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水道水のカルキ抜きの方法を完全解説!

水道水   43,084 Views

水道水のカルキ抜きの方法に関して、多くの方々が知りたいと思っています。

水道水は私達の最も身近にある水で、1リットルあたり約0.2円と安価であることから、飲料水や生活用水、飼育用の水に使用するのにとても便利です。

しかし、水道水には消毒のための塩素(カルキ)が含まれていることから、そのまま使用することを躊躇する人も少なくありません。

どのようにすれば水道水のカルキを抜くことができるのか、この記事ではその方法について、すべてを網羅していますので是非参考にしてみて下さい。

Contents

水道水のカルキとは?

水道水には、天然水などの自然に存在する水には含まれていない塩素(カルキ)が、雑菌の消毒のために含まれています。

この塩素(カルキ)のおかげで、いつ蛇口をひねっても衛生上問題のない水が得られるのです。

この塩素のことを、同じ意味でカルキと呼ぶことが多いです。

カルキ抜きと塩素除去とは同じ

カルキとは、本当は次亜塩素酸カルシウムのことです。次亜塩素酸カルシウムの製品はさらし粉と呼ばれ、消石灰(水酸化カルシウム)に塩素を吸収させて作られます。

塩化石灰ともよばれ、ドイツ語ではクロールカルキと呼ばれることから略してカルキと言われています。

水に溶けると塩素を発生させることから漂白や消毒に利用され、特にプールの消毒によく使われます。

水道水の消毒には、現在は次亜塩素酸カルシウムではなく、液体で管理のしやすい次亜塩素酸ナトリウムが主に使われていますが、昔は固体の次亜塩素酸カルシウムが使用されていました。

そのため、現在実際に水道水に含まれる塩素はカルキではないのですが、同様の働きをするため、水道水の塩素=カルキとされています。

つまり、水道水のカルキ抜きは塩素除去と同じ意味になります。

カルキ抜き・塩素除去の話をするときのカルキは遊離塩素のことを指す

水道水中の塩素には、結合塩素と遊離塩素があります。どちらも残留塩素なのですが、結合塩素は安定しており、殺菌力や毒性が低いのに対して、遊離塩素は不安定で、まわりの雑菌などと反応して殺菌する力の強い塩素です。

結合塩素は独特のにおいがなく、長時間もち、煮沸や太陽光でカルキが抜けたりしないが、トリハロメタンに変化する可能性のある塩素です。

一方、遊離塩素はカルキ臭があり、塩素濃度測定器で測定される塩素です。一般にカルキ抜きの話をするとき、抜けるカルキは遊離塩素のことを言っているのです。

カルキ抜きはカルシウム除去と捉えられることもある

水道水をそのまま使うと水回りが白くくすんだようになる、白残りができるなどの水垢ができるのもカルキのせいだと考えられることが多いのですが、その場合のカルキとは、塩素のことを指しているのではなく、カルシウム分に注目した次亜塩素酸カルシウムのことを指しています。

実際、台所や浴室など、水道水が乾燥した後白い跡がつくのは、水道水中の炭酸カルシウムと塩のせいです。

カルシウムイオンなどの金属イオンが、炭酸塩となって析出する現象です。

また、水道水を沸騰させたやかんやポットの底に白い斑点や塊がつくこともあり、これも水道水に含まれていたカルシウム分やその他のミネラル成分が結晶化して、石灰になったもので、ライムスケイル(石灰鱗)とも呼ばれます。

ミネラル分を多く含む硬水だとこういった現象がよく起こります。

こういう現象によってできた白残りやくすみや白い斑点、白い塊などの水垢はカルシウム分が原因であることから、こういった水垢のことをカルキやカルキの塊と呼ぶ場合もあり、水垢除去・カルシウム除去のことをカルキ抜きと言うこともあります。

水道水のカルキを抜くと味が変わる

水道水は塩素によって殺菌・消毒することが決められており、衛生上安全な水を保証するためには、蛇口から出る水道水の中に0.1mg/L以上の塩素が残留していることが義務付けられています。

しかし、この残留塩素(カルキ)は多く含まれるほど水にカルキ臭さを与え、まずく感じさせてしまうという欠点があります。

水道局ではできるだけおいしい水を提供できるように残留塩素目標を0.1~0.4mg/Lに設定し、蛇口の水道水に含まれる残留塩素が必要以上に高くならないように努力しています。

東京都水道局のサイトによると、平成25年度の水質検査の結果、残留塩素の平均値は0.4mg/Lに抑えられています。

その程度の塩素量ならそれほど味に影響を与えないものの、ミネラルウォーターや天然水を飲みなれている人によってはやはり水道水がまずく感じられることもあります。

そういう場合は、水道水のカルキを抜くと、カルキ臭が取れ、おいしい水になります。

水道水のカルキ抜きと温度との関係

水道水のカルキを抜くには以下に紹介する様々な方法がありますが、温度が高い時ほどカルキは抜けやすくなっています。

例えば、水道局では、その日の温度・天候によって塩素の注入量を変えますが、夏の暑い時期や晴れの日は、冬の寒い時期や雨・曇りの日よりもたくさんの塩素を入れています。

それは、一つには塩素には揮発性があり、温度が高いとカルキが抜けやすくなり、蛇口に到着するまでにカルキが抜けて必要塩素濃度を保てない可能性があるからです。

また、二つ目の理由には、温度が高いとそれだけ水中で雑菌が繁殖しやすい環境になり、雑菌との反応がすすむとその分たくさんの塩素が必要になるからです。

また、カルキ抜きをするときに沸騰させる方法がありますが、次亜塩素酸ナトリウムの沸点は101℃なので、沸騰直後にカルキはほぼすべて抜けると考えられています。

水道水のカルキ抜きと時間との関係

またカルキ抜きには、時間も重要な役割を果たしています。水道水を汲み置きして、カルキ抜きをする方法がありますが、カルキはこのように放置するだけでも時間と共に抜けていく性質があります。

どのくらいの時間でカルキが抜けるのかについては、水道水の量、紫外線の有無によっても変わってきます。詳しくは汲み置きの項で説明します。 

水道水のカルキ抜きの方法

水道水はもっとも簡単に入手できる水なので、様々な用途に使用されています。水道水のカルキやカルキ抜きについて、ここでは飲料用、飼育・水槽用、池用、植物の水やり用、洗車用、氷用、お茶用、お風呂・シャワー用、加湿器用に分けて述べていきます。

