります。

糖尿病の人もカロリー制限の範囲内であれば、甘味飲料を一切飲んではいけないわけではないので、甘酒を少量飲んで血糖値上昇による体調の異常がなければ、直接的な健康被害のリスクは低いでしょう。

糖尿病の改善効果が期待されているのは、「米麹の甘酒」ではなく「酒粕の甘酒」です。

愛媛大学医学部の奥田教授の研究で、酒粕の甘酒に「インスリン類似の血糖値を下げる作用を持つ物質(脂肪細胞を分解するホルモンを抑制する物質)」「デンプンをブドウ糖に分解するαアミラーゼを抑制する物質」が含まれていることが分かり、酒粕が糖尿病の予防・改善につながるのではないかと言われています。

甘酒が含む酵素・オリゴ糖・食物繊維が腸内環境を改善し、ブドウ糖の吸収と血糖値の上昇速度を緩やかにするので糖尿病に良いという仮説もありますが、医学的エビデンス(科学的根拠)は不十分です。

糖尿病の人は必ずかかりつけの医師に相談して、甘酒を飲んでも良いか確認してから飲むようにして下さい。

糖尿病とはどんな病気か?糖尿病の症状・原因・治療

糖尿病は「先天的な体質要因(1型)・生活習慣要因(2型)」によって、膵臓からのインスリン分泌が抑制され、慢性的な高血糖状態が続くようになる病気です。

メタボリックシンドローム(肥満体型)は糖尿病リスクを高めます。糖尿病は血糖値300~400mg/dlから「多尿・頻尿・異常な喉の渇き(大量の水分摂取)」など自覚症状がでてきます。血糖値500mg/dl以上「嘔吐・意識の異常・昏睡」など重症化のリスクがあります。

高血糖になると、浸透圧で細胞から血液に水分が移動しやすくなり、「尿量・排尿回数」が増えて「脱水症状(喉の渇き・大量飲水)」が起こります。血液の水分が増えると高血圧(心筋梗塞・脳卒中のリスク)にもなります。

糖尿病はインスリンが不足して、血中のブドウ糖をエネルギーに変換しづらくなり、「疲れやすさ・だるさ」の症状が出ます。

ブドウ糖の代わりに脂肪をエネルギー源として代謝するので「食べても太らない・激やせ」の症状が出ることもあります。

糖尿病は悪化すると血管・神経・意識の障害が出ますが、「腎不全(人工透析)・失明・手足の壊死・心筋梗塞」など恐ろしい合併症の多い病気です。

糖尿病の治療は軽症なら「食事療法・運動療法・生活指導」になりますが、重症化すれば「インスリン注射・入院治療・各部の外科手術」を行う必要がでてきます。

 

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甘酒の栄養成分とアレルギー疾患(アトピー性皮膚炎)への影響

アレルギー疾患はアレルゲンに対する免疫の過剰反応で、「皮膚・粘膜(鼻・喉・目)」に炎症症状が出る疾患で、アトピー性皮膚炎や花粉症がよく知られています。

アトピーは「皮膚の炎症・かゆみ・発赤・湿疹+外見の悪化」に苦しめられるアレルギー疾患ですが、甘酒のビタミンB群(ビオチン・パントテン酸)の皮膚・粘膜の修復効果やオリゴ糖・食物繊維の腸内フローラ改善によってアトピーが根本的に治るかというと難しいのです。

アトピーは「糖質の過剰摂取」「炎症の起こりやすい体質」につながりやすいので、甘酒の糖質で肌の湿疹・炎症・赤みが出やすくなっていないかチェックすることも必要です。

甘酒のブドウ糖は、アトピーの人の腸内で悪玉菌(カンジダ菌など)を増やし皮膚症状を悪化させるリスクもあります。

しかし月桂冠総合研究所の研究では「酒粕の甘酒」に、「免疫グロブリン(免疫過剰反応の原因物質)」を生成する酵素カテプシンBの働きを阻害する物質が含まれていると発表されていて、今後の臨床研究の進展が期待されます。

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オススメの甘酒と甘酒の効果的な飲み方

甘酒の持つ各種の効果・効能(健康・美容・ダイエットの効果)を十分引き出すためには、どのような種類の甘酒を選んで飲めば良いのでしょうか?

この項目では、オススメの甘酒の種類・栄養・効能と甘酒の効果的な飲み方について紹介していきます。

火入れ(加熱殺菌)をしていない「生甘酒」がオススメ!

タンパク質の酵素とビタミンB群は熱に弱いので、加熱殺菌していない「生甘酒(温度60℃以下を維持して作った甘酒)」の方が消化吸収に良くて、「疲労回復・美肌美髪・ダイエットの効果」を得やすいのでオススメです。

甘酒を手作りする時も、発酵過剰で味が酸っぱくなるのを防ぐために「火入れ(酵素の働きを止める加熱処理)」をすることはありますが、市販の甘酒の多くは加熱処理されていて酵素・ビタミンの活性が失われやすいのです。

甘酒の効果を十分に得るには、温度60℃以下を維持した「生甘酒」を手作りして、24時間以内を目安に早めに飲みきるようにして下さい。

 

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白米より栄養豊富な「玄米甘酒」がオススメ!

