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水出し紅茶のおいしい作り方・安全な飲み方とおすすめの茶葉

紅茶   7,183 Views

水出し紅茶のさまざまな特徴や役立つ情報を網羅しながら、おいしい水出し紅茶の作り方、水出し紅茶を安全に飲むための注意点などを分かりやすく説明します。

水出し紅茶を飲まれたことがある方にも、これから水出し紅茶を作ってみたい方にも参考になる情報が満載です。

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Contents

水出し紅茶とはどんな飲み物なのでしょうか?

紅茶はコーヒーと並ぶもっともポピュラーなカフェイン飲料として、世界中で大勢の人々に親しまれています。

最近、水出し紅茶というおいしい紅茶の作り方・飲み方が人気になっていることをご存じでしょうか?

紅茶は熱いホットティーあるいは冷たいアイスティーとして飲まれていますが、水出し紅茶はもっとも簡単に作ることのできるアイスティーと考えてもらえば分かりやすいと思います。

水出し紅茶はコールド・ブリュー・ティーとして認知されている

水出し紅茶とは、簡単にいえばお湯ではなく水で抽出された冷たい紅茶(アイスティー)のことです。

水出し紅茶には、一般的なお湯出し紅茶にない独特のすっきりした味わいや旨みがあり、特に温度・湿度が高くなる日本の不快な夏にぴったりの爽やかな飲み口が特徴になっています。

一般的に紅茶と聞いてイメージするのは、ティーバッグを熱湯に浸して抽出したり、茶葉(リーフティー)をポットに入れて熱湯を注いで蒸らしてから抽出したりして作るホットティーでしょう。

紅茶・コーヒーをお湯ではなく水で抽出するやり方は、日本だけでなく欧米でも広がりを見せており、英語では水出しのことを“cold brew(コールド・ブリュー)”と表記します。

コールド・ブリュー・ティーという表記は、リプトンなどが発売している日本の水出し紅茶専用のティーバッグの商品名にも使われています。

アイスティーの作り方でも、今までポピュラーな方法だったのは、ホットティーを作ってから氷や冷蔵庫で冷やすというやり方でした。

この記事では水出し紅茶のおいしい作り方からさまざまな役立つ情報までまとめて学ぶことができますので、ぜひお気軽に最後まで目を通されてみてください。

 

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「水出し紅茶」と「お湯出し紅茶(煮出し紅茶)」の違い

・水出し紅茶……水で抽出する冷たい紅茶です。茶葉を水に浸して一晩置くことが多いので、平均抽出時間が約5~10時間と長くなります。

水出し紅茶の味・香りの特徴は「旨み・甘味が強い+苦み・渋みが弱い+香りは弱めだが独自の香気がある・カフェイン含有量はお湯出し紅茶よりは少ない」となります。

・お湯出し紅茶(煮出し紅茶)……お湯(熱湯)で抽出する熱い紅茶です。平均抽出時間が約1~3分間と短くなります。

お湯出し紅茶の味・香りの特徴は「旨み・甘味が弱め+苦み・渋みが強め(抽出時間が長いほど苦み・渋みが強くなる)+紅茶の茶葉ごとの特徴ある香りが湯気と共にふわりと立ちのぼる・カフェイン含有量は水出し紅茶よりは多い」となります。

ミルクティーに合う煮出し紅茶の特徴

一般的なお湯で抽出する紅茶の作り方は、沸騰させた熱湯を茶葉に注いで蒸らすという「お湯出し紅茶」です。

お湯出し紅茶と区別する「煮出し紅茶」とは、その名称が示すように「鍋・やかんの熱湯の中に入れた茶葉」を約数分間ほどグツグツと煮立てて作るものです。

煮出し紅茶の味の特徴はお湯出し紅茶よりも味が濃厚であり、苦みや渋みが更に強くなることです。

自分の好みに合わせて煮立てる時間を調整した濃厚な煮出し紅茶は、ミルク(牛乳・豆乳)と砂糖を加えたミルクティーに向いた紅茶になります。

煮出し紅茶はそのまま何も加えずにストレートティーとして飲むと、苦み・渋みが強すぎてあまりおいしく感じられません。

しかし煮出し紅茶は、紅茶の茶葉が持つ本来の濃厚な風味を煮立てる形で十分に抽出するため、ミルク・砂糖で味付けをしたミルクティーにすると「紅茶の深いコク」を旨みとして感じられるようになるのです。

ミルクティーに合う茶葉とCTC製法

煮出し紅茶として作るミルクティーに合う茶葉の種類としては、セイロン、アッサム、ケニアのCTCが知られています。

「Crush(砕く)」「Tear(ひきちぎる)」「Curl(丸める)」の頭文字を取ったCTCとは、1930年代に開発された紅茶の大量生産・短時間抽出のための製法で、顆粒のように小さく丸まった形状の茶葉ができあがります。

CTC製法以前の手作業の過程も多く残されている伝統的な茶葉の製法のことをオーソドックス製法と呼びます。

19世紀・中国(清王朝)で開発されたと言われる昔ながらの「オーソドックス製法」に対し、CTC製法のことを「アン・オーソドックス製法(オーソドックスではない製法)」と呼ぶこともあります。

CTC製法が施された茶葉は色素・渋み・香り・コクの抽出時間が早くなり、一回の抽出に使う茶葉の量も少なくて済むので経済的です。

 

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水出し紅茶の味わい・成分の特徴

水出し紅茶の味わいの特徴としてよく言われるのは、すっきりとした爽やかな飲み口で、適度な甘みやあっさりした旨みが感じられるということです。

苦み・渋みが弱くてクセや強い香りがないのでゴクゴク飲みやすいという特徴もあります。

水出し紅茶のもう一つの特徴は、茶葉からの成分抽出量が少なくなるので、お湯出し紅茶よりもカフェイン含有量が少なくなります。

暑い夏に喉が乾いた時には、冷蔵庫で冷やした麦茶・緑茶・ほうじ茶などを日本人は好んで飲みます。

水出し紅茶はそういった夏場に飲む定番のお茶の一つに加えても良いくらいにすっきりした味わいです。

水出し紅茶の味わいが「すっきり・あっさり」であることの簡単な科学的理由

水出し紅茶の味わいの特徴である「すっきり・あっさり・甘みと旨みが強い」は、冷たい水の溶解度・抽出度の低さと冷たい水で抽出される特有のアミノ酸(特にテアニン)の旨みによって説明することができます。