飲料用水道水のカルキ抜き方

飲料用に水道水のカルキを抜くには、衛生上問題のない方法を選ぶ必要があります。

まとめると次の方法があります。

・汲み置き

・煮沸

・ビタミンCを入れる

・お茶の葉を入れる

・炭を使う

・特殊な石を入れる

・振る

・浄水器のフィルターを利用する

 

汲み置きでカルキ抜きする 

汲み置きは、時間がかかるけれども一番安価で手軽な水道水のカルキ抜き法です。汲み置きでカルキが抜ける理由は、塩素に揮発性があるからです。

常温でも、塩素分子は濃度の高い所から低い所へ逃げていき全体に均一になろうとする性質により、気体となって空気中に逃げていくのです。

温度が高いほど蒸発する力は強くなるので、より早くカルキを抜くことができます。

冷蔵庫で汲み置きする場合

では、気温の低い冷蔵庫では十分なカルキ抜きができないのかというとそうではなく、水道局では冷蔵庫に一晩水道水を汲み置きするとよりおいしい水が飲めるとして推奨しています。

ほどほどにカルキ臭が抜け、冷やすことでおいしく感じることができるからです。

おいしい水の適温は夏だと7~12度、冬だと15~18度くらいとされています。

ただ、冷暗所で一晩でカルキがほとんど抜けてしまうかというとそうではなく、ほとんどカルキがない状態にするには2,3日かかります。逆に言えば、蛇口から水道水を取り、すぐに冷蔵庫に保存しておいたら10日はもちます。

日光の当たらない日陰や室内で汲み置きする場合

2リットルほどなら1日24時間で大部分のカルキを抜くことができますが、完全に除去したい場合は冷蔵庫の時と同様に2,3日かかるようです。

太陽の当たる室内や外で汲み置きする場合 

塩素は、今まで述べた揮発性の他に、紫外線による光分解でも除去できる性質があります。

光分解をするために光線を吸収しなければいけませんが、次亜塩素酸イオンが吸収できるのは、約250~350nmの範囲内の波長の光線です。

太陽の光は350nm以下の波長の光を含んでいますから、太陽光で次亜塩素酸は分解され塩酸と酸素になり、カルキを抜くことができます。

ただ、蛍光灯は400 nm以上の波長の光しかないため、室内の電気の明かりに当ててもカルキ抜きには何の効果もありません。

また、水道水を衛生的に日光にあてるのに、透明なペットボトルは最適です。

UV吸収型のペットボトルでは不可能ですが、通常の透明のペットボトルは300~350 nmの波長の光を透過するため、ふたをすれば埃や雑菌の心配をせずに塩素の光分解を促すことができます。

この紫外線によるカルキ抜きの効果は意外に大きく、キャップを占めた状態でも(塩素の蒸発によるカルキ抜きの効果を無視しても)2,3リットルなら6時間ほどでカルキ抜きができます。

まったく雲のない快晴時に天日にあてると2,3時間でほぼ完全にカルキが抜けたという報告もありました。

カルキ抜きの時間は、その地域・その日の水道水の塩素濃度、紫外線の強さ、水温、表面積の大きさ、光の吸収のしやすさ、水の量など様々な要因によって変わるので一概には言えませんが、6時間も放置すれば十分カルキ抜きができるようです。

逆に、容器をアルミ箔で覆い、日中外に置いておいても、日光の当たらない日陰に置いておくのと同じ結果を示したことから、効率的にカルキを抜くためには紫外線が必要なことがわかります。

光分解と揮発の両方の効果を得られるように外の光に当て、ふたをとった状態で置くと、少しカルキ抜きの時間を短縮できますが、雑菌混入の可能性もあるので気をつけたほうがいいですね。

汲み置きする時、蓋をしていてもカルキ抜きされるか?

飲料用に使用する水道水は、汲み置きの時に不要物が入らないよう、できるだけふたをしておきたいと思うのが普通です。蓋はカルキ抜きの邪魔になるのでしょうか?

前述したように、紫外線をあて光分解することでカルキ抜きをする場合には、蓋をして密封状態でも十分カルキ抜きが可能です。

その一方で、光の当たらない室内や日陰、曇りや雨の日に放置しておく、冷蔵庫での汲み置きなど、光分解ではなく塩素の揮発性によってカルキ抜きの効果を期待する場合には、蓋をしているとまったくカルキが抜けません。

フタをしていても時々空気を入れ替える、水は容器の半分程度に入れるようにし、できるだけ空気との接触を増やすようにする、サランラップなどで蓋をして、楊枝で穴をあけるなどして中の空気の逃げ場所を作るなどの工夫が必要です。

煮沸でカルキ抜きする

水道水を沸騰させると、簡単にカルキを除去することができます。カルキ(塩素)の正体である次亜塩素酸ナトリウムの沸点が101℃なので、蒸発して気体に逃げていきます。

赤ちゃんに湯冷ましを与えるのも、水道水中のカルキや、胃腸に負担をかけるミネラル成分のない体に優しい水になるからです。

煮沸でカルキが抜けることについては、別記事「水道水の塩素は沸騰させると除去できるって本当?」にも詳しく述べていますので、参考にして下さい。

やかんで沸騰させる場合 

やかんにもいろいろな材質がありますが、カルキが早く抜けるのは鉄製のやかんです。

鉄は塩素と反応して塩化第二鉄を生成するため、蒸発と並行して別の方法でもカルキを抜く事ができるからです。

鉄に続いて、アルマイト製、ステンレス製、ホーロー製、ガラス製の順でカルキを早く抜く事ができるそうです。

ふたをしたまま煮沸すると逆にカルキ臭くなると言うのは本当?

