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海外の水道水と東京の水道水の比較

水道水   5,384 Views

世界の中で、東京の水道水はどう評価されるのでしょう。

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外国で水道水を飲めるのは15カ国?

国土交通省が海外旅行者向けに告知しているところでは、世界で水道水を飲める国というのは15カ国程度になるようです。

水道水が安全に飲める国は次のようになります。

  • アジア諸国・・・日本、アラブ首長国連邦
  • オセアニア・・・オーストラリア、ニュージーランド
  • アフリカ・・・・南アフリカ、レソト、モザンビーク、
  • ヨーロッパ・・・フィンランド、スウェーデン、アイスランド、ドイツ、アイルランド、オーストリア、クロアチア、スイス

となっています。

この中で、ニュージーランドについては地域差があり、水道水にフッ素が入って虫歯の予防に役立てているようです。

また、アフリカのモザンビークについては、外務省としては煮沸消毒後の飲用を進めています。レソトというのは南アフリカの隣の国です。

ヨーロッパの水道水は硬水が多い

また、ヨーロッパの水道水は、硬水が中心になっており、日本国内の水がどちらかというと軟水が多く、飲み慣れていないため、お腹を壊す人もいるようです。

また、お腹を壊さなくても違和感があるケースは多いようです。

フランスの場合は水質はよいのですが、特に硬度が高いため、日本人には向いていないので入っていないようです。ただ、飲めないことはありません。

このように、ヨーロッパを除くと、水道水が飲める国というのは非常に少ないことが判ります。

ただ、不思議なのはアメリカ合衆国、米国ですね。

アメリカの水道水は比較的水質基準は厳しいと言われ、州によって違いはあるものの、安全性は高いようです。

安全な15カ国に入っていないのは、不思議です。

ただ、安全重視で塩素消毒が強く、残留塩素濃度の基準も高いだけに、美味しいかどうかは別になるでしょう。

それ以外の国については、水道水の敷設がされていても、浄水設備がされておらず、飲料として利用されないケースが多いようです。

隣の中国に関しては、浄水施設や下水処理施設の普及ができておらず、かび臭い、泥臭い、さび臭いのは当たり前で、水道水を汲んでおいておくと黄色くなるところもあるようです。

ちょうど東京の高度経済成長時代前半のような感じでしょうか。

台湾も同様のようです。

いずれにしても、世界の中で、東京の水道水というのは、非常に恵まれており、安全で比較的美味しい水と評価できると思います。

世界に誇れる東京の水道水として、もう少し自信を持つべきでしょう。

海外に居住された方に聞くと、現地の水道水を飲んでみてはじめて日本の水のありがたさというものがよく判ったと言う方も多いようです。

東京や日本で住み続けて、当たり前のように水道水を飲んでいると、過去ののろいもあってカルキ臭い、まずいと思いがちですが、日本を離れて初めてそのありがたさが判るのでしょうね。

 

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東京の水道水と各国の水道水との違い

では、各国の水道水と東京の水道水の違いは何なのかを見てみましょう。

ここでは東京の水道水というよりも、日本の水道水としてその違いを見てみましょう。

特にヨーロッパにおける水道水に対して求めるものと日本の水道水に求められるものの違いについて先ず見てみましょう。

日本では、過去の高度経済成長時代の経験から、安全性と美味しさというものが水道水に求められます。

かび臭い、カルキ臭いという状況からスタートしていますから、当然と言えます。

それに対して、ヨーロッパではまず健康ということが水道水に求められているようです。

従って、ミネラルは飲み続けると体にいいということで、硬水に対する抵抗感は少なく、そのため、水道水の美味しいかどうか、安全かどうかということは二の次になってしまいます。

次に水質基準の違いが各国であります。

水道水の安全基準といってよいでしょう。

日本では、1957年に水道法が成立し、水道水の安全性を確保するための水質基準が世界でも有数の厳しさで決められています。

東京はもちろん、日本国内で供給される水道水はこの法律によって厳しく規制され、監視されています。

それでは、海外ではどうなっているのでしょうか。

WHO、世界保健機構では日本と同様にあるべき基準が決められ、それに沿って各国も規制することにはなっていますが、先進国はともかく、発展途上国においては水道そのものが存在しない地域や、あっても水質基準までは規制できるものではなく、飲み水としては使われていないものもあります。