自然科学の大前提として、水分子の運動量が大きくて水分子が活発に動いている「お湯」のほうが「水」よりも物質を早く多く溶かしやすいということがあります。

お湯は砂糖にせよ食塩にせよ水よりも物質を溶かす溶解度が大きくなっているという事実は、経験的に誰もが知っていることでもあります。

冷たい紅茶やコーヒーに固体の角砂糖を入れてかき混ぜてもほとんど溶けず甘くならないので、液体状のガムシロップを入れるわけです。

熱いお湯の溶解度・抽出度の高さがあるため、紅茶もお湯出しのほうがより多くの成分が早く抽出されやすくなります。

結果、水出し紅茶よりもお湯出し紅茶の方が、味が濃くて香りも強くなりやすいのです。

目に見える紅茶の色のことを「水色(すいしょく)」と呼びますが、水出し紅茶は水色がやや薄めになるという特徴があります。

紅茶関連の記事で見かけることも多い水色という漢字の読み方は「みずいろ」ではなく「すいしょく」なので読み間違えには注意してください。

水出し紅茶の抽出成分と「甘み・旨み」が強い理由

水出し紅茶の「甘み・旨みの強さ」は、水の温度によって抽出される紅茶の茶葉の成分の違いによって説明できます。

紅茶に含まれる主要な栄養成分とその効果については、当ウェブサイトの「紅茶の効能はこんなにある!その全てをご紹介します!」で詳しく説明しています。ぜひ、御覧ください。

紅茶の味の性質(苦み・渋み・甘み・旨み)に影響してくる主要成分は大きく分けると、「ポリフェノール」「アミノ酸・ビタミン」「カフェイン」に分けることができます。

それぞれの成分が、紅茶の以下の味わいと相関しています。紅茶の成分としてはカルシウムやカリウム、銅、亜鉛、マンガン、フッ素などのミネラルも少量ですが含まれています。

・ポリフェノール……紅茶の渋み、水色の濃さ

・アミノ酸・ビタミン……紅茶の旨み・甘み

・カフェイン……紅茶の苦み

水出し紅茶の味わいを生み出すアミノ酸・ビタミン・ポリフェノール

紅茶ポリフェノールの種類として現在知られているものには「カテキン・タンニン・テアフラビン類・テアルビジン類」などがあり、紅茶の苦み・渋みの味わい、紅茶の水色の濃さに関係しています。

紅茶の水色である「明るい赤褐色の色素」として働くテアフラビン類・テアルビジン類は、紅茶の製造過程でカテキンが変質して生成されます。

水出し紅茶の特徴である「甘み・旨みの強さ」を生む抽出成分は、「アミノ酸(特にテアニン)・ビタミン」になります。

テアニン(旨みのアミノ酸)・ビタミンB・ビタミンCは、温度の低い水に紅茶の茶葉を長時間浸けることで抽出されやすいのです。

テアニンは抗酸化作用を持つアミノ酸で、紅茶の味わいに旨みを加えるだけでなく、健康・美容に良いことでも知られます。

低い温度のお湯の方が「お茶の旨み・甘み」を引き出しやすいというのは、紅茶だけでなく緑茶にも当てはまります。

テアニンなどのアミノ酸がたっぷり含まれる「玉露」のような高級緑茶は、最上級の旨み・甘みを引き出すために沸騰した熱湯を使わずに抽出します。玉露は温度が低めの50~60℃のお湯で淹れるのがもっともおいしいとされています。

水・お湯の温度による紅茶の抽出成分の違い

紅茶の成分は「水の温度・抽出時間・茶葉の種類」によってどの成分が多く抽出されるかが変わってきます。

一般的に温度の高い熱湯(95~100℃)で紅茶の茶葉を抽出すると、ポリフェノールやカフェインが多く出てきて、紅茶の味の「苦み・渋み」が強めになってきます。

熱湯で抽出する場合には、苦み・渋みが強くなりすぎないように約1~3分間という短時間で抽出することが大事になります。

紅茶の旨み・甘みを生み出す成分であるアミノ酸(テアニン)は、紅茶銘柄のダージリンでもアッサムでも水温約60℃がもっとも多く抽出されています。

少なくともこの二種においては熱湯や冷水よりも約60℃のぬるめのお湯のほうが旨み・甘みが強くなります。

しかし約60℃で紅茶を抽出するとポリフェノールはもっとも少なくなってしまいます。

そのため、どのくらいの温度の水・お湯で紅茶を淹れるのが一番おいしいのかは、飲む人の紅茶の味の好みによっても変わってくるでしょう。

一般論としては、お湯出し紅茶(ホットティー)であれば、熱湯(約95~100℃)が最適な温度とされます。

水の温度・茶葉の種類による紅茶ポリフェノール(タンニン)の抽出量の違いについては、以下の外部サイトが実際に科学実験を行っていて参考になります。

科学でみるおいしい紅茶(https://allabout.co.jp/gm/gc/385739/

 

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水出し紅茶にも含まれるポリフェノールの解説

ポリフェノールとは分子内にフェノール性水酸基を複数持っている植物成分の総称であり、ポリ(poly)とはギリシア語由来の英語で「複数」を表す接頭辞を意味します。

ポリフェノールは健康食品・美容の分野では老化抑制の抗酸化物質として有名な物質であり、植物が紫外線照射などによる活性酸素から自らの種子・葉を守るために生成しています。