煮沸する時は、蓋を開けた状態のほうが効率的にカルキ抜きができます。

やかんや鍋なら、蓋をしていても水蒸気が隙間から出ていきますので、それほどカルキ臭さを感じることはないと思いますが、安全性を重視した蒸気がまったく出ない蒸気レスタイプの電気ポットなどは、ポット内部に蒸気となったカルキ(塩素)が停滞するため、逆にカルキ臭く感じることもあるかもしれません。

電気ケトルで沸騰させる場合

電気ケトルでも水道水を沸騰させられるため、カルキ抜きは可能です。

沸騰時間は機種によって変わってきますが、ほとんどは沸騰を感知したらすぐに電源が切れるものが多いです。

その後温度を保つ機能のない電気ケトルでは、カルキ(塩素)が完全に抜けているかというと塩素濃度が高い場合にはそうでないこともあるようですが、沸騰すれば大体カルキは抜けていると考えても大丈夫です。

それでもできたお湯が薬品臭いという声は多く、カルキ臭だと思う人も多いのですが、たいていはポットの材質によるプラスチック臭であったり、きちんと洗浄されていないことによる汚れの可能性が高いです。

電気ケトルでも、30秒ほど沸騰を続ける機種も出ていますので、しっかりカルキ抜きしたい人はこういった種類を選ぶと良いでしょう。

電気ポットで沸騰させる場合

電気ポットは電気ケトルと違い、沸騰させた後保温する機能があり、保温している間に塩素はどんどん抜けていくので、ポットで保温されている水は完全にカルキ抜きされた水と考えて問題ありません。

水道水を煮沸させてカルキ抜きするとトリハロメタンが増える

カルキ(塩素)に関しては、上記に述べたように沸騰によって簡単に除去することが可能です。

しかし、水道水を沸騰させることによって起こる別の問題がでてきます。

それは、水道水に含まれるトリハロメタンが沸騰時に一番発生しやすく、加熱していない状態の1.1倍から2倍程度に増加すると言う事実です。

トリハロメタンとは、水道水中の塩素と有機物とが反応してできる有機ハロゲン化合物の一種です。発がん性や催奇形性があるのではないかと疑われており、体内に取り込まれても分解されないため、不安に感じる人は多いのです。

しかし、水道水のトリハロメタンは、別記事「水道水のトリハロメタン関するすべて」に詳しく述べているように、ほとんど危険性がなく、煮沸時間を10分ほどに増やすことでトリハロメタン自体を除去することもできるので、それほど神経質になる必要もありません。

ただし、電気ケトルや電気ポットなどの沸騰時間では完全なトリハロメタン除去に達しないため、浄水器を併用するか、直火での沸騰がおすすめです。

レモンなどのビタミンCでカルキ抜きする 

水道水中の塩素、次亜塩素酸ナトリウムは、ビタミンCと反応すると、無害な酸化ビタミンCと水と塩化ナトリウムに変化するので、これによってカルキを除去することができます。

飲料用の水道水ならば、レモンなどビタミンCを多く含む果物の果汁を数滴入れるだけで、すぐ簡単にカルキ抜きできます。

ポッカレモンなどの市販のレモン果汁でも代用可能です。

お茶でカルキ抜きする

お茶には苦渋味成分のもとになっているポリフェノールの一種カテキンが含まれています。

このカテキンは酸化しやすい性質があるため、水道水中の塩素と結びつきやすく、それによって塩素を除去することができるのです。

このため、コップ一杯の水道水中にお茶の葉をひとつまみ入れると、カルキ抜きすることができます。

炭でカルキ抜きする

炭は昔から消臭や浄水によく使われてきました。炭には目に見えない細かな孔がたくさんあり表面積がとても広く、湿気や匂い、不純物などいろんなものを吸着する性質があるからです。

近年ではその炭の性質をより活かすために、木炭などを1000℃もの高温で加熱した活性炭というものが作られ、こちらはより表面積が広いので浄水器フィルターのほか、脱臭剤・空気清浄機・タバコのフィルター・カイロなど様々なものに応用されています。

材料も木・竹・やし・石炭・石油・バガスなどいろいろあります。浄水器のフィルターの最も基本的なものは活性炭と中空糸膜で、一番安価な蛇口取付式タイプの浄水器はこの2つのフィルターからなっています。

ペットボトルに活性炭を詰め、ガーゼを通すことで浄水ができる手作り浄水器も、活性炭のこういった性質を利用しています。

水道水によく洗った活性炭をつけ、6時間ほど放置するとカルキや不純物が取れ、浄水器を通した様な水になります。

特殊な石でカルキ抜きする

炭と同じような役割をする石に、岐阜県加茂市白川町が産地の麦飯石(ばくはんせき)と呼ばれるものがあリます。

麦飯石は無数の微細な孔がある岩石で、カルキや匂い、雑菌を吸着するほか、その岩石中からはカルシウム・鉄・ナトリウム・カリウムなど40種類以上のミネラルを溶出するため、水道水をミネラルウォーターに変えることも可能と謳われています。

吸着剤や濾過材としての効果は確認されていますが、他の濾材よりも優れているという研究結果はないようです。

活性炭と同様に、よく洗って煮沸した後天日干しし、1リットルの水にこの麦飯石200〜300gをつけ、5~10時間放置することでカルキの抜けたおいしい水になるということです。

使用には重金属分析による安全性の確認や滅菌処理が必要とされています。

振るとカルキ抜きできる?

水道水をペットボトルなどの容器に入れて、よく振る(エアレーションする)と、水道水中のカルキを抜くことができると言われていますが本当でしょうか?

水に振動を与えると塩素の結合が壊れて気体に逃げていくとか、カルキの成分は壊れやすいので振ると分解される、と言ったことはありえませんが、振ることで空気との接触が増えるためほんの少しは揮発性が高いのかもしれません。

それは、汲み置きをする時に口の狭い容器を選ぶか、口の広い容器を選ぶか程度の差であり、ほんの少しのエアレーションのみでカルキを抜くことができるとは考えられません。

浄水器のフィルターでカルキ抜きする 

飲料水用のカルキ抜きで一番簡単なのは、浄水器のフィルターを通すことです。一番簡単で安価な蛇口に取り付けるタイプの浄水器や、ポット式の浄水器、浄水機能付きのタンブラーや水筒でも、カルキは十分に取り除けます。それ以外のより高価な浄水器はいうまでもありません。