先進国とWHOの水質基準の比較

先進国とWHOの水質基準を見てみましょう。

        大腸菌           ヒ素    クロム   フッ素

日本     検出されないこと       0.01     0.06     0.8

アメリカ   1mL当り5%以下              0.06     0.1      2.0~4.0

EU     100mL中検出されない         0.01     0.06     1.5

WHO    100mL中検出されない         0.01     0.06     1.5

 ※ヒ素、クロム、フッ素の単位はmg/l

大腸菌、ヒ素、クロム、フッ素などは人体には有害な菌や物質として認識され、世界でも規制の対象になっていますが、日本の規制数値は、いずれの場合でも一番厳しい基準となっています。

米国の基準については、もう少し厳しいのかと思っていましたが、ここで見る限り、先進国や国際標準から見て甘い基準になっているようです。

また、これら以外でも農薬や合成洗剤、さらにはトリハロメタンなどの規制基準もありますが、日本はどの項目で見ても、世界的に厳しい基準値となっており、水質基準的に見ても世界に誇れる水道水ということができます。

日本の規制は51項目にのぼっています。(それ以外にもあり、全体で200項目くらいあります。)

世界には、こうした水質管理基準も水道水もないという発展途上国がまだまだ多くあり、安全な飲み水を確保できず、伝染病の危険に常にさらされている人々が数億人はいます。

飲料水は人間にとって欠かせぬものであり、生死を決めるものです。

それなのに、満足に飲める水が確保できないというのはあってはならないことです。

水は生命の源であり、その中から生物が生まれ、進化してきたのです。

日本人として、我々の水道水を誇るとともに、飲み水を確保できていない国々に対して支援の手を差し伸べてあげる気遣いも必要なのだと思います。

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硬度、濾過技術、原水の良化→多摩川の鮎

各国の水道水の違いをさらにもう少し、掘り下げてみましょう。

我々の飲む水道水は、海の海水ではなく、雨水などが山などに降り、それらがそのまま、或いは山の土壌の中を地下水として通って河川に流れ込んだ水を原水としています。

しかし、その地中の土壌には鉱物が存在しており、そこに含まれるミネラル(カルシウム、マグネシウム)が河川に湧き出る水に溶け出しています。

そのミネラルの含有量によって軟水と硬水に別れています。

日本は山野が多いものの、狭い日本列島の形態から地下水が地中にとどまる期間は短く、地中のミネラル分を吸い取ることが少なく、ミネラル成分の少ない軟水になっています。

それに対して、ヨーロッパなどは、大陸の中にアルプスなど大型の山脈が多く、地下水が地中にとどまる期間が長く、また石灰岩質も多いため、ミネラルを吸い易く、ミネラル成分の高い硬水が中心となっています。

従って、東京のある日本とヨーロッパの水道水では、水の硬度に大きな差があるのです。

軟水はまろやかという表現が当てはまりますが、硬水はクセが強く、刺激が強いと言われています。

まあ、日本人にとってはそう感じるのであって、ヨーロッパの人々にとってはそれが当たり前で、特にミネラルは健康にいいということで問題にはならないのです。

軟水に慣れている日本人にとって、ミネラル成分の高いヨーロッパの硬水を飲むと違和感を感じるはずです。

日本人にとっては、硬度が高い水は刺激が強すぎます。

カルキ臭いと感じるよりも違和感は大きく感じるはずです。

硬度の国際比較

各地域別の硬度の特徴を見てみましょう。

アメリカ・・・ 地域差は大きく、30~120mgぐらいで軟水が中心です。

ヨーロッパ

  オランダ   142mg

  フランス      280mg

        ヨーロッパは硬水が多く存在しています。

英国、スペインなどは軟水ですが、それ以外のほとんどが硬水です。

特に、フランスはミネラル含有量が高く、洗髪などには向いていません。

オーストラリア・・・ ここも地域差が大きいですが、ブリスベンは140mg/lと硬水です。

アフリカ・・・・・ 具体的なデータに欠けていますが、軟水が多いようです。

中国・・・・・・・  国土が広いだけに地域差はありますが、北京は360mgとかなり高く、日本人には違和感が強いでしょう。

一般的には硬水です。

インド・韓国・・・ かなり硬度は高い。

このように地域によって水道水には硬度差があり、自分の住む地域から離れると水道水の違いというものが実感されるはずです。

ただ、軟水はまろやかで個人的には好きです。

 