玄米は籾殻(もみがら)を取り除いただけの糠・胚芽のついた雑穀米で、精白した白米より「ビタミン・ミネラル・食物繊維」の栄養を多く含みます。

玄米は、血糖値の上がりやすさを示すGI値(グリセリック・インデックス)が低い「低GI食品」で、糖質が脂質として吸収されにくいのでダイエットに向きます。

玄米で「米麹の甘酒」を作ると、食物繊維と共に糖質がゆっくり消化されるので血糖値上昇が緩やかになります。

ビタミンB群やミネラル類が玄米には多く含まれていて、「疲労回復・美肌美髪・ダイエットの効果」も白米より高いのです。

玄米甘酒は「美容・ダイエット・アンチエイジング」の効果がある

玄米甘酒には表皮のターンオーバーを正常化させ、健康な皮膚・髪・粘膜を保つ「ビタミンB群(B6・ビオチン・パントテン酸)」が豊富に含まれ、美容効果が高くなっています。

低GI食品の玄米甘酒は、食物繊維を多く含む難消化性の食品なので、「血糖値の上昇が緩やか・腹持ちがいい」の特徴があり、脂肪の蓄積と食べ過ぎを防いでダイエットを成功しやすくします。

玄米が含むγオリザノールは、脂肪の多い高脂肪食に対する食欲を低下させるダイエット向きの作用があります。

玄米甘酒は、植物由来のフィトケミカル「フェルラ酸」を含むので、脳機能を若々しく保ち認知症を抑制する脳のアンチエイジング効果を期待できます。

 

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オススメの市販の甘酒の特徴!

市販品の甘酒飲料は、「酵素による味の変質」を防ぎ「安全な衛生管理・保存」を維持するため、「熱処理(100℃近い高温)の殺菌」をして酵素の活性を無くしています。

その結果、市販の甘酒は熱に弱いタンパク質である「酵素・アミノ酸」が変質したり消失したりしている恐れがあります。

生理学では、酵素・アミノ酸は胃でタンパク質として消化吸収された後に「酵素・身体の材料」として再合成されると考えられるので、加熱処理をしても甘酒の栄養効果はある程度得られます。

オススメする市販の甘酒の選び方は以下になります。

・アルコールが苦手な人、妊婦・子供は、「米麹・お米」から作られた甘酒を選ぶ。

・お米由来のブドウ糖だけが入った「砂糖未使用」の甘酒を選ぶ。

・人工甘味料・添加物・保存料・着色料が加えられていない甘酒を選ぶ。

・可能であれば、酒蔵・味噌屋が製造している加熱処理をしていない「生甘酒」を選ぶ。

森永製菓の甘酒の栄養価と特徴

市販の甘酒飲料としてもっともポピュラーな商品に、森永製菓が1974年から缶入りで販売している「甘酒」があります。

森永製菓の甘酒のおいしさの秘密は、「酒粕」と「米麹」を絶妙にブレンドすることで、酒粕のコクのある風味と米麹の優しい甘さを両立させたことにあります。

法律的には清涼飲料水ですが、森永の甘酒は酒粕を使っているので、0.2%未満のわずかなアルコール分が含まれています。小学生以上の子供が飲んでもまず問題ないですが、小さなお子さんや妊婦さんは注意が必要です。

森永製菓の甘酒の栄養価は以下になります。

甘酒100g当たり

カロリー……64kcal

タンパク質……0.8g

脂質……0g

炭水化物……15.1g

ナトリウム……73mg

原材料は「砂糖・酒粕・米麹・食塩・酸味料」です。

森永製菓の甘酒ラインナップには、缶入りの「甘酒・甘酒しょうが・冷やし甘酒(190g)・パック入りの甘酒(1000ml)」「フリーズドライの甘酒・甘酒しょうが(4袋入り)」「粉末タイプの甘酒」など色々な商品があります。

「森永のやさしい米麹甘酒(125ml)」は酒粕未使用でアルコール分ゼロなので、妊婦さん(授乳中の人)・子供も安心して飲めますよ。

市販のフリーズドライ甘酒の栄養価

市販の甘酒には、森永製菓の甘酒で「フリーズドライ(乾燥凍結)の甘酒(アルコール分0.2%未満)」も出ています。

森永製菓の「フリーズドライの甘酒」の栄養価は以下になります。

フリーズドライ1袋(標準13.5g)当たりの栄養価

カロリー……52kcal

タンパク質……1.2g

脂質……0.2g

炭水化物……11.4g

食塩相当量……0.25g

原材料は「酒粕・米麹・砂糖・水溶性食物繊維・食塩・人工甘味料(アスパルテーム・L−フェニルアラニン化合物)」です。

カロリー量だけを比べると、缶入りの甘酒よりフリーズドライの甘酒はカロリーが低く、ヘルシーでダイエットにも良さそうなのですが、フリーズドライには人工甘味料のアスパルテーム・L−フェニルアラニン化合物、食塩が含まれているので一定の注意が必要です。