主なろ材は活性炭や中空糸膜で、塩素を含む不要物を吸着させることで除去効果が期待できます。

他にもイオン交換樹脂やセラミックろ材、サンゴや天然鉱石などを組み合わせた浄水器もあり、中には軟水やアルカリイオン水を作れるものもあります。

どのような浄水器でも、カートリッジ・フィルターの交換や掃除などのメンテナンスは重要で、怠ると逆に不衛生な水を飲用することになるので気をつけましょう。

いつでもカルキのない水が出る環境を作る 

カルキ抜きの心配をしたくない、浄水器のメンテナンスも面倒、という場合には、いつでもカルキのない水が手元にある環境をつくればその煩わしさから開放されます。

水道水にこだわりがなければウォーターサーバーを導入することも一つの方法ですし、家中をまるごと浄水できるセントラル式の浄水器の設置も一つの方法です。

ただ、それぞれにメリット・デメリットとありますのでよく検討されると良いと思います。

なお、浄水器に関しては「水道水に浄水器が必要かどうかを徹底的に調べました!」にて詳しくお伝えしています。

飼育・水槽用水道水のカルキ抜き方

飼育や水槽用には水道水を使用するのが一般的ですが、生物によっては水道水に含まれるカルキはその強い酸化力によって、生物の細胞や隔壁、タンパク質や核酸を破壊したり変化させたりして、死に至らしめてしまうことも多々あります。

人間にとって水道水に含まれるカルキは非常に微量なので問題ないのですが、生物は直接エラから塩素を吸収してしまいますし、抵抗力も低いからです。

また、水槽の一部水換えをする時直接水道水を入れてしまうと、水槽中に生育し水質の浄化作用を担っているバクテリアにも影響を与え、水質を悪くしてしまうこともあります。

そのためそれぞれの生物の特徴を知り、それぞれに必要な程度のカルキ抜きをする必要があります。

飼育・水槽用の水道水カルキ抜きの方法をまとめると、次の方法があります。

・汲み置き

・沸騰

・中和剤

・フィルター付きシャワーの利用

・ティッシュを入れる

・ビタミンCを入れる

・活性炭を入れる

  

アクアリウムのためのカルキ抜きは、結合塩素の除去も考慮に入れる必要がある

水道の水は水道管から出た後は、塩素の消毒作用がどんどん薄れていきます。

そのため、自然に放置しておくだけでも条件によって6時間~2,3日前後でカルキは抜けてしまいます。

ここで注意したいのは、飲料用の水道水で述べてきたカルキ抜き、この場合のカルキ抜きで話しているカルキとは、実は塩素の中でも、遊離塩素であるということです。

遊離塩素は独特のカルキ臭を発し、強い殺菌・消毒作用があるが、不安定で残留効果はあまりない塩素です。

水道水中の総塩素とは、この遊離塩素と結合塩素の合計を指します。ではもう一方の結合塩素とは何かというと、遊離塩素がアンモニアやその化合物と反応したクロラミンのことを指します。

水道水中には結合塩素を形成するのに必要なアンモニアや有機窒素化合物があまり存在しないため、結果的に結合塩素もほとんどなく、総塩素はほぼ遊離塩素と等しくなります。

また、結合塩素クロラミンは消化器で分解されますので、飲んでも無害です。

そのため、いままではカルキ抜きの塩素は遊離塩素であるとして、結合塩素には触れてきませんでした。

結合塩素は遊離塩素に比べると25分の1程度の殺菌・消毒力しかありませんが、遊離塩素と違って安定しており、長時間分解されることなく効果が持続します。

この殺菌・消毒効果の低い結合塩素は魚に対してそれほど毒性があるわけではありませんが、影響を受けやすい生物もおり、特に水中のバクテリアや微生物には悪影響を与えるとされており、この結合塩素の存在も無視するわけにはいかないのです。

海苔の生育などには、遊離塩素よりも結合塩素の方が毒性が強いという見解もあるぐらいです。

また、雑菌の混入の危険が少ない蛇口での水道水とは違い、水槽の水道水は水棲生物の排泄物のあるのが普通で、塩素があるとこれらと反応することで有毒のクロラミンになってしまいます。

そのために結合塩素の除去は大切とされているのですが、ただの汲み置きや煮沸によるカルキ抜きの方法では、結合塩素の除去は難しく、完全に取り除くことはできません。

十分な紫外線照射による汲み置きならクロラミンの除去は可能で、観賞魚店などで手に入るチオ硫酸ナトリウムなどの薬剤なら確実に除去できます。

チオ硫酸ナトリウムは市販のカルキ抜き剤には必ず入っており、ハイポとも呼ばれます。

アクアリウムのためのカルキ抜き、どこまでするべきか?

上記で述べた、結合塩素、クロラミンの飼育水や生物に及ぼす影響は、実はまだあまり明らかにされていません。

遊離塩素を含むカルキ抜きをまったくしなくても何年もメダカを飼い続けられる、カルキ抜きの必要性を感じない飼育者もいる一方で、カルキ抜きは結合塩素を含め徹底的に行い、さらにミネラル分などの添加物を入れてもすぐに死なせてしまう飼育者もいます。

そういった点を考慮すると、何が正しいのか言い切るのは難しく、経験とそこから得た知識がとても重要なのではないかと思います。

クロラミン除去の必要性に関しても見解は分かれるでしょうが、一般に市販され、勧められているチオ硫酸ナトリウム入りのカルキ中和剤ならクロラミンの除去も可能なので、不安な場合はこういった薬を使う方法が一番良いと思います。

汲み置きで自然にカルキ抜きする

汲み置きのみでは結合塩素(クロラミン)の除去は困難であることは述べましたが、太陽の紫外線にあてた汲み置きならば結合塩素も除去できます。

クロラミンは水温・気温に関係なく、紫外線照射量に比例して光分解され除去されます。揮発性は少ないです。

これに対して、遊離塩素は温度が高い時により分解効率が上がることがわかっており、分子的、イオン的な別の分解経路があることによるとされています。またこちらは揮発性があります。

カルキ抜きの時間はどのくらい必要? 

必要なカルキ抜きの時間は、紫外線のあるなしによって変わってきます。

天日干しの場合 

日中、太陽の当たる屋外に放置すると、カルキの揮発性と光分解の結果、6時間ほどでカルキは抜けます。遊離塩素も結合塩素も除去された、飼育に適した水になります。

曇りの日や室内の場合 

日光の当たらない室内や、曇りや雨で天候が悪く直射日光があたらない室外では、汲み置きでカルキ(遊離塩素)が抜けるまで2,3日かかります。

遊離塩素とクロラミンの毒性効果を比べた実験では、遊離塩素の半減期が30時間であったのに対して、クロラミンの半減期は8倍以上の250時間という結果が出ています。

ですので、結合塩素(クロラミン)も除去しようとするならば10日以上の時間が必要になるほか、雑菌の繁殖が心配になってくるため現実的とはいえません。ただ、水槽の水換えの時など、しばらく飼育する部屋に汲み置きをしておくことは、水温合わせのためにはとても大切です。

水道水を沸騰させてカルキ抜きすると魚が酸欠になる?