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濾過技術の国際比較

我が国では、高度経済成長時代における原水となる河川、東京では主に多摩川になりますが、それらは公害や人口集中のあおりを受けてヘドロを含んだ急激な水質悪化が見られたために、従来の濾過技術だけでは対応し切れなくなり、新たな水源である利根川水系の開発とともに、高度浄水処理と言われる高い浄水技術を完成させました。

オゾン処理と生物活性炭吸着処理という新たな高度浄水処理工程を開発し、従来の濾過装置と組み合わせて濾過することにより、法令による水源河川への工場廃水や下水処理施設の普及も加わって、東京の水道水は再生されたのです。

その技術は福島第一原子力発電所の事故の際も、放射能除去技術として多いに役に立ちました。

発生半年後には平常値に戻っています。

そして、東京の水は世界でも最も美味しい、安全な水に生まれ変わりました。

このような濾過装置における技術革新は海外の濾過装置においても行なわれているのでしょうか。

欧米先進国では、WHOの水質基準を参考にしてそれぞれの国の実情と水道水に対するニーズに基づき、濾過技術の技術革新をしてきました。

しかし、日本の高度経済成長時代のように急激な環境悪化による水源の水質悪化は海外の国ではほとんど経験が無く、それ故に日本の経験とそれに基づく技術革新は、そこにナノ技術の利用などを導入し、世界でも指折りのものになっているのです。

日本の濾過技術は世界最高水準

濾過技術としては世界最高水準と言えるでしょう。

しかし、この技術革新は日本の水道水を劇的に改善するだけでいいのでしょうか。

世界の発展途上国では10億人前後の飲み水が満足に得られず、伝染病などに脅かされている人々がいるのです。

それらの発展途上国では、今、先進工業国の生産工場と化し、日本の高度経済成長時代のような環境汚染も発生しています。

中国、インドなどがそのよい例です。

我が国もODAなどで発展途上国の水道設備建設に協力はしていますが、これままでは作るだけでアフターケアが不足して、うまく利用されていない国も見受けられます。

どちらかと言うと水のビジネス機会としてしか、濾過技術の輸出を考えていなかったように思えます。

運用技術のない発展途上国の場合、売れればいい、後は現地任せでは、安全な水、美味しい水を住民の人たちに提供できるとは思えません。

今後、我が国の経験を運用などのソフト面でも活かせることを前提に発展途上国への技術支援をしていく必要があると思います。

アジア、アフリカなどの国は、水道水が飲めない国がたくさんあります。

我が国の高度浄水処理と濾過技術をそれらの国に持っていけば、多くの命が救われることでしょう。

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原水の浄化経験

我が国のように、高度経済成長による急激な河川の環境悪化は先進国ではありませんでした。僅か10年ほどで急激な悪化を見せたことは、ヨーロッパ、アメリカでは18世紀の産業革命時代でもなかったのではないでしょうか。

その水道水の原水となる河川をまた、清流に近い状態まで四半世紀で戻すということもなかったはずです。

東京の多摩川には、清流にしか遡上しない鮎が戻ってきました。

その意味で、1967年の公害対策基本法や1970年の水質汚濁防止法によって、工場廃水の未処理流入禁止、下水処理設備の整備発展による生活用水の未処理流入の阻止は日本の河川の浄化は世界でも稀でしょう。

この経験は、高度浄水処理設備とともに、日本が世界に誇れる水技術につながりました。

今後、発展途上国では日本と同じような経験をする国が出てくる可能性があります。

インドや中国はすでに現実のものとなっていますし、ブラジルなども同様です。

この日本の経験を発展途上国の今後の発展に役立てるようにしていくのが、わが国の使命ではないでしょうか。

ビジネスチャンスという考え方よりも、世界の人々がよりよい環境を守り、伝染病の不安を持たずに暮らしていける社会を実現できるように我が国の経験を活かす考え方が必要だと思います。