フリーズドライ甘酒が含むアスパルテームの安全性について

アスパルテーム・L−フェニルアラニン化合物は、アミノ酸のアスパラギン酸とフェニルアラニンのメチルエステルが結合したもので、砂糖の約200倍の甘味があるのに低カロリーという特長が注目され、ゼロカロリー飲料などに良く使われています。

体内で消化・吸収されず血糖値も上げないので、味の素のパルスイートなどは、糖尿病の人でも摂取可能な人工甘味料とされています。

深刻な健康被害の問題があるのはフェニルアラニンを体の中で代謝できない「フェニルケトン尿症」の人ですが、海外では発がんリスクの報告もあるので大量摂取には注意が必要です。

アレルギー疾患や睡眠障害、うつ病、心疾患などの副作用を指摘する声はあるのですが、因果関係は明らかではありません。

米国食品医薬品局(FDA)や日本の厚生労働省は、毒性試験・臨床試験の研究結果から人工甘味料のアスパルテーム・L−フェニルアラニン化合物に急性・慢性の健康被害のリスクはないとして認可しており、すでに多くの製品に使われている歴史も長いので、大量摂取(体重1kg当たり40mgが目安)しなければ大丈夫でしょう。

 

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甘酒の飲み方:甘酒はいつ飲むのが良いのか?

甘酒の効果を多く引き出すためには、「朝」に飲むことをオススメします。

朝起きてから30分後に飲むと、ブドウ糖による速やかな血糖値上昇によって、1日のスタートに必要なエネルギー(栄養源)を迅速にチャージでき、適度な満腹感と集中力・思考力の高まり(脳機能の回復)も実感できるからです。

朝食を甘酒に置き換えて、サラダ・果物の低カロリーの朝食と一緒に飲めば、無理のないカロリー制限とビタミンB1、B2、B6による糖質・脂質の代謝促進で、「置き換えダイエット」に成功しやすくもなります。

寝つけない人や疲労感が強い人は、「夜(就寝の1~2時間前)」に1杯の甘酒を飲んでベッドに入るというのもオススメの飲み方です。

甘酒には、疲労回復が期待できるブドウ糖と糖質代謝促進のビタミンB1が豊富に含まれ、神経活動の興奮を抑制してくれるアミノ酸のGABA(ガンマアミノ酪酸)も含まれるので、疲れて早く眠りたい夜にはぴったりなのです。

 

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甘酒と温度:甘酒は電子レンジで温めて飲んでも良いのか?

酵素の活性を重視する「生甘酒」を推奨する立場からは、甘酒を温めて沸騰させることはやめるべきとなりますが、冷えた甘酒を電子レンジで温めて飲んでも良いのかの疑問があると思います。

生甘酒を電子レンジで温める場合は、できるだけ「60~65度以上」にならないように短時間の温めをすることが望ましいですが、600Wで30~90秒の範囲で様子を見ながら沸騰しない程度に温めると良いでしょう。

酵素の活性がある生甘酒を飲むと、健康・美容の効果が高くなりやすいと言われますが、酵素は胃でタンパク質として消化され再び酵素の材料になるので、「酵素による分解が進んで色々な栄養素が生成した後」なら、酵素の活性が熱で失われても、甘酒の効果は失われないという意見もあります。

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甘酒の栄養と効果効能についてのまとめ

甘酒に含まれる全ての栄養とその効果効能について、あらゆる角度から網羅的に詳しくお伝えしてきました。

甘酒は「飲む点滴・飲む美容液」と呼称されるほど「健康・疲労・美容・ダイエット」に効く様々な栄養成分を含んでいます。

特に、「ブドウ糖・ビタミンB群・酵素・アミノ酸・オリゴ糖・食物繊維・コウジ酸」が相乗作用することで大きな効果を生み出しているのです。

この記事では「米麹の甘酒」「酒粕の甘酒」の栄養学的な違いにクローズアップして、今まで砂糖・アルコールの要因から否定的に言及されることが多かった酒粕の甘酒の持つ栄養成分の素晴らしさ(糖尿病など病気の改善効果に対する期待の高まり)についても解説しました。

オススメの甘酒や効果的な飲み方も紹介していますので、「甘酒の栄養と効果効能の関係」を正しく学びながら、健康にも美容にも良いおいしい甘酒をぜひ飲んでみて下さい!

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