カルキ抜きに沸騰は効果的でしたが、結合塩素も沸騰で除去できるのでしょうか?

結論を言うと、結合塩素は煮沸しても除去できません。

沸騰させると水中の酸素は蒸発してしまいますし、その上トリハロメタン除去のために10分以上も沸騰させるとミネラル成分も破壊されてしまうので、あまり理想的なお水ではありません。

使用する場合には、必ずエアーポンプを利用し、水中に酸素を確保してあげましょう。

ハイポなどの薬で中和させてカルキ抜きする

ハイポとは、次亜硫酸ナトリウム (sodium hyposulfite)の英語名を略した呼び方です。

本当は次亜硫酸ナトリウムではなく、チオ硫酸ナトリウム(Na2S2O3)なので、どういうわけか、まったく別の物質の間違った名前が浸透しているのです。

このチオ硫酸ナトリウムは遊離塩素だけでなく、残留塩素も除去することが可能です。

水道水に規定量を入れるだけで、瞬時にカルキ除去されるので、とても便利です。

実際のハイポは粒状タイプなので、溶かすのに少し手間取りますが、近年出回っているハイポ入りのカルキ抜き中和剤は液体タイプが多く、使いやすくなっています。

カルキ抜き剤はいろいろなものが出回っていますが、塩素中和に特化したタイプのものと、塩素中和に別の効果を付け足したタイプのものとあります。

特化タイプの主なものはコトブキの『すごいんです カルキ抜き』などで、塩素除去機能だけなのでとても安価です。

テトラの『コントラコロライン』やGEXの『コロラインオフ』などは、ミネラル分(ヨウ素化合物やカリウム)が含まれている分高くなり、さらに付加価値をプラスしたタイプには、テトラの『パーフェクトウォーター』や『アクアセイフ プラス』、エーハイムの『4in1(フォーインワン)』などがあります。

・『パーフェクトウォーター』の効果

塩素中和、重金属(銅・カドミウム)の中和、魚の粘膜保護

・『アクアセイフ プラス』の効果

塩素中和、重金属(銅・亜鉛・カドミウムなど)の無害化、魚の粘膜保護、ビタミンB1配合、ヨウ素化合物配合、ろ過バクテリアの定着を促す

・『4in1(フォーインワン)』

塩素中和、重金属の無害化、魚の粘膜保護、ポリマー成分による白濁りの原因除去、ビタミンB配合

こういった、ハイポ成分での中和剤によるカルキ抜きでは、汲み置きのリスクとなる雑菌の繁殖の心配がなく、なかなか除去しにくい結合塩素も瞬時に除去できるメリットがありますが、カルキ抜きした後、硫酸(H2SO4)や塩酸(HCl)などの反応生成物が微量出ます。

これらは強酸なので生体にはよくありませんが、ごく僅かなのでphに影響を与えるほどではなく問題はないです。

こういった中和剤を使用せず、自分でハイポと水から中和剤を作りカルキ抜きする方法もあります。

あくまでカルキ抜きの効果しかありませんが、ハイポは100g300円以下で販売されており、水40リットルに対して1gの使用と規定されています。

つまり、すぐには使い切れないぐらいの量がかなり安く手に入りますから、ベテランアクアリストには人気です。

量は10リットルのバケツに一粒でよいということですが、ハイポの結晶の粒の大きさはかなりバラバラで、迷うこともあるかもしれません。

少しぐらいの誤差で問題になることはないので、平均的な大きさの粒を選ぶと良いと思います。

ハイポの毒性は塩素毒性に比べたらほんの少しで、日本では認められていませんが国によっては食品添加物としてのハイポの使用が認められているところもあるぐらいなので、少しぐらい多めでもよいとする説もあります。

また、ベテランアクアリストの中では規定量よりずっと少なめの量(100リットルに一粒)でも十分カルキ抜きできるとする意見もあります。

そのため、あまり神経質になる必要もないのではないかと思います。

水道水のカルキ抜き中和剤を入れすぎたら?

少しの誤差で問題になることはまずありませんが、あまりにも多すぎると、チオ硫酸ナトリウム中毒などを起こし、最悪死んでしまうこともあるようです。

千葉県水道局のページには通常の50倍のチオ硫酸ナトリウムで魚が死んでしまったとありました。また繁殖や産卵に影響を及ぼすこともあるようです。  

カルキ除去フィルター付きのシャワーの水道水を利用する

カルキ除去フィルター付きのシャワーを通した水道水なら、浄水器を通したのと同じ状態になるのでカルキ除去されます。

最近は、水道水の塩素はシャワー時に髪や肌を傷める原因になるとして、またアトピー対策として、浄水器付きのシャワーヘッドに取り替える人も多くいます。

シャワーヘッド浄水器の仕組みですが、ろ材に使われているのは主に、活性炭と亜硫酸カルシウムとアスコルビン酸であるようです。

この中でろ材が亜硫酸カルシウムの場合は、40℃前後で反応がよく、水だと反応しないことから水槽用に水道水をお湯でとった後、常温になるのを待って温度合わせをしてから生物を入れるという順番になります。

水道水にティッシュを入れるとカルキ抜きができるのは本当?

1リットルの水道水にティッシュを5枚入れかき混ぜ5分放置すると塩素がほぼゼロまで抜けてしまうという興味深い話があります。

紙の成分であるセルロース中の一部が、塩素の酸化力によって酸化されることで塩素濃度が下がるようです。

ティッシュに限らず酸化されやすい物質を入れれば、すぐカルキ抜きができるというわけですが、水棲生物の毒になるようなものは避けなくてはいけません。

バージンパルプ100%ならば余計なものが溶け出さず、時間や中和剤のない時の応急措置として使えます。ただし、中和剤とは違い、結合塩素は除去されていません。

このようにティッシュを入れただけで塩素濃度が下がるのは、水槽の飼育水を3分の1だけ換える3分の1換水のときに、カルキ抜きした水を継ぎ足さなくてもそのままの水道水でも大丈夫と言う説に似ています。

飼育水中にある何かの物質と塩素が酸化反応を起こして、すぐになくなってしまうからです。 

ビタミンCを入れた水は生物に悪影響を与えるか?