身体の酸化(錆びつき)を防ぐ抗酸化物質ポリフェノールが多く含まれている食品には、「赤ワイン・コーヒー・緑茶・ココア」などがあります。

赤ワイン・コーヒーには及びませんが、紅茶にもかなりの量のポリフェノールが含まれていて、「渋み」の独特な味わいを出しているのです。

ポリフェノールという単一の物質があるという誤解は多いのですが、ポリフェノールというのは“約8000種類”もあるとされる植物由来の抗酸化物質の総称です。

殺菌作用・血中脂質の抑制作用があるとされるお茶(紅茶・緑茶・烏龍茶など含む)のカテキン、肝機能改善に良いとされるカレーの香辛料ターメリックのクルクミン、強力な抗酸化作用で美容にも良いコーヒー豆のコーヒーポリフェノール、チョコレートのカカオポリフェノール、目の疲れに良いとされるブルーベリーのアントシアニンなど、健康食品の記事・広告などで一度は目にしたことがあるそれらの有効成分は全てポリフェノールの一種なのです。

水出し紅茶の紅茶ポリフェノール

紅茶に含まれる紅茶ポリフェノール量は紅茶100ml中に40~200mgとされ、温度の高い熱湯で長い時間をかけて抽出するほど大量のポリフェノールが出てくるので、紅茶の味は苦み・渋みが強くなります。

水出し紅茶は冷たい水で茶葉を抽出しているので、水出し紅茶に含まれるポリフェノール量はお湯出し紅茶よりも少なめとなり、味も苦み・渋みが抑えられるのです。

そのため、ポリフェノールによる紅茶の健康効果は、水出し紅茶よりもポリフェノールが多く含まれるお湯出し紅茶の方が高いということになります。

紅茶ポリフェノールには老化抑制の抗酸化物質として「血中脂肪の吸収抑制・血糖値上昇の抑制・抗菌抗ウイルス作用・抗アレルギー作用・腸内環境の改善・消臭作用・虫歯抑制」などのさまざまな健康効果があります。

紅茶の健康効果を期待して紅茶を飲む場合の適量は、1杯150~200mlを“1日3~4杯”程度であり、飲み過ぎてタンニンで胃壁を荒らさないために食事と一緒に紅茶を飲むことが望ましいです。

水出し紅茶のカフェイン

水出し紅茶のカフェイン含有量は、お湯出し紅茶より少なくなっています。

紅茶のカフェイン含有量は元々コーヒーの約半分と少なく、紅茶には100ml当たり約20~30mgのカフェインが含まれていますが、コーヒーは100ml当たり約60mgのカフェインが含まれています。

カフェインは冷たい水よりも熱いお湯でよく抽出されるという特徴があるので、水出し紅茶のカフェイン含有量は100ml当たり約12mg程度に抑えられています。

特に日東紅茶・リプトンなどの大手メーカーが販売している水出し紅茶専用のティーバッグ商品では100ml当たり約12mgの基準でカフェインが抽出されるように設計されています。

水出し紅茶はカフェインの副作用が少ない

カフェインは紅茶独特のマイルドな苦みの味を生み出します。

カフェインには「眠気覚まし・気分転換・ストレス緩和・集中力アップ・女性ホルモン分泌促進・美肌効果・脂肪燃焼効率の上昇(有酸素運動のダイエット効果)」などの良い効果も期待できます。

一方、カフェインの過剰摂取は「睡眠障害・過剰覚醒・利尿効果でトイレが近くなる・頭痛・動悸・不安感・カフェイン中毒」が発生するリスクがあります。

水出し紅茶であればカフェイン含有量が少ないので、カフェインの副作用のリスクをあまり心配せずに安心して飲むことができます。

紅茶カフェインの効果と含有量、注意点については「紅茶カフェインの効果や含有量の比較と注意点」にてより詳しくお伝えしています。ぜひ、御覧ください。

 

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水出し紅茶が持つメリット・デメリット

水出し紅茶の持つメリットとデメリットをまとめると以下のようになります。

水出し紅茶のメリット

・水出し紅茶は作り方が簡単なのに失敗がまずない。

・お湯出し紅茶のようにお湯を沸かして茶葉を蒸らすという手間がかからない。

・暑い夏の季節に、紅茶を作るためコンロでお湯を沸かして汗だくになるという苦痛・ストレスがない。

・水出し紅茶の「すっきり・あっさり・まろやか」という味の特徴は、アイスティーをゴクゴク飲みたい夏にはぴったり。

・紅茶の「渋み・苦み」が苦手という人でも飲みやすい。

水出し紅茶のデメリット

・水出し紅茶は冷水で茶葉をゆっくり抽出するので、抽出時間が約5~10時間と長くかかる。その場ですぐには飲めない。

・熱湯ではなく冷水を使って抽出する水出し紅茶は「衛生管理面における雑菌汚染(細菌繁殖)・食中毒」の危険性がある。

・当たり前だが水出し紅茶でホットティーは作れない。冷たい水出し紅茶(アイスティー)は、寒い冬の季節には適さないことが多い。

・水出し紅茶は「渋み・苦み・旨み・甘み・香り」の総合的なバランスによるおいしさでは、お湯出し紅茶よりも劣ると感じる人も多い。

 

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水出し紅茶の賞味期限・保存方法

熱湯ではなく冷水を使って抽出する水出し紅茶には、「衛生管理・雑菌汚染(細菌繁殖)」の危険性(リスク)があるという話をしましたが、雑菌汚染のリスクとの兼ね合いで水出し紅茶の賞味期限は非常に短くなります。

実際に飲んでみて安全だったという生活実感からくる一般論として、水出し紅茶の賞味期限は作ってから“約24~48時間後”までとアバウトに言われることが多くなっています。

しかし、保存環境にもよりますが細菌増殖のリスクを最大限に回避するのであれば、「できるだけ早く飲み終えること」が大切です。

水出し紅茶の保存方法は、茶葉を入れて抽出したガラスあるいはプラスチックの容器のまま、冷蔵庫で保存することになります。

冷蔵庫内にも他の食品由来の雑菌が存在することを考えれば、手付かずのままでも24時間以内くらいで水出し紅茶は飲みきるべきだという認識をしていた方が安全でしょう。

常温では更に細菌が繁殖しやすくなりますから、冷蔵庫外(室内・屋外)では長く保存することはできません。特に口・手がボトルの飲み口に直接触れたような場合は、色々な場所に持ち歩かずに、できるだけ早く飲みきるほうが安全です。

 