日本の水道水のありがたさ

東京のみならず、日本の水道水のありがたさについて、もう一度まとめてみましょう。

発展途上国のみならず、先進国の間でも、日本の水質基準は世界最高水準の高さにあり、非常に安全な水道水を飲んでいると言えるでしょう。

その安全な水は、高度経済成長時代の環境悪化を乗り越えた高度浄水処理手法を従来の濾過技術に結合させることで実現しているのです。

放射能事故の影響も最小限に抑えて、半年後には安全な水に戻っています。

水道水の美味しさというものは、各国で求めるものが違うため、一概には言えませんが、わが国のまろやかな軟水の水は、我々が自慢できるものであると言えます。

カルキ臭いという側面は、雑菌の繁殖を抑えるために最小限の残留塩素が必要であることから充分に許容できるものでしょう。

日本のような経験は先進国にはなく、まだ安全な飲み水が確保できていない発展途上国においては10億人近くの人が伝染病の不安を抱えて水技術を待っています。

安全な水道水を飲めるということを感謝すべきだと思います。

 

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発展途上国と比べた場合

発展途上国は、安全に飲める水を確保できていない国が多数存在し、多くの人々が伝染病におびえる暮らしをしています。

特に、これから発展に向かう国やある程度発展を遂げた国、中国やインドなどは、環境悪化が野放し状態となり、高度経済成長時代の我が国と似た状況に陥りつつあります。

水源はもちろん汚染され、ガンジス川の濁りも変わっていません。

そのような発展途上国に比べれば、日本、東京の水道水は夢のような水です。

安全で美味しい水と胸を張って言えます。

ありがたいことではありませんか。

今後は、日本の経験をその発展途上国に活かしていくことが必要だと思います。

なぜ、海外に出た場合、水道水は飲んではいけないのか

我々日本人は、日本の水道水が軟水であることに慣れ親しんでいます。

そのような日本人が、海外の硬水を直接飲むと違和感を感じるのはもちろん、お腹を壊す人もいます。

ミネラルを多く含んだ硬水は本来栄養分たっぷりで健康にいいはずなのですが、飲み慣れていないと刺激が強く、腸の弱い人にはダメージが出てしまいます。

従って、海外に出た場合、水道水を飲むよりはペットボトルの水が薦められるわけです。

その意味で、日本の水道水は刺激も少なく、お腹への負担も少ない安全な水であり、感謝すべきでしょう。

硬度の高い水道水の弊害

硬度の高い水道水は世界中にあります。

ヨーロッパ、オーストラリアなどには硬度の高い水道水が溢れています。

硬度の高い水道水の場合、普段軟水に慣れている人の場合、違和感が強く、美味しいと感じる人は少ないようです。

硬水はミネラル成分が多いだけに長期で見た場合、健康にはよいと言えます。

ただ、硬度の高い水道水は、風呂などで体を石鹸で洗った場合、すぐに石鹸カスが発生するという現象があります。

充分に泡立たないため、石鹸の消耗を早くするとともに、慣れていない人は石鹸カスが充分に洗い流されず体に残って皮膚炎を引き起こすことはあるようです。

このような現象を避けるためには、炭酸塩を使って水をアルカリで中和して石鹸を使うのがよいようです。

念のため、入浴した後には念入りにクリームなどで肌の手入れをしておいた方がいいでしょう。

また、硬水は赤ちゃんのようにまだ腸の機能が充分発育していない場合も、下痢を起こしたりします。

日本に、東京にいる限りは、そのようなことはあまり起こりません。安全でまろやかな水に感謝です。

 

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東京の水道水の素晴らしさを実感

最後に、東京の場合、マンションなどの中高層共同住宅に住む人の割合が高いために、本当の東京の水を飲んだ経験のある人は3割程度しかいません。

ほとんどの人は、貯水タンクにいったん蓄えられ、そこで管理された水を飲んでいるため、東京の水を飲んだ経験が少ないのです。

しかも、築年数が10年以上経過した老朽化したマンションなどの場合、屋内配管も老朽化し、水道管そのものが味を損ねている例も多く現れています。

そのような方々は、本当の東京の水道水はどんなものか一度経験してみるのがいいと思います。

そうすることで東京の水道水の素晴らしさを実感することができます。

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