ビタミンCを多く含むレモンやみかんなどの柑橘類はもちろん、日光を浴び続けて育った茶葉からできる煎茶にもビタミンCやカテキンが多く含まれているのでカルキ抜きに効果があリます。

そういった食物やお茶の出がらしは、飼育生物に無害ではありますが、そういった生ゴミが腐敗し水槽中に漂っている状態では衛生上よくありませんし、結合塩素が残っていた場合は有毒なクロラミンを生成する可能性もあります。

ただ、ビタミンCの中和力によってカルキを抜くことは可能ですので、ビタミンCの粉末アスコルビン酸を200リットルの水道水に200mg、10リットルのバケツなら10mg程度入れると、塩素は酸化ビタミンCと水と塩になり、飼育に適した水になります。

酸化ビタミンCも、時間とともに、微生物の力で二酸化炭素と水に分解され無害です。

ビタミンCによる中和作用を利用した魚用のカルキ抜きの錠剤、キョーリン『ひかりウェーブ ビタミンカルキぬき』なども市販されています。

こちらはビタミンC、ビタミンB1 、ビタミンB2からできており、多めに入れても魚には有益になっても害になることはないので安心です。

活性炭を入れる方法で水槽飼育はできるか?

活性炭には非常に沢山の孔があり表面積が広く、いろんなものを吸着するため、水槽中のカルキ除去にも効果を発します。

バクテリアが分解することのできないカビ臭やフェノール、水の黄ばみも除去します。

しかし、バクテリアの餌になるアンモニアや亜硝酸を吸着することはないので、水槽内の環境を変えずに不要物を除去できるため、便利なものです。

使用前にはきれいに水洗いをして、大きな汚れを取り除いてから使います。

カルキ除去時だけでなく、生物と一緒に水槽に入れておいても吸着効果はある程度持続するので使えますが、永遠のものではなく目が詰まると使えなくなります。

限界まで吸着すると今度は逆に水中に離してしまうこともあると言われていますので、水中の状態を見て交換、吸着効果を期待しないなら洗浄を行なわなければいけません。

超高性能と言われている活性炭ブラックホールは、木炭や竹炭のような形をしているのではなくウッドチップ炭で、粉末のようになっているため、不織布の袋に入って売られています。

黒くなるのではじめは水洗いをする必要があり、つけて一晩ほどで効果が出ます。設置後2ヶ月が取替の目安です。

水槽にカルキ抜き水の代わりに雨水、湧き水、井戸水を使ってもよいか?

雨水や湧き水、井戸水は自然の水で、実際にこういった水には生物が生息しているのを目にしたことがあるため、生育に適しているのではないか、と考えてしまうのも不思議ではありません。

実際こういう水を利用してうまく飼育している人もいます。しかし、寄生虫や病原菌が含まれている可能性もあるので、あまり勧められません。

また、鉄分やカルシウムを多く含んでいる場合もあり、生物によっては適しない場合もあります。そのため、水道水を浄化し、カルキなどを取り除いた水が一番飼育に適しているともいわれています。

飼育生物の種類ごとのカルキ抜き水道水の注意点

ほぼすべての水棲生物にカルキ抜きが必要なのですが、その場合のカルキ抜きは、塩素中和剤を用いるか、汲み置きするか、浄水器を使うかに限られてきます。生物ごとの飼育時の水質の注意点をまとめましたので参考にしていただけると嬉しいです。

水道水をカルキ抜きして金魚を飼育する時

金魚の体には粘膜があり、この粘膜が環境変化から身を守っているわけですが、水温や水質の変化、体力低下などによって粘膜構造が変化し、健康を保つことが難しくなります。

カルキ・クロラミンのない水にするためにも、できれば粘膜保護効果のあるカルキ中和剤を用いると金魚に適した水になります。

水換えも2週間に一度程度3分の1程度ずつ入れ替える方法が、一番金魚やバクテリアに影響を与えずおすすめです。

ろ過材や砂の掃除も月に一度程度は必要ですが、取り出して水道水で洗ってしまうと住み着いていたバクテリアがいなくなり、きれいに見えても汚れた水になってしまうため、飼育水で洗って戻すことが大事です。

水質の悪化によって、尾が溶けたり、白い斑点が出たり、エラが黒くなったりする病気にかかったりするので、注意する必要があります。

屋内で飼う場合には、冬場はヒーター(20℃ぐらい)を入れてあげるともっと快適になります。逆に、金魚は屋外で飼育することも可能な魚で、5℃以下になる冬には冬眠させても大丈夫です。

あまり動かない時にはエサは控えめに、全く動かない時にはあげないようにしないと、エサが腐って水質を悪くしてしまいます。

夏は直射日光が当たらないようにして、あまり水温が高くならないように気をつけなければいけません。

水道水をカルキ抜きしてメダカを飼育する時

メダカは丈夫な魚なので、エアーポンプやフィルターなどがなくても、びっくりしたときに潜り込める砂と酸素補給、バクテリアが棲むための水草と日射量があれば生息できるようです。

酸素はポンプなどで送り込まなくても、空気中から自然に溶け込む分で十分ですが、沸騰してカルキ抜きした水は酸素量がほぼゼロになっていますから避けたほうが良いです。

丈夫な魚とは言え、水流が強いのは苦手で弱ってしまうため、エアーポンプやフィルターなどの設備は逆に不要です。

水質に関しては比較的強い魚だけに、カルキ抜きは必要ですが、結合塩素やクロラミンの除去までは考えなくても大丈夫なようです。人によってはカルキ抜きさえも必要ないと考えられています。

カルキ抜きする場合の汲み置きの時間は2,3日です。メダカに限らず、カルキを抜いた新しい水道水にはバクテリアやプランクトンがまだいないため、エサの残りなどで水が汚れないように気をつけなければいけません。