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水出し紅茶以外の「水出し」できるお茶

紅茶以外のほとんどのお茶も抽出時間を長くすれば「水出し」で作ることは可能です。

お茶の種類によって水出しに向いているものもあれば、お湯出しで作った方がその茶葉本来のおいしさ・栄養価を引き出せるものもあります。

お湯出し・煮出しを前提にして精製された商品・茶葉は、茶葉が大きいなどの理由で水出しでは十分な抽出ができないことがあります。

また不純物の混入や不十分な殺菌などのリスクも想定されますから、水出し専用ではない茶葉の場合は、水出しはしないようにしたほうが良いでしょう。

緑茶・烏龍茶の水出し

チャノキ(茶の木,学名:Camellia sinensis)の茶葉に由来する「紅茶・緑茶(煎茶)・烏龍茶(烏龍茶)」はすべて水出しすることが可能です。

緑茶・ウーロン茶の最適な水出しの抽出時間は、約5~10時間かかる紅茶よりも短くなっています。

緑茶であれば2~3時間、烏龍茶であれば約3~5時間くらい水に茶葉を浸して、自分好みの味・色の加減になった頃合いで茶葉を取り除けば、水出し緑茶・水出し烏龍茶のできあがりとなります。

水出し緑茶には、水でも短時間で成分が抽出されやすい「ふかむし茶」が適しているとされます。

緑茶・烏龍茶を水出しする時には、初めに少量の熱湯をかけて茶葉を開かせてから水出しをしたほうが、良い風味が出やすくなります。

抹茶のように粉末状の商品にして販売されている水出し緑茶もあります。

緑茶の茶葉を強火で焙って(あぶって)苦み・渋みを飛ばした「ほうじ茶」も短時間で水出しすることが可能です。

麦茶・ルイボスティーの水出し

焙煎した麦を原料とする「麦茶・はと麦茶」も、簡単に作れる水出し麦茶・水出しはと麦茶が製品化されていて人気があります。

しかし、麦茶のおいしさは焙煎された麦の香ばしい香味に大きく左右されるので、味の評価では今でも煮出した麦茶・はと麦茶のほうが香ばしくておいしいと感じる人が多いと思います。

変わり種のお茶では、ノンカフェインでミネラルと抗酸化物質フラボノイドが多く含まれる「ルイボスティー」も、約8時間かければ水出しで抽出することは可能です。

ルイボスティーの原料は、南アフリカ共和国のケープタウン北部に広がるセダルバーグ山脈周辺にのみ自生するマメ亜科・アスパラトゥス属の植物ルイボスです。

針葉樹の葉のようなルイボスの尖った葉からは、真っ赤に見える特徴的なお茶が抽出されます。

しかし、ルイボスティーのアンチエイジング成分とされるフラボノイドは約3~15分程度は煮出さないと抽出できないので、ルイボスティーの飲み方としておすすめなのはやはり煮出しでしょう。

水出しアイスコーヒーをスターバックスも販売

2017年の夏、人気カフェチェーンのスターバックスから、水でじっくり時間をかけて抽出した水出しコーヒーの「コールドブリューコーヒー(Cold Brew Coffee)」が発売されて話題になりました。

水出しコーヒーは、冷水に浸したコーヒー豆からカフェインが多く抽出されにくいことから、「苦み・渋みが弱くなりやすい+酸味・甘みが強くなりやすい+味は薄めですっきり・マイルドで飲みやすい」といった味わいの特徴を持っています。

コーヒー豆の種類・挽き方を自分で選ぶ形で水出しコーヒーを作るのは、初心者にはハードルが高いので、初めは水出しコーヒー専用のコーヒーバッグを買って、説明書きに従って作るほうが失敗はないでしょう。

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水出し紅茶のおいしい作り方

水出し紅茶の歓迎すべき特長の一つは、誰でも簡単に作れて失敗が少ないということです。

水出し紅茶専用のティーバッグを買えば、ティーバッグを水に浸して約5~10時間待つだけで簡単にできあがりです。

おいしい水出し紅茶の作り方のポイントやヒントを分かりやすくお伝えします。

おいしい水出し紅茶を作るために必要な材料・道具

水出し紅茶を作るための材料・道具は基本的には、紅茶の茶葉と水出し紅茶を入れる容器、お水、茶葉を濾過するものがあれば十分です。

・水出し紅茶専用のティーバッグあるいはリーフ(紅茶の茶葉)

・リーフ(茶葉)使用ならお茶パック……自分でお茶パックの中に茶葉を入れてティーバッグを作れば、後で茶漉しをする必要がなくなります。茶漉しがついている容器があるのであれば不要です。

・ガラス製容器……プラスチックの樹脂製だと紅茶の強い香りが移るので、ガラス製の容器・ポットが望ましいです。

・専用のフィルターインボトル……水出し紅茶をはじめとする水出し茶を作るために開発された専用の「フィルターインボトル(水出し茶ボトル)」があればとても便利です。蓋にフィルターが付属しているので、直接茶葉を入れて後は5~10時間ほど待つだけでカップ(グラス)に注げる状態になります。

・冷水……水道水・浄水器の水でも市販のミネラルウォーターでもおいしい水出し紅茶を作ることは可能です。水温は4℃以下に冷たく冷えた水が理想とされます。

おいしい水出し紅茶の作り方の手順

水だけを使う「水出し紅茶の作り方」は以下の簡単な手順になります。

・水100mlに対して茶葉1~2g(水1Lなら茶葉は10~20g)を目安にします。

・ガラス製容器・フィルターインボトルに、水を注ぎ入れます。

・茶葉(お茶パックに入れた茶葉)を、水の入ったガラス製容器・フィルターインボトルに入れます。あるいは、水出し紅茶専用のティーバッグを容器に入れます。

・冷蔵庫で抽出なら約7~10時間、常温で抽出なら約5~6時間待てばできあがりです。

水出し専用ティーバッグの場合は、抽出時間が2~4時間と短いこともあるので、説明書きにある抽出時間を参考にして下さい。

・水出し紅茶の抽出時間は厳密に決められているわけではありません。紅茶の味・色の濃さの好みに応じて抽出時間を調整してください。

水出し紅茶の抽出は一晩置けばいいといわれますが、冷蔵庫に入れて冷水で抽出するなら約8時間置けば問題ないでしょう。

・茶葉を漉せば、そのままカップ(グラス)に注いで飲めます。

初めだけ熱湯を使う水出し紅茶の作り方

以下で紹介する初めに熱湯を注いで茶葉を蒸らす水出し紅茶の作り方なら、上記の「水だけで作る水出し紅茶」よりも抽出時間を大幅に短縮することができます。

ただし、初めに熱湯を使っているので、純粋な意味での水出し紅茶ではないという解釈もあるかもしれません。

初めだけ熱湯で茶葉を蒸らす「水出し紅茶の作り方」は以下の手順になります。

・初めだけ熱湯で茶葉を蒸らすやり方をする場合、熱湯を注いでも割れない耐熱性のあるガラス製容器を使用してください。

・水100mlに対して茶葉1~2g(水1Lなら茶葉は10~20g)を目安にします。

・耐熱のガラス製容器に茶葉あるいはティーバッグを入れます。

・茶葉が浸るくらいの量の熱湯を注いで、約2分茶葉を蒸らして抽出します。

・茶葉を蒸らした後に、水を注いでいきます。

・フルリーフの茶葉(大きめの茶葉)の場合は約25~30分、細かい茶葉の場合は約10~15分で茶葉を取り除いてできあがりです。

・茶葉を取り除いて、冷蔵庫で冷やして飲みます。

氷水出しの水出し紅茶の作り方

初めに熱湯で茶葉を蒸らして氷を使う「水出し紅茶の作り方(氷水出し)」は以下の手順になります。

氷の塊を溶かしながら紅茶を抽出する氷水出しの方法は「オン・ザ・ロック」とも呼ばれます。

・耐熱性のあるガラス製容器を、事前に熱湯にさらして温めておきます。

・温めたガラス製容器に茶葉あるいはティーバッグを入れます。水100mlに対して茶葉2~6gで少し多めに茶葉を入れましょう。

・茶葉が浸るくらいの量の熱湯を注いで、約2~3分茶葉を蒸らして抽出します。

・熱湯に浸かった茶葉に氷約100gを加えてから、軽くかき混ぜて約5~10分待ちます。

・氷が溶けて水になり紅茶を抽出していきます。

氷が溶けた水だけだと少し濃い目の味・色になるので、自分の好みに合わせて冷水を少し加えて調整すればできあがりです。

 

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水出し紅茶のやり方は簡単、クリームダウンの失敗も少ない

水出し紅茶のやり方は、容器に入れた紅茶の茶葉や専用ティーバッグに冷水を注いで約5~10時間待つだけなので非常に簡単です。

水出し紅茶は初めから低温の冷水を使っていて高音から低温へのゆるやかな変化がないので、お湯出し紅茶を冷やしてアイスティーを作る時に起こりやすい「クリームダウン」の失敗も起こりにくくなっています。

クリームダウンとはホットティーがゆっくりと冷たくなる過程で、紅茶が白く濁る現象のことです。

クリームダウンによる害や味の劣化はないのですが、アイスティーの水色の見栄えを悪くするので嫌われます。クリームダウンはミルクダウンともいいます。

紅茶のおいしさは水色にも左右されます。濁りがなくて透明なアイスティーほど一般においしく感じられやすいからです。

紅茶のクリームダウンの原因と対策

クリームダウンの原因はタンニンとカフェインが結合して結晶化することで、紅茶がゆっくりと冷える過程で生成されやすくなります。

クリームダウンが起こりやすいタンニンの多い紅茶の種類(銘柄)として「アッサム、ウバ」が知られています。

クリームダウンを起こりにくくするには、以下の対策があります。

・冷水だけで水出し紅茶を作る。

・紅茶(ホットティー)を冷やす前に砂糖(グラニュー糖)を加えておく。

・紅茶(ホットティー)を濃い目に作り、ゆっくり冷やさずに氷を使って急速に冷やす。

・クリームダウンが発生しにくいとされる「ダージリン・アールグレイ・キーマン・セイロン」など比較的タンニンの少ない紅茶の銘柄を使う。

おいしい水出し紅茶を作る時の水は何が良いか?

日本人の味覚に合ったおいしい水出し紅茶を作る水には、飲み口が重たく苦みのでる「硬水」よりもまろやかでさっぱりした「軟水」が適しています。

軟水の方が、紅茶本来の豊かな味わい・香り・水色をスムーズに引き出すのに向いているとされます。

高濃度のミネラル(鉱物)を含む硬水だと、茶葉からのポリフェノール抽出が相対的に少なく、紅茶の水色が黒っぽくなって見栄えが悪くなることがあります。

ペットボトル入りの水でも、硬度が高いミネラルウォーターはポリフェノールのタンニンなどが抽出されにくくなり水色も黒ずみやすいので、紅茶を作る水としてはあまり向いていません。

ペットボトル内の酸素含有量が少ないので、ペットボトル入りの水はお湯出し紅茶には向いていないとされます。

お湯出し紅茶に使う場合には、ペットボトルをよく振ってより多くの酸素が水に溶け込むようにして下さい。

水出し紅茶には軟水・水道水が良い

硬水と軟水の違いは水の硬度の違いですが、水の硬度とは水中に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルの含有量のことです。

日本の硬水・軟水の分類基準ではカルシウムとマグネシウムの含有量が100mg/L 以上を硬水、100mg/L未満を軟水としています。

水出し紅茶をおいしく作るための水は、結論からいうと「水道水」でも「ペットボトルの水・浄水器の水」でもどちらでも構いません。

しかし、水道水は極めて安価という経済的なメリットがあります。水道水は酸素含有量が多く、高度な安全性・衛生性の基準もクリアしているなど紅茶に向いた特徴が多くあります。

基本的には紅茶を作る水は水道水で良く、敢えて別の水を選ぶメリットは大きくないのです。

水道水を紅茶づくりに使うのであれば、酸素を多く含む「汲み立ての水道水」を使って下さい。

水道水が含む酸素と茶葉のジャンピング

蛇口から出た水道水を長く放置したり長時間かけて煮沸したりすると、水道水に含まれていた酸素(空気)が自然に抜けてしまい、おいしい紅茶づくりに役立つ茶葉のジャンピングが起こりにくくなります。