1週間ぐらいたつと、プランクトン等が繁殖し、水槽中の水を浄化してくれるようになります。待てない場合は、バクテリア繁殖促進剤なども市販されています。

適温は20℃前後で、5度以下になると金魚同様、冬眠します。メダカの繁殖を期待するなら、水温を25℃くらいに保つとよいです。もちろん屋外でも飼えます。

水道水をカルキ抜きしておたまじゃくしを飼育する時

おたまじゃくし用の水道水も、カルキ抜きしたものを使いますが、1,2日の汲み置きでも問題ありません。エアーポンプやろ過器などは必要ありません。

暖かいところを好むので、直射日光の当たらない日当たりの良い場所が理想です。

水換えは3日から1週間ごとに半分づつ取り替えるとよいです。また、前足が出始めたら肺呼吸に変わり、水中でおぼれてしまうこともあるため、石や陸地を準備する必要があります。

水道水をカルキ抜きしてウーパールーパーを飼育する時

ウーパールーパーはメキシコ原産の両生類で、サンショウウオの一種です。カルキ抜きは1,2日の汲み置きでも大丈夫なのでするとよいです。中和剤を用いてももちろん良いです。

ウーパールーパーの飼育で大切なのは、水温管理です。他の魚と違って、低温を好みますので5~25℃を目標に、決して25℃を超えないように管理しなくてはいけません。

また、糞を取り除き清潔な水を保つためにも、3~5日に一度、3分の1の水を交換するとよいでしょう。

水道水をカルキ抜きしてカメを飼育する時

カメを飼育する時は、水替えを徹底しないとすぐに臭くなってしまいます。原因はエサの食べ残しやフンや尿によって水が腐るからです。

更に水槽の水はカメの飲み水にもなるため、カメが脱水症状を起こさないためにも清潔に保つことはとても重要です。

フィルターを置いているなら1週間に1度の水替えでよいですが、ない場合は毎日水替えするべきです。

魚とは違うので、全部の水を入れ替えても問題ありません。ろ過装置を置いていないなら水道水のカルキ抜きも必要ありません。ただ、ニホンイシガメやスッポンなど、肌の弱いカメの場合はカルキ抜きしたほうが良いです。

また、ろ過が効いている場合は、棲みついているろ過バクテリアを水道水の塩素で殺してしまうので、カルキ抜きした水を使用しなくてはいけません。水温は、冬眠させないなら26℃以上に保ちましょう。

水道水をカルキ抜きしてエビを飼育する時

エビは水質の変化にとても敏感です。水合わせは1時間ぐらいかけて一滴一滴じっくり行うこと、水質を同じにするために細心の注意を払うことが大事です。

はじめに新しい水でエビの水槽を作るならば、汲み置きならばソイルや飾りやろ過装置をつけ、稼働させ、1,2週間は放置しておくべきとされています。

カルキ抜き中和剤を使ったとしても、バクテリアのいる良い水質環境を用意するのに少なくともこのぐらいの時間がかかるからです。

これでも心配な場合は、エビを購入する時に多めに水をもらってきて、はじめはこの水にエアレーションだけ起動させ、毎日少しづつカルキ抜きした水道水を足していき、十分な量になってからろ過装置を起動させるとよりスムーズにいくということです。

また、魚の水の入れ換えは、3分の1を換える方法が良く用いられますが、エビは魚よりも水質や浸透圧の変化に敏感なので、必ずカルキ抜きした水道水を、一度に4分の1以下の量で換えなければいけません。

水換えは、水中の汚れによって浸透圧が上がり、エビに不適当な水になるのを防ぐためにも少しずつこまめに行わなければなりません。

水道水をカルキ抜きして熱帯魚を飼育する時

熱帯魚にはいろいろな種類があり、メダカや金魚のように飼いやすく水質の変化に強い種もあれば、敏感で飼いにくい種類もあるため、特徴をよく知ってから買うようにするとよいです。

カルキ抜きはすべての熱帯魚にしたほうが良いですし、水温合わせや水合わせも丁寧に行ったほうが良いですが、熱帯魚で大切なのは水温調節です。

エアレーションやろ過装置は他の生物と同じですが、それ以外に必ずヒーターを設置し、できるだけ熱帯魚に適温とされる25℃~28℃に保てるようにしなくてはいけません。また、意外なことに金魚やメダカよりも、酸素量が減少する高水温(30℃以上)には弱いので、エアレーションはもちろんのこと、必要であれば専用冷却ファンなどもあるとよいです。

水道水をカルキ抜きして淡水魚を飼育する時

淡水魚に対する残留塩素の毒性を調べた実験の結果があります。それによると、ヤマメ・ニジマス・メダカ・金魚・モノアラ貝の順に耐性が強くなることがわかり、アユには非常に低い塩素濃度でもかなりの影響を与えることがわかりました。

1時間一定の塩素濃度の水中に魚を入れておいた際、半数致死する濃度は、ニジマスが0.23mg/L、メダカが1mg/L、金魚が0.6mg/L、ヤマメが0.21mg/L、アユに至っては0.07mg/Lでした。

水道水の塩素濃度は0.1 mg/ L ~1mg/Lであることを考えると、メダカや金魚の飼育に、カルキ抜きは必要ないという意見もそう間違いではないとも考えられますが、やはり負担がかかっているのは事実ですから、カルキ抜きはしてあげるべきです。

水道水をカルキ抜きして海水魚を飼育する時

海水魚は、淡水魚よりも水質の変化に敏感であるため、海水と同じような水質を作り出すことが何より大切です。

ゼロからそういった水を用意するのはとても大変なことですが、海水の素が市販されているので、これをカルキ抜きした水道水に混ぜるだけですぐに海水同様の水が作れます。

また、塩素中和剤入りの海水の素もあるので、こちらを使うとさらに簡単です。

池用に水道水のカルキを抜きたい

池で錦鯉を飼う場合なども、水は水道水でよいのでしょうか?