お湯出しのホットティーを作る場合は、酸素含有量が多い水道水の方がむしろ紅茶に適しているという見方が以前からあります。

ジャンピングとは、ティーポット内の熱湯の対流によって起こる茶葉の上下運動のことです。

酸素が多く含まれている水(熱湯)を、高い位置からティーポット内に注ぐと、茶葉を巻き上げて循環する熱湯の対流が起こりやすいのです。

ジャンピングによって上下に動き回る茶葉の一つ一つが満遍なくお湯に混ざり、「味わい・水色・香り」の素晴らしい紅茶が抽出されやすくなります。

水出し紅茶の場合は、冷水で抽出するので茶葉を上下運動させるジャンピングは起こりません。水出し紅茶の抽出を多くして早めたい時は、自分で茶葉が入った容器をシャカシャカと軽く振って下さい。

 

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水出し紅茶のアレンジとしてのティーソーダの作り方

水出し紅茶をアレンジした爽快感のある飲み物としてティーソーダがあります。

ティーソーダは自分で作った水出し紅茶と市販の炭酸水(ウィルキンソンの炭酸水など)を混ぜるだけで簡単に作れます。

水出し紅茶専用のティーバッグを炭酸水のペットボトルの中に入れて、冷蔵庫で一晩(約8時間)寝かせるという「水出し」ならぬ「炭酸水出し」によって自家製のティーソーダを作ることも可能です。

炭酸水出しでティーソーダを作る時は、できあがってペットボトルの蓋を開ける時に、少しずつゆっくり開けないと中身が炭酸で飛び出してしまうので注意して下さい。

もっと簡単なティーソーダの作り方として、お湯出しのホットティーをさっと冷やしてから炭酸ソーダを加える以下のやり方もおすすめです。

・ティーバッグの紅茶を、熱湯で濃い目に抽出する。炭酸水で薄めることになるので、紅茶の味わいや水色、香りがなくならないように、少し長い時間をかけて濃い目に紅茶を抽出すると良いです。

・耐熱製グラスの中に氷をたくさん入れる。グラス半分くらいの量になる熱いホットティーを注ぎ入れて急速に冷やす。急速に冷やせばクリームダウンを防げます。

・紅茶が氷と混ざって十分冷えたら、炭酸水か炭酸ジュースを加えてできあがりです。

甘いソーダティーが好きなら、市販の甘い透明なサイダーで美味しく仕上がります。

シュワシュワの炭酸が効いた冷たいティーソーダを、ぜひ自作してみて下さい。

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水出し紅茶の危険と安全な飲み方

水出し紅茶は火を使わずに簡単に作れて、味もすっきりしておいしいというメリットをお伝えしてきました。

しかし、水出し紅茶には知らないと危ない情報、いくつかの危険なポイントもあります。ここでは水出し紅茶の安全な飲み方について説明していきます。

水出し紅茶の危険として注意しておくべき茶葉・ボトル・水の雑菌汚染と食中毒の可能性

水出し紅茶の危険性として認識(注意)しておくべきことは、「雑菌汚染(細菌増殖)による食中毒の可能性」と「紅茶の茶葉そのものの衛生的な安全性」です。

水出し紅茶はその製造プロセスの中で、基本的に「火・熱湯」を一切用いませんから、紅茶の茶葉が熱湯殺菌される機会がありません。

さらに、「宵越しのお茶は飲むな」という言い伝えが昔の人の生活の知恵として残されているように、できあがった水出し紅茶も日持ちしません。

水出しの紅茶はお湯出し(熱湯出し)の紅茶よりも、細菌が増殖しやすい環境になりやすいのです。

特に「常温・梅雨や夏季(高温多湿環境)」の水出し紅茶の保存、一度口をつけたペットボトルでの水出し紅茶の保存は、細菌増殖の危険性が高まるので、その日の内に残さず飲みきるようにしたほうが安全です。

東京都水道局のウェブサイトの情報では、水道水の保存期間は「常温で3日・冷蔵庫で10日」ということなのですが、これは細菌繁殖を防ぐ効果の高い消毒用の塩素が含まれた状態の水道水の保存期間・日持ちになります。

水出し紅茶では、茶葉に含まれている栄養成分が抽出されてきます。

そのため、アミノ酸・ミネラル・ビタミンなど細菌も摂取できる栄養成分が含まれていない水道水よりも、水出し紅茶の方が細菌の増えやすい環境になってしまうのです。

水出し紅茶による食中毒の危険性は、大きく分けて「茶葉・ボトル・人間の身体や唾液」にあります。

水出し紅茶を介した細菌増殖・食中毒を予防するためには、後述するように安全な茶葉をしっかり選択すること、洗剤を使ってボトル容器を隅々まで綺麗に洗浄して殺菌すること、飲む前からボトルに手・口で触れすぎないようにすることが大切になります。

 

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食中毒とは何か?細菌・ウイルスが付着した飲食物の危険性

食中毒とは、細菌・ウイルスなど有害なものが付着した飲食物を食べたり飲んだりすることで発症する感染症の総称です。

特に飲食物に付着した細菌が原因となって起こる感染症を「細菌性食中毒」と呼んでいます。水出し紅茶に想定されている食中毒のリスクというのも、この細菌性食中毒になります。

食中毒の原因になる有毒・有害なものには以下のようなものがあります。

・細菌

・ウイルス

・寄生虫

・化学物質

・自然毒

感染した細菌・ウイルスの種類によって、実際の症状が発症するまでの潜伏期間は異なります。

早ければ24時間以内(食事の後間もなく)にすぐに症状がでてきますが、細菌・ウイルスによっては数日間以上が経過してから症状がでてくるものもあります。

食中毒の代表的な症状と発症のタイプ

食中毒の代表的な症状として以下のようなものを挙げることができます。

しかし、感染した細菌・ウイルスの種類や患者の年齢・体調・免疫力によって、同じ原因菌に感染していても実際にでてくる症状はさまざまに変化します。

・下痢・激しい腹痛

・激しい嘔吐

・発熱・悪寒

・重症例では、下血・内臓からの出血

食中毒の発症のタイプは以下の3つに分類されています。

・毒素型……黄色ブドウ球菌・ボツリヌス菌などが原因菌となる。原因となる細菌(病原体)に含まれる毒素によって食中毒の症状がでるタイプ。

原因菌そのものを加熱殺菌しても、細菌が持つ毒素の一部が耐熱性を持っていることがあり、その場合には加熱殺菌では食中毒は防げない。

・感染型……病原性大腸菌・サルモネラ菌・腸炎ビブリオなどが原因菌となる。原因となる細菌(病原体)そのものが、消化管内・腸管内まで移動して増殖することで症状がでるタイプ。

消化管内で増殖するまでに一定の時間が必要であり、毒素型よりも細菌・ウイルスの潜伏期間は長くなる傾向がある。

・中間型……ウェルシュ菌・セレウス菌などが原因菌となる。細菌(病原体)の持つ毒素と細菌(病原体)の本体がそれぞれ悪影響を与えることで食中毒の症状がでるタイプ。

細菌が消化管内まで侵入して増殖する段階になると、そこで初めて毒素を放出し始める。毒素型と感染型の中間的な特徴を持つとされる。

食中毒の原因となる細菌・ウイルス

食中毒の原因となる細菌・ウイルスでよく知られているものとして以下のようなものがあります。

・黄色ブドウ球菌……おにぎり・サンドイッチなど人の手で作られる食品が感染経路となり、下痢・嘔吐・発熱・筋肉痛などの症状がでます。

・サルモネラ菌……鶏肉・鶏卵などが感染経路となり、下痢・嘔吐・発熱・脱水などの症状がでます。

・カンピロバクター……鶏肉・肉製品・飲料水などが感染経路となり、下痢・嘔吐・発熱などの症状がでます。

・ノロウイルス……生牡蠣(なまがき)などが感染経路となり、嘔吐・腹痛・下痢・発熱などの症状がでます。

・ボツリヌス菌……いずし・魚肉発酵食品・缶詰などが感染経路となり、吐き気・嘔吐・疲労感・神経障害・呼吸困難などの症状がでます。

・O-157(腸管出血性大腸菌)……牛肉の生肉などが感染経路となり、下痢・嘔吐・下血(腸管出血)などの症状がでます。

・赤痢菌……貝・海産物・水・生野菜などが感染経路となり、激しい下痢・嘔吐・発熱・脱水などの症状がでます。

・コレラ菌……貝・エビ・海産物・水などが感染経路となり、水便の下痢・嘔吐・脱水・ショックなどの症状がでます。

・腸炎ビブリオ……魚介類の生食などが感染経路となり、激しい下痢・腹痛・嘔吐・発熱・脱水・血便などの症状がでます。

細菌性食中毒を防ぐ対策と細菌増殖が起こる要因

水出し紅茶も含め、細菌汚染された飲食物が原因となる細菌性食中毒を防ぐためには、「細菌をつけない・細菌を増やさない・細菌を殺菌する」の3つのポイントを守って実行していくことが重要になります。

細菌増殖が起こりやすい要因や状況には以下のようなものがあります。

・日本の夏・梅雨の季節に多くなる高温多湿な環境。細菌の多くは10℃以下で増殖速度が遅くなり、マイナス15℃以下の冷凍をすれば増殖がほぼ停止します。

・細菌のエサとなる炭水化物・タンパク質などの栄養がある環境

・生肉・生魚・生卵を扱った包丁・まな板が放置されている状況

・調理の途中で、トイレに行ったにも関わらず、十分な手洗い・手や腕の殺菌が行われていない状況

・赤ちゃんのおむつ交換をしたり、ペットの動物に触ったりしたりしたにも関わらず、十分な手洗い・殺菌をせずに調理しようとしている状況

・購入した食材(特に生もの)を冷蔵庫で保存せずに、常温で放置している状況

・すでに細菌付着している生の肉・魚・野菜を加熱調理していない状況

・消費期限が切れた食品や使い残しの保存の悪い食品を使おうとしている状況

水出し紅茶を安全に飲む方法とも重なりますが、食中毒を確実に防ぐためには「鍋・包丁などの調理道具を加熱殺菌したり洗剤で殺菌したりすること」や「殺菌除菌成分が入ったハンドソープや歯磨き粉、うがい薬を使い、小まめに手洗い・うがい・歯磨きをすること」、「肉・魚をできるだけ生食しないようにすること」が大切です。

 

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水出し紅茶を安全に飲むための茶葉の選び方

水出し紅茶を安全に飲むためにまず必要なことは「細菌・ウイルス・不純物に汚染されていない安全な茶葉」を選ぶことです。

そう言われても、パッケージ化された商品ではないリーフ(紅茶の葉っぱ)の状態では、水出し紅茶を作る場合にどの茶葉が安全でどの茶葉が危険なのかを識別することは、一般の消費者には不可能です。

茶葉を精製・加工した輸出元の生産者の農園(茶葉を輸入して製品化した企業)が正確な情報提供をしてくれていないと、リーフの見た目だけで水出し紅茶に使っても良い茶葉なのかどうかを判断することは、紅茶の情報に精通した専門販売員でも不可能でしょう。

基本的に、紅茶メーカー(製造責任を負う製造販売会社)が「水出し紅茶専用」と定義して販売している商品を選んで購入することが安全な飲み方につながります。

あるいは、紅茶専門店で働く紅茶の安全性評価に詳しい専門販売員が、「水出し紅茶に使っても良い茶葉(殺菌処理・細菌検査された茶葉)ですよ」と品質を保証してくれるリーフを選ぶようにして下さい。

水出し紅茶専用のティーバッグやリーフが安心です

水出し紅茶専用のティーバッグやリーフとして売られているものであれば、製造販売会社が責任を持って熱湯殺菌・化学的殺菌などの殺菌・滅菌のための茶葉の下処理をしてくれているからです。

紅茶の茶葉の多くは輸入品ですが、残留農薬の検査は義務づけられていますが、販売前の細菌汚染の検査は行われていないことが多いのが現状です。

水出し紅茶専用ではないティーバッグやリーフで水出し紅茶を作ったからといって、ただちに細菌感染してお腹を壊したり何かの感染症を発症したりするわけではなく、健康な人で免疫力が維持されていれば実害がないことの方が多いでしょう。