水道水は塩素のおかげでしっかり消毒されており不純物がないことから、塩素除去さえすれば優れた飼育水といえます。

カルキ抜き中和剤か汲み置きが最もポピュラーな方法ですが、水槽用の大型浄水器を使う方法もあります。

大きな池ならば、水道水だと高くつくので、地下水などを使ってもよいですが、その場合はエアレーションをして酸素を十分に水中に送り込むことと、水温を合わすことに気をつけなければなりません。

池にそのまま雨水が降り込むのは、酸性の雨を取り込んでいるということで、バクテリアの減少・水質の悪化にもつながってくるのでよくありません。

また、池の水換えは、少しの比率なら水道水をそのまま入れても、強い鯉にはあまり影響を与えないという声もありますが、そういう場合でも、蛇口から池にそそぐまでの距離を長くとるとか、滝のように落下させたり噴水のようにしたりしてできるだけ空気との接触を増やすことでカルキを減らす、などの工夫をするとよいと思います。

植物への水やり用にカルキ抜きは必要?

植物の水やりに水道水をそのまま使う人は多いと思いますが、植物に塩素やカルキは悪影響を与えないのでしょうか?

植物にとっては水道水に含まれる程度の塩素は何も問題なく、逆に塩素の殺菌作用が土壌の細菌やウィルスを防ぐため、植物が病気になるのを防ぐ効果があるので、カルキ抜きは必要ないのです。

洗車用の水道水のカルキを抜きたい

水道水を洗車にそのまま使うと、硬度の高い水なら乾いたときにカルシウムなどのミネラル分が白く輪っかに残りイオンデポジットと言われる状態になったりします。

素早くふき取ればこうはならないのですが、面倒なのでいっそのことカルキ抜きされた水を使いたいという気持ちもわかりますが、原因は塩素ではなくてミネラル分なので、軟水器を通した水を使うとこうはなりません。

また、洗車時に弱酸性カーシャンプーを使用すると、蓄積されたミネラル分も少しずつきれいに取れますし、専用クリーナーでも除去可能です。

氷用に水道水のカルキを抜きたい

氷にする水にカルキが含まれていると、真ん中が白く濁ったあまりきれいではない氷になってしまいます。

それは、水道水が氷になる時、純水から順に固まっていき、カルキやミネラル分、空気などの不純物は内に閉じ込められてしまうからです。

おいしく透明な氷を作るためにはカルキを抜く必要がありますが、どのように抜けばよいでしょう?

あらかじめ水道水を沸騰してカルキ抜きした湯冷ましを凍らせる方法、浄水器を通してカルキ抜きした水道水を凍らせる方法、-5℃~-10℃くらいの比較的高い温度でじっくりと凍らせる方法(不純物や気泡が凍りきる前に抜けていく)、大きな氷を作り7割ほど凍った時点で勝ち割り真ん中に残っている不純物を取り除く方法があります。

お茶に使う水道水のカルキを抜きたい 

おいしいお茶は、硬水よりも日本に多い総硬度30~120mg/lの軟水からできるとされていますが、カルキ臭がきついとやはりおいしいお茶にはなりません。有機物や塩分も少ないほうが良いです。

軟水のミネラルウォーターからもおいしいお茶ができますが、水道水の場合お茶を入れる前に2,3分(塩素濃度が高い地域では4,5分)沸騰させて一度冷ますとカルキが抜けておいしいお茶になります。

数時間の汲み置きや浄水器を通すことでもカルキは抜けますが、沸騰させるともっとおいしくなります。

美味しい麦茶の入れ方

しっかり沸騰させカルキ抜きをしたお湯を使い、麦茶のパックを入れ煮出します。パックは苦みや渋みの原因になるため長い間つけたままにしたり絞ったりせず、すぐに取り出し冷蔵保存するとおいしい麦茶になります。

水出しの場合でも一度沸騰した水を使用します。麦は傷みが早いのでできればその日中、遅くても1,2日中に消費するとおいしくいただけます。

美味しい緑茶の入れ方

緑茶も、カルキが入っているとお茶の風味や香りを損なわせるためカルキ抜きが必要です。

水道水を沸騰させ、3~5分カルキを飛ばします。

その後しばらく置き、茶碗に8分目まで注ぎ冷まします。急須に茶葉と冷ましたお湯を注ぎ1分間ほど蒸らします。煎茶ならこの時の温度は70℃が目安です。

お風呂、シャワー用の水道水のカルキを抜くには

水道水のカルキは、飲み水だけではなく、お風呂やシャワーでも問題になってきます。なぜなら、塩素には酸化作用があり、髪のキューティクルを傷めたり、肌あれ・かゆみ・湿疹を起こさせたりアトピー性皮膚炎を悪化させたりするからです。

これを避けるためには、シャワーヘッドを取り替えて、カルキ除去できるようにしたり、風呂の浴槽に入浴剤を入れてカルキを中和してしまう方法があります。

シャワーヘッドによる塩素除去には二通りあり、一つはビタミンC(アスコルビン酸)や亜硫酸カルシウムによってカルキを中和させてなくす方法で、もうひとつは活性炭のフィルターなどのろ材を通してカルキを除去する方法です。

浴槽の水道水をカルキ除去するには、ビタミンC(アスコルビン酸)をお湯200Lにつきスプーン1杯分入れることで中和する方法や、入浴剤によって、例えばグルタミン酸ナトリウムなどによって塩素を除去する方法、お湯はり用の蛇口の先に着ける浄水器の使用、活性炭や柑橘類の皮などを湯船に浮かべてカルキ除去する方法が考えられます。

加湿器にはカルキ抜きした水道水はよくない

加湿器に入れる水道水は、浄水した水道水を使う方が空気中に塩素をふりまかずにきれいな空気になるようなイメージがありますが、加湿器には水道水そのままを入れるよう注意書きされています。

理由はカルキ抜きした水道水を入れると、加湿器に雑菌が繁殖しやすくなり、不衛生になるからです。

水道水を入れると、加湿器の中に水道水中のミネラル分が結晶化された白い塊がこびりつきなかなか取れない事態になりますが、こまめに掃除するしかありません。

カルキ抜き(カルシウム除去)にはクエン酸が有効 

前述したようにしてできた白い塊はなかなかとりにくいのですが、クエン酸を使うと簡単に取り除くことができます。

水10に対してクエン酸1ぐらいの量を溶かし、つけおきするだけです。これは、クエン酸が酸性であり、カルシウムなどのアルカリ性の汚れに非常に効果を発揮するからです。

水道水カルキ抜きのまとめ

このように水道水は日常の様々な場面に使われていますが、カルキ抜きを必要とする場面もかなりあります。

必要な時にカルキ抜きの方法が書いてあるこの記事がお役に立つと嬉しいです。

 
 

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