しかし、元々体調が悪かったり免疫力が低下していたりすれば、細菌感染するリスクが高まってしまいます。

 

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水出し紅茶の安全な飲み方・衛生管理のポイント一覧

水出し紅茶の安全な飲み方、茶葉・容器の衛生管理のポイントを知りたい方は、以下を参考にして下さい。

・「水出し紅茶専用」のティーバッグやリーフを使用して下さい。

・水出し紅茶を作ったら、短時間ですぐに飲みきるようにして下さい。冷蔵庫に保存していても、24時間以内には飲みきるようにした方が安全です。

特に細菌が繁殖しやすい暑い夏場、高温多湿な環境ではその場ですぐに飲みきるくらいの認識を持っておくべきです。

・日頃から小まめに手洗い・うがい・歯磨きをするようにして下さい。殺菌・除菌の成分が配合されたハンドソープを使用して下さい。

・水出し紅茶を入れるボトル(容器)や水出し紅茶を飲む時に使うコップを、小まめに殺菌成分の入った洗剤で洗うようにして下さい。

・いったん口・手をつけて飲んだボトル(容器)は、非常に細菌が繁殖しやすくなります。

水出し紅茶はボトル(容器)に直接口をつけずに、コップやグラスに注いでから飲むようにして下さい。

・ボトル(容器)の洗浄では、特に「パッキン・茶漉し・容器の底の部分」に細菌が発生しやすいですから、洗剤を使って念入りに洗ってください。定期的に熱湯・漂白剤でボトル(容器)の殺菌をして下さい。

・水出し紅茶専用のリーフでない場合には、最初に茶葉に熱湯をかけて少量を抽出し、後から氷・冷水を加えて作るやり方のほうが安全性は高まります。

・水出し紅茶を作った後の茶葉やティーバッグの使い回しは絶対にしないで下さい。

以上のポイントは、水出し紅茶が原因になるかもしれない細菌感染・食中毒のリスクをできるだけの努力で回避するためのものです。

特に免疫力が低い小さなお子様、免疫力が老化で下がってくる高齢者の方、何かの病気に罹患して免疫力が低下している方は、水出し紅茶に潜在的にある食中毒のリスクを避けるために、上で記した水出し紅茶の安全な飲み方を守って飲んで下さい。

現実には、水出し紅茶を原因とする食中毒の死亡者は日本国内では現時点まで出ておらず、他の食品・飲料と比べて統計的根拠のある食中毒リスクが特別に高いというわけではありません。

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水出し紅茶におすすめの茶葉

紅茶の茶葉(リーフ)には非常に多くの銘柄・種類と幾つかの分類方法があり、使用する茶葉によって「味・香り・水色・抽出温度」の違いがあります。おいしい水出し紅茶を作りたい時に、おすすめの茶葉を紹介します。

おいしい水出し紅茶に合う茶葉の銘柄

おいしい水出し紅茶に良く合う紅茶の茶葉の種類・銘柄(産地別のストレート)には以下のようなものがあります。

・ダージリン……インド紅茶のダージリンは、すっきりとした水出し紅茶にもっとも良く合うベーシックな茶葉とされます。

特に春摘みのファーストフラッシュのダージリンが、強すぎない上品な香りで水出し紅茶にはおすすめです。

ティーバッグの水出し紅茶専用のダージリンがあれば、リーフでなくても十分においしいです。

マスカットのフルーツのような爽やかな香りが水出し紅茶の爽やかさを強めてくれ、ホットティーよりも嫌な渋み・苦みがでにくいというメリットもあります。

・ヌワラエリア……スリランカ紅茶のヌワラエリアは、バラの花・草に例えられる爽やかで華やかな香りがあり、水出し紅茶にすると雑味のない味わいを楽しみやすくなっています。

緑茶に似ているとされる渋みも、水出し紅茶にすると適度な渋みになってくれます。

・ディンブラ……スリランカ紅茶のディンブラは、水出し紅茶でもあっさりし過ぎない程度の華やかなバラの香りや深いコクが欲しいと思う人におすすめの茶葉の銘柄になります。

味のバランスがもっとも優れていると評される正統派セイロンティーを、マイルドな水出し紅茶にしてしまう贅沢な気分が味わえます。

・キャンディ……スリランカ紅茶のキャンディは、爽やかな香りと軽い飲み口で元々アイスティーに向いているとされる銘柄です。

クセのないマイルドな味わいなので、水出し紅茶にしても非常にあっさりとして飲みやすい仕上がりになりますよ。

ただし、人によっては水っぽくて味が薄すぎると感じる可能性があるので好き嫌いは分かれます。

・アールグレイ……柑橘類のレモンのような香りがするベルガモットで香りづけしたフレーバーティーですが、柑橘類の爽快感のある香りが水出し紅茶のすっきり感をより一層引き立ててくれます。

アールグレイ以外のレモン・アップル・ピーチといったフルーツの香りをつけたフレーバーティーも、爽やかな香りがする水出し紅茶を作るのに向いています。

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水出し紅茶についてのまとめ

手軽に簡単に作ることのできる水出し紅茶の特徴・性質について、ありとあらゆる角度から情報をお伝えいたしました。

水出し紅茶は「すっきり・あっさり・爽やか」な味を楽しめる暑い夏にぴったりの飲み物で、茶葉・ティーバッグと水、容器さえあればいつでも簡単に作ることができます。

ここまで記事を読んでくださった方は、おいしい水出し紅茶の作り方や水出し紅茶に合う茶葉・銘柄の選び方だけではなくて、水出し紅茶の持つ危険性についても正しく理解して下さったのではないかと思います。

「水出し紅茶の安全な飲み方」が分かっていれば、自宅で作ったおいしい水出し紅茶を不安感なく飲むことができます。

熱湯を使わない水出し紅茶ならではの細菌増殖や食中毒のリスクがありますから、その点だけは十分に注意と対策をされて、おいしい水出し紅茶をご自分でぜひ作ってみて下さい!

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